麻也代役に名古屋田口招集「うそでしょ」
2014.10.05 09:00 Sun
日本代表ハビエル・アギーレ監督(55)の追加サプライズだ。日本サッカー協会は4日、国際親善試合のジャマイカ戦(10日)とブラジル戦(14日)に名古屋MF田口泰士(23)を招集したと発表した。
DF吉田麻也(サウサンプトン)がけがで参加を見送ったため、非凡なパスセンスを持つ守備的MFが初選出された。
急きょ、巡ってきたチャンスだ。この日、愛知県豊田市内で練習後、田口は前日3日夜にチーム関係者から連絡を受けたことを明かした。第一声は「うそでしょ!」。予想もしていなかったサプライズに、自らも驚いた。「チームも順位が悪いですし、代表に選ばれるようなプレーをしているとは自分で思ってないです。びっくりしましたよ」と謙遜した。
流通経大柏高から09年に名古屋グランパスに入団。ゴールの起点となるパス技術があり、自らもエリア外からパンチ力のある豪快なミドルシュートを放つ。守備的MFでは、献身的な守備もこなせる。今季は4月26日の鳥栖戦からレギュラーに定着。リーグ戦22試合に出場し1得点。チームには欠かせない存在として成長した。「1つ1つのプレーでしっかりと相手にプレッシャーに行けたり、ボールが取れるようになっている。攻撃に絡む回数も明らかに増えていると思う」と成長を実感している。
西野監督も「守備の面で良さが出ている。インターセプトやタップ率(ボールにさわり相手の攻撃の流れを切る)はリーグでも高い」と高評価している逸材だ。指揮官は「高いエリアでの攻撃場面が増えれば(田口)らしいなと思う」とエールを送った。
6日から新潟で始まる代表合宿が新たなスタートとなる。将来を期待される23歳は「とにかく精いっぱいやりたい」。サプライズでは終わらせない。【上田博志】
◆田口泰士(たぐち・たいし)1991年(平3)3月16日、沖縄県生まれ。那覇市立小禄南小6年時にU-12日本代表に選ばれた。那覇市立小禄中-流通経大柏。高校2年時に全日本ユース選手権、全国高校サッカー選手権で優勝に貢献。09年に名古屋に入団。174センチ、65キロ。
◆沖縄県出身の日本代表 06年のFW我那覇和樹(現讃岐)以来で、田口が2人目。合宿のみ招集の代表候補選手を含めると、08年のFW赤嶺真吾(現仙台)に続いて3人目となる。我那覇は川崎F時代の06年に初選出。オシム監督の下、Aマッチ通算6試合で3得点。赤嶺は東京時代の08年4月(第2次岡田監督下)の代表候補合宿メンバーに招集されたが、続く5月のキリン杯の代表には落選。Aマッチの出場歴はない。
◆アギーレジャパンの招集メンバー 初めて指揮した9月の2試合は、鳥栖DF坂井、新潟DF松原、神戸MF森岡、広島FW皆川、東京FW武藤の5人がサプライズ初選出。2度目の招集となった今回の初代表メンバーは追加招集された名古屋MF田口だけだが、初陣からは9人も入れ替わった。特に守備陣が刷新され、けがで辞退した吉田を除くDF登録7人のうち4人がアギーレジャパン初招集となった。前回の初代表組で今回も続いて選出されたのは森岡と武藤の2人。
提供:日刊スポーツ
DF吉田麻也(サウサンプトン)がけがで参加を見送ったため、非凡なパスセンスを持つ守備的MFが初選出された。
急きょ、巡ってきたチャンスだ。この日、愛知県豊田市内で練習後、田口は前日3日夜にチーム関係者から連絡を受けたことを明かした。第一声は「うそでしょ!」。予想もしていなかったサプライズに、自らも驚いた。「チームも順位が悪いですし、代表に選ばれるようなプレーをしているとは自分で思ってないです。びっくりしましたよ」と謙遜した。
流通経大柏高から09年に名古屋グランパスに入団。ゴールの起点となるパス技術があり、自らもエリア外からパンチ力のある豪快なミドルシュートを放つ。守備的MFでは、献身的な守備もこなせる。今季は4月26日の鳥栖戦からレギュラーに定着。リーグ戦22試合に出場し1得点。チームには欠かせない存在として成長した。「1つ1つのプレーでしっかりと相手にプレッシャーに行けたり、ボールが取れるようになっている。攻撃に絡む回数も明らかに増えていると思う」と成長を実感している。
西野監督も「守備の面で良さが出ている。インターセプトやタップ率(ボールにさわり相手の攻撃の流れを切る)はリーグでも高い」と高評価している逸材だ。指揮官は「高いエリアでの攻撃場面が増えれば(田口)らしいなと思う」とエールを送った。
6日から新潟で始まる代表合宿が新たなスタートとなる。将来を期待される23歳は「とにかく精いっぱいやりたい」。サプライズでは終わらせない。【上田博志】
◆田口泰士(たぐち・たいし)1991年(平3)3月16日、沖縄県生まれ。那覇市立小禄南小6年時にU-12日本代表に選ばれた。那覇市立小禄中-流通経大柏。高校2年時に全日本ユース選手権、全国高校サッカー選手権で優勝に貢献。09年に名古屋に入団。174センチ、65キロ。
◆沖縄県出身の日本代表 06年のFW我那覇和樹(現讃岐)以来で、田口が2人目。合宿のみ招集の代表候補選手を含めると、08年のFW赤嶺真吾(現仙台)に続いて3人目となる。我那覇は川崎F時代の06年に初選出。オシム監督の下、Aマッチ通算6試合で3得点。赤嶺は東京時代の08年4月(第2次岡田監督下)の代表候補合宿メンバーに招集されたが、続く5月のキリン杯の代表には落選。Aマッチの出場歴はない。
◆アギーレジャパンの招集メンバー 初めて指揮した9月の2試合は、鳥栖DF坂井、新潟DF松原、神戸MF森岡、広島FW皆川、東京FW武藤の5人がサプライズ初選出。2度目の招集となった今回の初代表メンバーは追加招集された名古屋MF田口だけだが、初陣からは9人も入れ替わった。特に守備陣が刷新され、けがで辞退した吉田を除くDF登録7人のうち4人がアギーレジャパン初招集となった。前回の初代表組で今回も続いて選出されたのは森岡と武藤の2人。
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