▽共にブラジル・ワールドカップに出場する
ポルトガル代表と
ギリシャ代表が5月31日、ポルトガルのリスボンで国際親善試合を戦い、0-0に終わった。
▽6月16日にワールドカップ初戦のドイツ代表戦を迎えるポルトガルは、今回の強化試合初戦ではCL決勝を戦ったC･ロナウドやコエントラン、負傷を抱えるペペのレアル・マドリー勢が揃って欠場となった。一方、日本代表と同じグループCに属し、6月14日にコロンビア代表とのワールドカップ初戦を迎えるギリシャは、ミトログルやサマラス、カツラニスといった現状のベストメンバーを送り込んできた。
▽試合は開始1分にナニの右クロスにエデルがダイビングヘッドで合わせたポルトガルが、良い入りを見せた。ポゼッションして攻勢をかけるポルトガルは6分、左CKからブルーノ・アウベスが頭で合わせたシュートはGKのセーブに阻まれる。さらに直後のCKからもポスティガがボレーで合わせたシュートもGKに阻止されてしまった。
▽一方、防戦一方の立ち上がりを強いられたギリシャだったが、左ウイングのサマラスの突破力を生かして持ち直し、シュートにこそ持ち込めないものの、ポルトガルを牽制していく。
▽すると徐々にギリシャの固い守備の前に攻めあぐねていったポルトガルは2トップにボールが入らず、サイドからのクロスボールも合わない状況が続いた。結局、シュート数も伸びずに尻すぼみとなった前半はゴールレスで終了した。
▽後半からポルトガルはアウメイダを、ギリシャはカラグーニスを投入し、攻撃に変化を付けにかかった。その後半もポルトガルが攻勢をかける形でスタートしていく。右サイドのナニとJ･ペレイラの仕掛けで、自陣に引くギリシャを崩しにかかった。
▽一方、劣勢のギリシャは62分、2枚代えを敢行。見せ場のなかったミトログルとサルピンギディスに代えて、ストライカーのゲカスとドリブラーのフェトファツィディスを投入した。対するポルトガルもエデルを下げてアモリムを中盤に入れ、アウメイダを1トップとする4-3-3の布陣に変更する。
▽しかし、シュート数は伸びないまま試合は終盤へ。そんな中84分、ギリシャはフェトファツィディスが単騎突破からシュートに持ち込んだが、GKベトのセーブに阻まれる。そして追加タイム2分を消化し、ゴールレスのままタイムアップ。主力を起用しなかったポルトガルは、ギリシャの堅守を最後まで崩すことができなかった。
▽今後ポルトガルはアメリカに向かい、メキシコ、アイルランドと対戦する。一方のギリシャはイングランドに向かいナイジェリアと、そしてアメリカでボリビアと対戦する。
