バルサとPSGの一騎打ち〜CLグループF展望〜

2014.09.17 22:00 Wed
◎本命:バルセロナ(スペイン)
○対抗:パリ・サンジェルマン(フランス)
▲注意:アヤックス(オランダ)
…大穴:アポエル(キプロス)

▽グループFは、優勝候補のバルセロナ、パリ・サンジェルマン(PSG)の2強と、エールディビジ4連覇中のアヤックス、キプロス王者のアポエルというグループ構成。アヤックスの頑張り次第ではあるが、2強2弱という構図だ。

▽グループリーグ突破の本命は、ルイス・エンリケ監督を新指揮官に招へいしたバルセロナだ。昨シーズンのCLでは、リーグ戦でも後塵を拝したアトレティコ・マドリーに準々決勝で敗れ、7シーズン連続のベスト4進出を逃した。今夏にGKバルデス、DFプジョール、MFセスクらここ数年の黄金時代を支えた主力が去ったチームは、GKテル・シュテーゲンやDFマテュー、MFラキティッチらと共にリバプールのエース、FWスアレスの引き抜きに成功。そのスアレスは、ワールドカップでの噛み付き騒動の影響で10月中旬まで起用できないが、FWメッシとFWネイマールとで構成する南米最強3トップは、世界屈指の破壊力だ。

▽昨シーズンは、準々決勝でチェルシーに敗れ、2シーズン連続でベスト4進出を逃したPSGだが、そのポテンシャルは高く、今グループステージでもバルセロナと首位通過を争うことになるはずだ。FFP(ファイナンシャルフェアプレー)の影響で、例年ののように大型補強をすることができなかったが、チームのウィークポイントである最終ラインにDFダビド・ルイス、DFオーリエという実力者を迎え入れることに成功し、昨シーズンよりもバランスの取れたスカッドを作り上げてきた。ただ、国内リーグでは“悪癖”とも言えるスロースターターぶりを見せ、勝ち切れない試合が目立つ。これをCLグループリーグにも持ち込めば、思わぬしっぺ返しを食らう可能性もあるだろう。

▽ここ数年はグループリーグ3位が定位置でELに回ることが多いアヤックスとしては、今シーズンこそ決勝トーナメント進出を果たしたいところだ。今夏の移籍市場ではキャプテンのMFシーム・デ・ヨング、DFブリントを引き抜かれたが、国内リーグの有望選手を獲得し、その穴を埋めた。現在、4連覇中の国内リーグでは圧倒的な強さを誇るだけに、そのアドバンテージを生かして積極的なターンオーバーを使いながら、グループリーグの戦いに全精力を注ぎ込みたい。グループ最弱と目されるアポエルは、クラブ史上初の決勝トーナメント進出を成し遂げた2011-12シーズンの再現を目指したいところだ。

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