大久保“居場所”こだわらず「自分出す」

2014.06.05 08:00 Thu
サプライズでW杯メンバー入りした日本代表のFW大久保嘉人(31)が、ポジションにこだわらない姿勢を示した。3日(日本時間4日)の合同取材で「俺はどこで出るか分からないですけど、どこで出ても自分のものを出すだけです」と誓った。所属する川崎Fでの定位置は1トップ。10年W杯では左サイドやトップ下を務めた。コスタリカ戦で初の右サイドを経験したことで、前線ならどこでもできる自信がついた。

本来なら自分の“居場所”にこだわりがあるはずだ。それを捨ててまで「どこでもいい」から、試合出場を目指すのには理由がある。昨年5月12日に61歳で他界した父克博さんの魂が、ブラジルまでやって来る。母千里さん(59)が、遺影を持ってW杯全試合を観戦する予定になったからだ。

「監督がやろうとしていることをやる。その中で、自分がやれることをやる。サイドなら、真ん中よりも走る量は増えるよね。このサッカーは、止まりながらではできないからね」
16強進出した10年W杯南アフリカ大会は全4試合に先発しながら、守備に追われて得点はなかった。最前線の1トップでも、その下でも、右でも左でも…。狙うはW杯での、日本を勝利へと導くゴールだ!

最終合宿地の米フロリダ州には、莉瑛夫人と3人の息子が駆け付けている。W杯に向けた過度の重圧と緊張感を、そっと解きほぐしてくれる。亡き父へ、家族へ-。支えてくれる人たちのために、大久保がブラジルで輝く。【益子浩一】
提供:日刊スポーツ

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