ブラジルの母国W杯は連敗で終焉 3位のオランダが無敗で大会を終える《ブラジル・ワールドカップ》
2014.07.13 07:04 Sun
▽ブラジル・ワールドカップ3位決定戦のブラジル代表vsオランダ代表が12日にエスタディオ・ナシオナル・デ・ブラジリアで行われ、オランダが3-0で勝利した。
▽準決勝のドイツ戦で1-7と歴史的な大敗を喫し、母国でのワールドカップ制覇の夢がついえたブラジルは、ドイツ戦から先発6選手を変更。出場停止明けとなるチアゴ・シルバのほか、マクスウェルやウィリアン、ジョーらが先発した。一方、PK戦の末に落としたアルゼンチン戦から中2日のオランダは、先発2選手を変更。ファン・ハール監督は、コンディションが万全ではないデ・ヨング、スナイデルに代えてクラジー、デ・グズマンを起用し、そのほかはベストメンバーを送り出した。
▽ブラジルの勝利を願う大勢のサポーターが集まったスタジアムでキックオフを迎えた試合は、開始早々に大きな動きを見せる。2分、ファン・ペルシのスルーパスからディフェンスライン裏に抜け出したロッベンを、置き去りにされそうになったチアゴ・シルバが引っ張る。ボックス内か外か微妙な位置だったが、主審はPKを宣告。ファン・ペルシがきっちりとPKを沈め、オランダが早々に均衡を破った。
▽主将のPK献上でムードが悪化したブラジルは、すぐさま反撃を試みる。しかし、2列目のオスカルとウィリアン、ラミレス、パウリーニョが規律なく自由に動いていたため、選手間の距離が非常に悪く、一向にオランダの守備を崩せない。
▽すると17分、オランダが追加点を記録する。右サイド深くからデ・グズマンがクロスを入れると、これに対応したブラジルのDFダビド・ルイスがゴール正面へとヘディングしてしまう。ボックス内に進入していたブリントが、この軽率なクリアを見逃さず、右足でゴール右上へシュートを流し込んだ。
▽2点を先行されたブラジルは、ハーフタイムにかけてポゼッションを掌握し、オランダを押し込んでいく。しかし、やはりオランダの守備を崩すことができない。22分には、バイタルエリアで単騎突破を仕掛けたオスカルが鋭いミドルシュートを放つも、GKの正面。37分には、右サイドで得たFKのキッカーを務めたオスカルが鋭いクロスをゴール前に供給するも、わずかに味方に合わなかった。
▽ハーフタイムにグスタボを下げて後半の頭からフェルナンヂーニョを送り出したスコラーリ監督だが、状況を好転させることはできない。すると、57分にはパウリーニョに代えてエルナネスを投入し、さらなる活性化を図る。
▽後半の半ばにかけてもボールを保持するブラジルだが、右サイドの高い位置で仕掛けるマイコンやオスカルの個人技に頼った攻撃が続く。エルナネスのミドルシュートやD・ルイスの直接FKが精度を欠き、ゴールに近づけずにいると、73分にはラミレスに代えてフッキを投入。さらに攻撃に比重を置くが、それでもオランダを崩せない。
▽すると、アディショナルタイムにオランダがダメ押し弾を奪う。途中出場のヤンマートが右サイドから入れたクロスをゴール正面のワイナルドゥムが合わせて、スコアを3-0とした。
▽その後、ブラジルは最後までオランダからゴールを奪うことができず、試合終了。母国開催のワールドカップを連敗で終える厳しい結末を迎えた。一方のオランダは、初優勝こそ叶わなかったものの、今大会を無敗で終えること(PKは引き分け扱い)に成功した。
▽準決勝のドイツ戦で1-7と歴史的な大敗を喫し、母国でのワールドカップ制覇の夢がついえたブラジルは、ドイツ戦から先発6選手を変更。出場停止明けとなるチアゴ・シルバのほか、マクスウェルやウィリアン、ジョーらが先発した。一方、PK戦の末に落としたアルゼンチン戦から中2日のオランダは、先発2選手を変更。ファン・ハール監督は、コンディションが万全ではないデ・ヨング、スナイデルに代えてクラジー、デ・グズマンを起用し、そのほかはベストメンバーを送り出した。
