武藤が代表再選出後に顔面流血で病院直行

2014.10.02 08:00 Thu
日本代表に選出された東京FW武藤嘉紀(22)が、吉報直後にヒヤリとさせた。日本サッカー協会は1日、東京・JFAハウスでジャマイカ、ブラジルと対戦する国際親善試合へ向けた代表メンバー23人を発表した。その後のチーム練習で、武藤は顔面を強打し、そのまま病院へ直行。大事には至らず今日2日にも合流する予定だが、アギーレジャパン第1号ゴールを決めた新星の負傷に、練習場は一時騒然となった。
低空姿勢で飛び込んだ武藤の顔面に、スパイクの裏が直撃した。実戦形式の練習で、低めのボールに頭から突っ込んだ。「足を滑らせた」と球際を争ったDFのかかと部分のスパイクのポイントで、顎を裂傷した。そのまま倒れ込み流血。口の中を切り、歯も欠けた。午後練習開始から1時間もしないで途中離脱し、病院へ直行。それでも、傷口を保護しクラブハウスに戻ると「ひどくなくて安心した。問題ないです」。今日2日まで様子を見て処置を受ける。
プレーには支障なさそうだが、訪れたファンは心配そうに見つめた。東京にとってこの日は“祝日”。午後練習前に、代表選出の朗報を受けた。初選出の9月のベネズエラ戦でアギーレジャパン1号を決め、アギーレ監督が視察に訪れた柏戦(9月27日)では「御前試合」で2発決めていただけに、プロ1年目ながら順当選出。さらに東京からは森重に加え、権田、太田と異例の4人選出。代表期間中の公式戦がないという事情もある。だが現在リーグ14戦不敗と好調のチームを象徴。しかも東京にとって記念すべき日だった。
10月1日は「都民の日」。98年のこの日にクラブが設立され、16回目のバースデーだった。公立学校が休みとあって多くのファンが練習見学に訪れた。これ以上ない祝日に、練習場は一時騒然。それでも大事には至らずフィッカデンティ監督は「プレーは問題ないと思う」と、5日のアウェー仙台戦で起用する方針だ。翌日6日からの代表合宿にも辞退することなく合流できそうだ。
代表合宿後、コンディションは落とすことなく維持してきた。マークが厳しくなる中で、パフォーマンスはむしろ上がっていた。「代表に行って『コンディションが落ちた』って言われたくなかった。だからメンタルと体には気を使って過ごしてきた」。9月の代表戦後のリーグ戦4試合で3得点。その結果以上に、プレーの1つ1つに、余裕を感じさせるほどだった。
武藤にとって、初めてとなる海外での代表戦も待ち受ける。しかも相手はブラジルだ。それでも「得点がしたい。チームのために走って、チームのためにプレーしたい。まずは(5日の)仙台で結果を残したい」。たとえ壁にぶち当たっても、前へ前へ突き進む。【栗田成芳】

提供:日刊スポーツ

キリンチャレンジカップの関連記事

キックオフ直後から、気合という燃料を積んでいることは明らかだった。このチャンスを、モノにしてやるんだ。攻守両面でのアグレッシブなプレーから、この試合に懸ける思いは全身から溢れ出ていた。タフに右サイドを守りながら、同学年のMF久保建英と一緒に決定機も演出した。サイドバックを本職とする選手が生み出すハーモニーが顔を覗かせて 2025.11.20 21:00 Thu
ガーナ代表戦、ボリビア代表戦と続いた11月シリーズを、日本代表は2試合連続の無失点で締めくくった。その中心にいたのが、フィールドプレーヤーで唯一2試合フル出場を果たした33歳――谷口彰悟だ。2024年11月にアキレス腱を断裂。大怪我から戻ってきた男は、再び日本代表の最終ラインで存在感を放っている。2026年北中米ワール 2025.11.19 01:35 Wed
ゴール前で輝く決定力と、中盤を支える戦術眼。その両方を併せ持つ“新しいボランチ像”を、日本代表のMF鎌田大地がボリビア代表戦で体現した。開始4分、MF久保建英のクロスを胸で収め、左足で冷静に流し込んだ先制点。ボランチでありながらペナルティエリアへ侵入し、フィニッシュまで持ち込む――。クリスタルパレスと日本代表では求めら 2025.11.19 00:45 Wed
ガーナ戦で先制点を挙げた南野拓実。練習からギラつく20歳前後の若手たちに囲まれながら、30歳になった自分の立ち位置を静かに受け止めている。日本代表に呼ばれて10年。かつて自分も“勢いだけの若者”だった時代がある。その記憶を抱えながら、今はキャプテンマークを巻き、彼らの背中を押す側へ――。森保ジャパンが世代交代を迎える渦 2025.11.18 16:45 Tue
ガーナ戦のピッチに立った鹿島アントラーズの守護神・早川友基。正GK鈴木彩艶の負傷、第2GK大迫敬介の不在の中で巡ってきたチャンスを、無失点という最高の形で終えた。だが、試合後のミックスゾーンに現れた早川の表情に、満足の色はなかった。代表2戦目にして、“守るだけ”のGKでは終わらない次のステージを見据えていた。 ■ 2025.11.18 15:30 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly