ドゥンガ再任のブラジル、エクアドルに苦戦も連勝を飾る《国際親善試合》

▽ブラジル代表は9日、国際親善試合でエクアドル代表とアメリカのニュージャージー州で対戦し、1-0で勝利した。

▽優勝が宿命付けられた母国開催のワールドカップで4位に終わったブラジルは、6日に行われた国際親善試合でコロンビア代表に1-0で勝利し、ドゥンガ第二次政権の初陣を白星発進。今回のエクアドル戦では、チームのルール違反で代表追放が発表されたDFマイコンと、左ヒザの負傷により欠場となったDFダビド・ルイスに代えて、DFダニーロとDFマルキーニョスが先発に起用された。

▽コロンビア戦に続き南米勢対決となった試合は、FWネイマールとFWタルデリを2トップに据えた[4-4-2]のシステムでスタートしたブラジルがボールの主導権を握る展開となる。しっかりと足下でボールを繋ぎポゼッションを高めていくブラジルだったが、高い位置で起点を作れずにエクアドルのゴールへと迫れない。

▽前半の半ばを迎えても得点機を作れずにいるブラジルだが、22分にようやく好機を演出する。ハーフウェイライン付近でボールをインターセプトした味方からロングフィードが前線に送り込まれると、これにネイマールが反応。得意のドリブルでDFとの一対一を制して右足でシュートの形まで持ち込むが、ボールはクロスバーの上に外れた。

▽攻めあぐねるも押し気味に進めるブラジルは、31分にボックス手前で得た直接FKのチャンスから均衡を破る。ボックス手前でMFオスカルのリスタートを受けたネイマールがダイレクトでボールをボックス内に叩くと、これを受けたMFウィリアンのシュートがゴール右隅に決まった。

▽1-0で迎えた後半もボール保持率で優位に立ったブラジルだが、前半と同様に攻め切れない時間が続く。後半の頭からオスカル、ウィリアンに代わってMFエベルトン・リベイロ、MFグラルのクルゼイロ組をピッチに送り込むも、この交代策では悪い流れを好転させられず。

▽1点をリードするもここまで低調な戦いぶりを見せるブラジルは、その後も交代カードを次々と切る。終盤にかけて、リバプールMFコウチーニョやマンチェスター・シティMFフェルナンヂーニョら実力者もピッチに投じるが、エクアドルの守備を崩す策を見いだせない。

▽すると終盤には、エクアドルの反撃を受けるシーンが増えてくる。しかし、DFミランダら守備陣が集中したディフェンスを披露し、これをシャットアウト。ドゥンガ監督再任後の国際親善試合で2連勝を飾ったブラジルだが、チームの戦いぶりに課題が残る一戦となった。