▽ブラジルの勝利を願う大勢のサポーターが集まったスタジアムでキックオフを迎えた試合は、開始早々に大きな動きを見せる。2分、ファン・ペルシのスルーパスからディフェンスライン裏に抜け出したロッベンを、置き去りにされそうになったチアゴ・シルバが引っ張る。ボックス内か外か微妙な位置だったが、主審はPKを宣告。ファン・ペルシがきっちりとPKを沈め、オランダが早々に均衡を破った。
▽主将のPK献上でムードが悪化したブラジルは、すぐさま反撃を試みる。しかし、2列目のオスカルとウィリアン、ラミレス、パウリーニョが規律なく自由に動いていたため、選手間の距離が非常に悪く、一向にオランダの守備を崩せない。
▽すると17分、オランダが追加点を記録する。右サイド深くからデ・グズマンがクロスを入れると、これに対応したブラジルのDFダビド・ルイスがゴール正面へとヘディングしてしまう。ボックス内に進入していたブリントが、この軽率なクリアを見逃さず、右足でゴール右上へシュートを流し込んだ。
▽2点を先行されたブラジルは、ハーフタイムにかけてポゼッションを掌握し、オランダを押し込んでいく。しかし、やはりオランダの守備を崩すことができない。22分には、バイタルエリアで単騎突破を仕掛けたオスカルが鋭いミドルシュートを放つも、GKの正面。37分には、右サイドで得たFKのキッカーを務めたオスカルが鋭いクロスをゴール前に供給するも、わずかに味方に合わなかった。
▽ハーフタイムにグスタボを下げて後半の頭からフェルナンヂーニョを送り出したスコラーリ監督だが、状況を好転させることはできない。すると、57分にはパウリーニョに代えてエルナネスを投入し、さらなる活性化を図る。
▽後半の半ばにかけてもボールを保持するブラジルだが、右サイドの高い位置で仕掛けるマイコンやオスカルの個人技に頼った攻撃が続く。エルナネスのミドルシュートやD・ルイスの直接FKが精度を欠き、ゴールに近づけずにいると、73分にはラミレスに代えてフッキを投入。さらに攻撃に比重を置くが、それでもオランダを崩せない。
▽すると、アディショナルタイムにオランダがダメ押し弾を奪う。途中出場のヤンマートが右サイドから入れたクロスをゴール正面のワイナルドゥムが合わせて、スコアを3-0とした。
▽その後、ブラジルは最後までオランダからゴールを奪うことができず、試合終了。母国開催のワールドカップを連敗で終える厳しい結末を迎えた。一方のオランダは、初優勝こそ叶わなかったものの、今大会を無敗で終えること(PKは引き分け扱い)に成功した。
オランダ代表の関連記事
ワールドカップの関連記事
|
オランダ代表の人気記事ランキング
1
「壮大で記憶に残る」ナイキのPVでムバッペvsロナウジーニョが実現!豪炎寺修也も登場で海外ファン歓喜
ナイキの最新フットボールキャンペーン「Footballverse」のプロモーション映像が注目を集めている。 ナイキは16日、「全ての世代のアスリートがスポーツの歴史に名を残し、そのスポーツの世界を広げただけではなく、未来の世代のアスリートたちが自分達の爪痕を刻むことを励ましている」との主張のもと、「Footballverse」を展開。過去から現代に至るナイキの偉大なプレイヤーたちが主役となり、彼らが一つのピッチで競う世界を、想像力と遊び心を交えて描いた。 ストーリーはスイスのジュネーブにある秘密研究所を舞台とする。科学者たちは、現代のフランス代表FWキリアン・ムバッペと2006年のロナウジーニョ、どちらが優れているかという議論を発端に、「マルチバース」と呼ばれる仮想選手を召喚して実際に対戦させようと試みた。 フィルムには2人のほかに、元ブラジル代表のロナウド氏、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドとその息子ジュニアくんや、アメリカ女子代表FWアレックス・モーガンなど10名を超えるナイキの契約アスリートが登場。は映画「ときめきサイエンス」のダニー・エルフマン作曲でオインゴ・ボインゴによる懐かしいサウンドトラックも採用されている。 新旧レジェンドの共演には「これまでに作成された最高のマルチバース!」、「涙がこぼれました」、「ナイキは常にコマーシャルで先を行っています」、「美しく壮大で記憶に残るコマーシャル!」といった大賛辞が寄せられた。 