アギーレ監督「コンプロミソ」を連呼

2014.08.12 08:00 Tue
アギーレジャパンの鍵はCompromiso(責務)! 日本代表のハビエル・アギーレ新監督(55)が11日に来日し、東京・港区のホテルで就任会見を行った。約1時間の中で、スペイン語で「Compromiso」という単語を連呼。責務、成功を強く約束するという意味で、強い覚悟を秘めた言葉をキーワードに挙げた。またW杯ブラジル大会で課題とされた守備の立て直しを優先。勝利のため日本を戦う集団へと変貌させる。
その瞬間、戦う男の表情に変わった。アギーレジャパンのキーワードを聞かれると、迷うことなく口にした。「Compromiso」(コンプロミソ)。適当な日本語訳がないというが、責務、成功を強く約束するという意味を秘めた言葉。アギーレ監督の哲学そのままだった。
アギーレ監督 キーワードはCompromisoにしたいと思う。私のサッカーの哲学はシンプル。たくさん走る、良いプレーをする。そして勝つ。選手には「国を背負って戦う」と意識してほしい。代表の一員は各自が自分の責務を果たすのが大事だ。
前任ザッケローニ監督のキーワードは攻守の素早い切り替えや球際の激しさを意味する「Intensità(インテンシタ)」。ピッチ上での戦い方に関してだったが、アギーレ監督のそれは、勝利のために必要な強靱(きょうじん)なメンタルにつながる言葉だった。
勝利のために全てを注ぐ-。まさに勝負師だ。だから、勝つためのチームづくりを進めていく。攻守にバランスの取れたチームを好み、持ち味は状況に応じて戦いを変えることではあるが、まずは「私は守備を固めて勝利を目指したい」。W杯ブラジル大会で露呈した守備のもろさの修正に手を付けていく覚悟だ。
ザックジャパンはメンバーを固定する傾向が強かった。一方でアギーレ監督は「将来性のある選手、国を背負う気持ちがある選手を選びたい。公式戦が一番だと考えているが、A代表と五輪代表の公式戦が重なった場合は、A代表に若手を呼ぶかもしれない」と明言。積極的に若手にもチャンスを与える方針を示した。
日本と世界のトップとの差は間違いなく大きい。だが、中米の名将はあえて独特の表現で、その差を示した。「世界のトップはドイツ、スペイン、ブラジル、イタリア、イングランドなど4~5カ国しかない。日本とその国々の違いは(W杯の)タイトルを取ったかどうかだ。オランダは良い選手はいるが、タイトルを取っていない。日本も同じだ」。オランダと同じという表現を使い、日本の可能性を前向きに話した。
日本協会から与えられた現時点のノルマは18年W杯ロシア大会出場。それ以降は、その都度決めていく。来日後に日本協会大仁会長と同席のもと、正式契約を交わした。「日本代表監督を引き受けたのは大きな挑戦。W杯ロシア大会を目指して頑張る」。今週末から本格的に視察開始。初陣となる親善試合ウルグアイ戦(9月5日、札幌ド)で戦う集団、アギーレジャパンが第1歩を踏み出す。【菅家大輔】
◆スペイン在住14年・山本孔一通信員解説 「Compromiso」はスペインではごく普通に使う単語ですが、意味がたくさんあり、日本語に訳すのが非常に難しい。英語だとComはwith、promisoはpromiseになります。約束、規律、覚悟など訳はさまざま。これから自分がすることに対しての約束や、どんな行動をするかという決意を示す言葉です。

提供:日刊スポーツ

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