柿谷涙の移籍会見 名門バーゼル踏み台に
2014.07.10 09:00 Thu
スイス1部の強豪バーゼルに移籍が決まったC大阪の日本代表FW柿谷曜一朗(24)が9日、大阪市内で移籍会見に臨んだ。新天地で結果を残した上で、バーゼル側には異例ともいえる数年後のビッグクラブ移籍を後押しされていることを明かした。涙も見せた柿谷は、C大阪の同期入団FW香川真司(マンチェスターU)のように欧州での出世街道を歩む。
欧州でバーゼルは中堅クラブ。欧州チャンピオンズリーグ(CL)などで結果を残せば、有力クラブからオファーが期待できる。06年C大阪同期入団の香川もドルトムント(ドイツ)で2年間活躍し、マンチェスターUへと成り上がった。
かつて冗談交じりに「移籍するならバルサ(バルセロナ)しかいかない」と話していた柿谷は会見で「厳しい環境になると思うが、今まで通りサッカーを楽しみたい。成功するイメージしかない」と言い切った。C大阪岡野社長も「クラブの最高傑作と言われている選手なので、頑張ってほしい」とエールを送った。
◆柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年(平2)1月3日、大阪市生まれ。06年C大阪史上最年少となる16歳でプロ契約。J2徳島を経て12年C大阪復帰。13年東アジア杯で日本代表デビューし、3得点。国際Aマッチ14試合5得点。177センチ、68キロ。
◆バーゼル 1893年にスイス北西部バーゼルに設立、本拠地はザンクト・ヤコブ・パルク。優勝はリーグ17回(5連覇中)、カップ戦11回を数える名門クラブで、11-12年欧州CL16強、12-13年欧州リーグ4強。06年から2年間、DF中田浩二(鹿島)が在籍。元ポルトガル代表MFのパウロソウザ監督が今季から就任。スイス1部は10チームによる総当たり戦で計36試合で争う。
提供:日刊スポーツ
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7日に移籍を発表していた柿谷が、うっすらと涙を浮かべて初めて胸の内を明かした。決断の理由を「W杯を経験し、日本の力が世界に示せなかった悔しさがあった。中心選手として(次回W杯に)出たいという気持ちも大きくなった」と説明し、「C大阪を離れるべきなのかというのを一番考えた。これ以上ない仲間だと思っていた」と揺れ動いた思いを口にした。 4年契約、推定年俸1億円という期待を背負い、まずは19日開幕のスイス1部リーグで結果を残すことだけを考える。その上で柿谷はバーゼル側との異例の約束を明かした。「クラブ側からも『ステップアップしてほしい。全力でサポートするので、しっかり活躍してほしい』と言われている。まずは(今季)6連覇できるようにしたい」。他クラブからオファーが来た場合、移籍しやすい条項を結んでいる可能性もある。かつて冗談交じりに「移籍するならバルサ(バルセロナ)しかいかない」と話していた柿谷は会見で「厳しい環境になると思うが、今まで通りサッカーを楽しみたい。成功するイメージしかない」と言い切った。C大阪岡野社長も「クラブの最高傑作と言われている選手なので、頑張ってほしい」とエールを送った。
関係者によると、柿谷は当面は“一匹おおかみ”として欧州組とはあえて距離を置き、英語を覚えるなど1日も早くバーゼルに溶け込むことを考えているという。今回のW杯スイス代表に3人も送り込んだ強豪クラブで、成功への第1歩を踏み出す。【福岡吉央】
◆柿谷曜一朗(かきたに・よういちろう)1990年(平2)1月3日、大阪市生まれ。06年C大阪史上最年少となる16歳でプロ契約。J2徳島を経て12年C大阪復帰。13年東アジア杯で日本代表デビューし、3得点。国際Aマッチ14試合5得点。177センチ、68キロ。
◆バーゼル 1893年にスイス北西部バーゼルに設立、本拠地はザンクト・ヤコブ・パルク。優勝はリーグ17回(5連覇中)、カップ戦11回を数える名門クラブで、11-12年欧州CL16強、12-13年欧州リーグ4強。06年から2年間、DF中田浩二(鹿島)が在籍。元ポルトガル代表MFのパウロソウザ監督が今季から就任。スイス1部は10チームによる総当たり戦で計36試合で争う。
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