アギーレ日本0-4…屈辱の“選考会”

2014.10.15 09:10 Wed
<国際親善試合:日本0-4ブラジル>◇14日◇シンガポール国立競技場
日本(FIFAランク47位)は、ブラジル代表(同6位)に惨敗を喫した。ハビエル・アギーレ監督(55)は、ジャマイカ戦から、FW本田圭佑(28)DF長友佑都(28)ら6人を先発メンバーから入れ替えたが何も出来ず、ブラジルFWネイマール(22)に4ゴールを許した。対ブラジルの国際Aマッチは通算2分け9敗。

完膚なきまでにたたきのめされた。ネイマールに4点目を決められると、お祭り騒ぎの会場を横目にアギーレ監督はピッチに背を向けた。ベンチに向かいペットボトルを乱暴に手に取る。気持ちを落ち着かせるように、水を飲みほした。今度は、丁寧にボトルを置くと、ひと呼吸して、交代を待つFW柿谷に指示を送った。

「前半はいい時間帯もあって、同点になってもおかしくないシーンがあった。ただ、2失点目のダメージが大きかった。中盤でのミスが失点につながってしまった」
ブラジルを恐れていない、はずだった。ボール支配率、シュート数でも上を行かれるのは分かっていた。試合中には何度も、広げた手のひらを上に向け「気持ちを上げろ」とジェスチャーし、必死に選手を励ました。会見で、戦う姿勢が維持できたかと聞かれると「最後まで戦っていた。ガードは下げていない。(ロスタイムを含め)93分間走り続け、戦い続けた。世界最高の選手を前にしても、それはできていた」と語気を強めた。

中盤でプレスをかければダイレクトでいなされた。クリアボールはことごとくカナリア色のユニホームが拾った。逆に中盤でのわずかなミスが致命傷となった。力量差は圧倒的。それを分かっていながら、屋台骨を支えてきた本田、長友らを外し初先発が3人、名を連ねた。「こういった逆境の中での選手のキャラクターを見たかった。負けて喜ぶことはないが、ロッカールームで力を出し切った姿を見られたのは良かった」。指揮官が手にしたと言った収穫さえも、大敗の後付けに聞こえた。
今回の敗戦も、アジア杯への選考会と位置づけた。「アジア杯という重要な、責任のある場に挑めるかどうか見たかった。たくさんの結論が見つかった」。目標は来年1月と強がった。だがその言葉がむなしく聞こえるほど、手も足も出ない惨敗だった。【高橋悟史】

提供:日刊スポーツ

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