大久保、嫌われてでも「意見する」

2014.05.30 09:30 Fri
サッカー日本代表は29日、米フロリダ州タンパ近郊で行う事前合宿に向けて成田空港から出発。FW大久保嘉人(31=川崎F)は「ご意見番」となってチームの改善に乗り出すと宣言した。

2年3カ月ぶりに代表復帰した壮行試合キプロス戦から2日、大久保は確信を深めた。「もっと良くなる」。同時に思った。嫌われてでも「意見しよう」と。

大久保 キプロスとやって修正したい部分が見つかった。そこで何も言わずに改善できなかったら、俺が選ばれた意味がない。本番まで、米国でもブラジルでも言い続けることが大事。
2日前、32分間の出場で別格の存在感を示した。選出前は代表の攻撃陣を「怖さがない」と辛口評価していたが、実際に肌を合わせて課題が具体的に見えた。

1つがフィニッシュの形という。1トップで後半13分から出場後、左サイドの香川から再三グラウンダーのクロスが入ったが、いずれも大久保の背中を通過した。この後、香川に言ったことを明かした。「セオリー通りマイナスのクロスを上げても、守備に引っ掛かる。GKとDFの間にシュート性のボールを蹴ってこい。そこを狙って強く速いボールをくれれば、俺が飛び込んで合わせるから」。
25日までの鹿児島・指宿合宿では、C大阪時代の後輩でもある香川について「マンチェスターUですから」と遠慮がちだったが、試合になれば別。川崎FではDFにまで注文をつけて「嘉人が入って全員の意識が変わった」(中村憲)。同じ作業を代表でも続け、改善点をあぶり出していく。

前日のオフは自宅で夫人と3人の子とリラックスしたが、スイッチを切り替えた。亡き父の遺品の腕時計を右にはめ「俺も優勝を目指すよ。先発も狙う。4年前より準備できてる」。そう言い残し、サプライズ選出で環境が激変した日本から飛び立った。【木下淳】

提供:日刊スポーツ

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