また、実在の登場人物のみならず、イナズマイレブンのキャラクター、豪炎寺修也も登場。「ゴウエンジが出てきてカッコいい」「GOUENJIが入っているだけで最高のサッカーCM」「みんなGouenjiを入れた」「豪炎寺修也、史上最高!」と、日本のゲームキャラクターには海外のファンからも熱い視線が注がれることとなった。 ◆出演者一覧 アレックス・モーガン(アメリカ女子代表FW) カーリー・ロイド(元アメリカ女子代表FW) クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表FW) クリスティアーノ・ロナウド・ジュニア エドガー・ダービッツ(元オランダ代表MF) ケビン・デ・ブライネ(ベルギー代表MF) キリアン・ムバッペ(フランス代表FW) リア・ウィリアムソン(イングランド女子代表DF) フィル・フォーデン(イングランド代表MF) ロナウジーニョ(元ブラジル代表FW) ロナウド(元ブラジル代表FW) サマンサ・カー(オーストラリア女子代表FW) シェーン・クライファート(元オランダ代表FW四男) ヴィルヒル・ファン・ダイク(オランダ代表DF) 豪炎寺修也(イナズマイレブン) 研究者のおじ <span class="paragraph-title">【動画】ムバッペvsロナウジーニョの実現や豪炎寺修也も登場!ナイキの「Footballverse」PV</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="6p4SeR3pliM";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2022.11.17 21:15 Thu2
「僕はスペイン人」18歳ハイセンが母国オランダに決別…2月にスペイン国籍取得でU-21代表デビュー
ローマDFディーン・ハイセン(18)が自らのアイデンティティを語った。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 セリエAでメキメキ頭角を表す197cmの両利きセンターバック・ハイセン。16歳でマラガからユベントスへ移籍し、トップ昇格の今季は後半戦からローマへ武者修行…順調に出場機会を得ている。 そんなハイセン、U-17オランダ代表の一員として2022年にU-17欧州選手権準優勝などなど、これまでは世代別オランダ代表の常連。 しかし、今回の代表ウィークはU-21スペイン代表に招集…元アヤックスの父ドン・ハイセン氏を含めて一家揃ってオランダ出身だが、自身が5歳の時にスペイン・アンダルシア州へ移住し、今年2月にはスペイン国籍を取得しているのだ。 そして、21日に行われたU-21スロバキア代表との国際親善試合でラ・ロヒタ(世代別スペイン代表の愛称)デビュー。スペイン『マルカ』のインタビューでは「僕はスペイン人」と明言した。 「そうだね。僕は自分がスペイン人だと感じているよ。5歳からマラガで育ち、今回スペイン代表の一員になれて嬉しい。いずれスペイン代表でトロフィーを勝ち取りたいよ」 ハイセンをDFヴィルヒル・ファン・ダイクやDFステファン・デ・フライ、DFマタイス・デ・リフトらに続く新時代のディフェンスリーダーと捉えていたオランダ側から見れば、今回の所信表明は痛い。 2024.03.26 16:35 Tue3
オランダ代表が候補25名から入れ替え! アケ&デ・フライがケガで外れ、デ・リフトを招集【UNL】
オランダサッカー協会(KNVB)は14日、UEFAネーションズリーグ2024-25準々決勝に臨むオランダ代表メンバー24名を発表した。 チームを率いるロナルド・クーマン監督は2月28日に候補メンバー25名を発表していた。 そこから負傷のDFナタン・アケ(マンチェスター・シティ)、DFステファン・デ・フライ(インテル)が外れることに。代わりにDFマタイス・デ・リフト(マンチェスター・ユナイテッド)を招集した。 