ミランの本田、トップ下もさえずに不発

2014.05.28 09:00 Wed
<国際親善試合:日本1-0キプロス>◇27日◇埼玉
W杯日本代表FW本田圭佑(27=ACミラン)は、さえない「ミラン本田」のままキプロスとの壮行試合を終えた。トップ下でフル出場したが前半30分の絶好機でシュートを決められず、同35分には得意の直接FKを大きく外し一部からブーイングを浴びた。

壮行試合のピッチにいたのは、まぎれもなく「ミラン本田」だった。サッカー人生を「本田圭佑の描くストーリー」と表現したことがある。この半年間ミラノで過ごしたページは、さえない内容になる。動きに切れがなくイタリアのピッチでもがいた姿を露呈。ミラノの聖地サンシーロ・スタジアムほどの迫力ではなかったが、前半35分にFKを大きく外した時にはごく一部からブーイングまで浴びた。

イタリアの名門とは背番号も違いポジションも違った。右サイドではなく「自分の家みたいなもの」とこだわる定位置のトップ下に入った。周りでプレーするのも特徴を知り尽くす代表の仲間。最高の環境に戻ったが、ミランでのマイナスイメージが染みついてしまったかのようなプレーだった。
ミスは幾つもあった。前半16分にはフリーで待つFW柿谷へのクロスが大きくなりゴールラインを割った。30分には細かいパスをつないでゴールに迫った。しかし丁寧過ぎるフィニッシュはGKの正面へ。絶好機を逃したその瞬間、ザッケローニ監督は頭を抱えた。35分のFKははるか上空へと消えた。42分にはキッカーを務めたショートコーナーからの動きで、中央のMF山口に出したパスが不正確で相手に渡った。危うくカウンターの大ピンチを招くところだった。

公言するW杯優勝に向け、代表モードに切り替えて21日に帰国したはずだった。準備を大切にするだけに、収穫はフル出場した点だけか。3月以降ミランでは出番に恵まれず満足にプレーできていない。試合勘を取り戻せたことは大きいが、大会開幕まで残りは直前の合宿地米国での2試合だけ。絶対的なエースの状態がこれでは不安が募る。
ミランでの半年間を終えた18日、リーグでは14試合に出場したった1得点だったことに「許すことができない。来年もこうなるならサッカーをやめた方がいいような数字」とまで言った。そう総括したプレーとほとんど変わらない姿を残し、明日29日には旅立つ。試合後、報道陣からの問い掛けに「アメリカで…」とだけ応えた。「ミラン本田」は「日本代表の本田」のトップフォームを取り戻せるのだろうか。【八反誠】

提供:日刊スポーツ

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