シュート20本で0点 天仰ぐアギーレ監督

2014.10.11 09:00 Sat
<国際親善試合:日本1-0ジャマイカ>◇10日◇デンカS
アギーレジャパンがほろ苦い初勝利を挙げた。ジャマイカ相手に、前半のオウンゴールで手にした1点を守りきり、ハビエル・アギーレ監督(55)は初勝利を手にした。ただ、試合を決められたはずの数々の決定機を外し続け、日本の「悪癖」である決定力不足は相変わらず。指揮官にとっても頭の痛い問題となりそうだ。
シュートがゴールを外れていくたびに、アギーレ監督は顔をしかめた。ベンチ前では野球の球審のようなポーズでシュートの弾道を見つめ、外れると天を仰ぐ-。「点差をつけるチャンスが4回はあった。初勝利はうれしく思うが、満足していない」と振り返った。
日本サッカー界にとって永遠の課題ともいえる決定力不足は、新しい監督が就任しようが、そう簡単に解消しない。前半33分のFW本田のループシュート、後半16分のFW武藤のヘッド…。ことごとく外れるシュートに、「内容が得点という結果を表していない」と嘆くしかなかった。
今合宿で選手に「9月よりレベルを上げよう。ボールを持ったら、もっと果敢に相手GKに向かえ。もっと積極的に行け」と繰り返し伝えた。確かに決定機は何度もつくった。ただ、得点はオウンゴールの1点のみ。「その指示がシュート数20本につながったのかも…」と自嘲気味に話した。
2試合4失点を喫した9月の親善試合より、攻撃面も守備面も安定。4-3-3の布陣への理解も高まった。DF塩谷、MF田口、FW小林らも代表デビュー。1月のアジア杯オーストラリア大会への選手選考も進んでいる。だが、アギーレ監督に満足感はない。
日本の国際Aマッチ1100ゴールは、まさかのオウンゴール。「決定力不足? ピッチで練習していくしかない。修正する自信はあるし、そうでなければ私はここにいない」と自信を示したが、日本を覆う「悪癖」解消は容易ではない。
「将来的に見たいのは、日本が常勝になること。プレーの質と責任を足すと成功につながると思う」。あくまで勝利にこだわるアギーレ監督だが、勝利にはゴールが必要不可欠。1本1本のシュートへの質と責任、それを足すとゴールにつながるのだろうか。指揮官の前には難題が立ちふさがる。【菅家大輔】
▼オウンゴール 岡田武史監督(第2次)時代の09年10月10日の親善試合スコットランド戦(2-0)以来通算16得点目。オウンゴールの1点だけで勝ったのは、ジーコ監督時代の05年3月30日のW杯アジア最終予選バーレーン戦(1-0)以来、通算637試合で史上2度目。
▼記念ゴール 前半16分のオウンゴールが、区切りの通算1100得点目。第1号ゴールは23年5月23日の極東選手権フィリピン戦で清水隆三(東京蹴球団)が記録している。

提供:日刊スポーツ

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