その他、DFヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール)、MFシャビ・シモンズ(RBライプツィヒ)、MFフレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)、FWコーディ・ガクポ(リバプール)ら主力を順当に順当に選出している。 UNL準々決勝でスペイン代表と対戦するオランダ代表は、20日にホームでの1stレグを行い、23日にアウェイ戦での2ndレグに臨む。今回発表されたオランダ代表メンバーは以下の通り。 <h3>◆オランダ代表メンバー24名</h3> GK マルク・フレッケン(ブレントフォード/イングランド) バルト・フェルブルッヘン(ブライトン&ホーヴ・アルビオン/イングランド) ニック・オライ(スパルタ・ロッテルダム) DF ヨレル・ハト(アヤックス) デンゼル・ダンフリース(インテル/イタリア) ルシャレル・ヘールトライダ(RBライプツィヒ/ドイツ) ジェレミー・フリンポン(レバークーゼン/ドイツ) ユリエン・ティンバー(アーセナル/イングランド) ヤン・ポール・ファン・ヘッケ(ブライトン&ホーヴ・アルビオン) ヴィルヒル・ファン・ダイク(リバプール/イングランド) マタイス・デ・リフト(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド) MF ケネス・テイラー(アヤックス) イェルディ・スハウテン(PSV) シャビ・シモンズ(RBライプツィヒ/ドイツ) ライアン・グラフェンベルフ(リバプール/イングランド) タイアニ・ラインデルス(ミラン/イタリア) トゥン・コープマイネルス(ユベントス/イタリア) フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ/スペイン) FW コーディ・ガクポ(リバプール/イングランド) ジャスティン・クライファート(ボーンマス/イングランド) ドニエル・マレン(アストン・ビラ/イングランド) メンフィス・デパイ(コリンチャンス/ブラジル) ブライアン・ブロビー(アヤックス) ノア・ラング(PSV) 2025.03.14 21:05 Fri4
「我々にとって悪い形で始まった面白い試合」 ドイツ指揮官がオランダとのドローゲームに唇を噛む
ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督がオランダ代表とのビッグマッチを振り返った。 10日のUEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25・リーグA・グループ3第2節でオランダとアウェイで対戦したドイツ。開始2分に先制を許してから、前半のうちにデニス・ウンダブとジョシュア・キミッヒのゴールで逆転にもっていったが、後半序盤の51分に追いつかれ、2-2のドローに終わった。 ハンガリー代表戦を5-0で大勝してのオランダ戦だったが、連勝とならずのナーゲルスマン監督。一度試合をひっくり返したとあって、悔やまれる結果となり、指揮官も『UEFA.com』で唇を噛んだ。 「我々にとって悪い形で始まった面白い試合だった。もっとうまく守らないといけなかったが、失点してから、本当に力強く立ち直ったよ。2ゴールを決めてハーフタイムをリードして迎えたのは当然だったと思う」 「後半の10分はプレッシャーが少し強まって、苦戦した。ときにはポゼッションでより簡単な解決策を見つけ、自陣でもボールを奪っていく必要があったね。それから失点したが、もっとうまく守れる状況もあった」 「その後、3点目を決めるチャンスもあったし、オランダよりも勝利に少し近かったと思うよ」 <span class="paragraph-title">【動画】オランダとドイツの強豪国対決! 白熱の2-2ドロー</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="DyRBanw9oGY";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> 2024.09.11 10:10 Wed5