U-19タイ代表を下したU-19日本代表が決勝進出《ベトナム遠征》

▽U-19日本代表は11日、ベトナム・ハノイで行われたAFF NutiFood U19 Cup 2014の準決勝でU-19タイ代表と対戦し、2-1で勝利した。

▽来年のU-20ワールドカップ出場を目指すU-19日本代表は、第1節でU-19オーストラリア代表(4-3)、第2戦ではU-19ベトナム代表(3-2)を下して準決勝へと駒を進めた。そして今回は、U-19タイ代表と決勝進出を懸けた一戦に臨んだ。

▽U-19日本代表は序盤から攻勢を仕掛けると、1分に相手ディフェンスラインの裏に抜け出したMF奥川(京都U-18)がGKとの一対一を迎える。しかし、これは相手GKに防がれた。それでも日本代表がペースを握り始めると、3分にはドリブル突破を試みたMF金子(清水)が、ボックス手前で相手選手に倒されてFKを獲得。これを奥川が直接狙ったボールが、ゴール右上に突き刺さり日本が先制に成功した。

▽勢いに乗りたい日本代表だったが、タイ代表のハイプレスに苦しみ、思うような攻撃を見せることができない。すると13分にピンチを招く。タイ代表の選手が遠めの位置から右足を一閃。アウトサイドで強烈なシュートを放ったが、これはGK吉丸(神戸)が枠外に弾いて事なきを得た。その後もタイ代表のプレスをかいくぐろうと素早いパス回しを試みる日本代表だったが、自陣でのパスミスが目立ちはじめる。それでも38分、奥川がスピードに乗ったドリブルで左サイドのスペースに侵入すると、鋭く低いクロスをファーサイドに供給。これに飛び込んだMF中野(東京V)が左足で丁寧に合わせてゴール左に流し込み、スコアを2-0として前半を終えた。

▽迎えた後半、タイ代表のハイプレスに慣れ始めた日本代表は、前半よりも高い位置でボールを回し始める。しかし、アタッキングサードでのプレーに精度を欠き、シュートを放つことができない。対するタイ代表も暑さのためか運動量が落ち始めると、ロングボールを多用するようになる。すると試合の流れは完全に日本代表へと傾いた。

▽それでも70分にあった給水タイムを終えると、再びタイ代表が勢いを取り戻し、ミパチャンを中心に左サイドから素早い攻撃を見せ始める。そして86分、右サイドからのクロスを、DF藤谷(神戸)のマークを外したカンノオがゴールへと押し込む。タイ代表に1点を返された日本代表だったが、最後までリードを守り切り、試合終了を迎えた。この結果、日本代表は13日に行われる決勝戦へと駒を進めた。対戦相手は11日に行われるU-19ミャンマー代表vsU-19ベトナム代表の勝者となる。