大久保823日ぶり代表戦「流れ変える」

2014.05.27 09:00 Tue
W杯ブラジル大会に出場する日本代表が今日27日、国内最後となる壮行試合のキプロス戦(埼玉ス)に臨む。2年3カ月ぶりの代表戦となるFW大久保嘉人(31=川崎F)は、途中出場の可能性が高い。先発メンバーへの依存度が高いザックジャパンは、途中出場選手の得点率が1割に満たず本大会に向けてジョーカー発掘が求められる。得点を決め、「最後のW杯」という舞台で切り札になる。

12年2月24日のアイスランド戦以来、823日ぶりの代表戦を翌日に控えた大久保が突然口にした。「W杯は最後だし、久々の代表でも一からって気持ちじゃなく、やってきたことを出し切りたい」。ただ、穏やかな口調で付け加えた。「最後、は明日の試合じゃないからね。まず連係」。32歳で迎える2度目の夢舞台へ気持ちを徐々に高めた。

その開幕前、最後の国内試合。「先発か途中からかホント分からないけど、俺だけ遅れてるから」と言うように、連係面から、まずは途中出場となる可能性が高い。そこで求められるのは、試合の流れを変える得点だ。ザック日本は先発メンバーへの依存度が高く、絶対的な途中出場選手=ジョーカーがいない。49試合91得点のうち、途中出場者が決めたのは8点。わずか8・8%で、初出場した98年フランス大会の第1次岡田ジャパン以降、1割に満たないのは現体制だけだ。
しかも、W杯メンバー23人のうち途中出場ゴールの経験者は本田と岡崎だけでともに不動の先発。そこで大久保だ。前線4枚のどこでも攻撃にアクセントをつけられる昨季J1得点王。川崎Fでのリーグ戦は、2年間で1度も途中出場がないが「久々で難しいかもしれないけど、若い時とか(前所属の)神戸ではあったから。途中から出たとしても流れを変える自信はある」と気にしない。

ジョーカーの必要性は実績からも明らかだ。過去4度のW杯。途中出場者が得点した2大会(02年森島、10年岡崎)は、ともに1次リーグを突破した。反対に不在だった98年、06年ドイツ大会は敗退している。だからこそ、得点の9割以上を先発メンバーが挙げてきたザック日本に途中投入できる武器が加われば、16強の壁を破る期待も膨らむ。
キプロス戦の交代枠は「6」。出番が回ってくる可能性は高く「明日は自分の色を出すよ。じゃなきゃチームの中で消えちゃうし、選んでもらった意味ないから」。大久保の国際Aマッチ全5得点はすべて先発で挙げたものだが、途中出場で新境地を開けば、日本の視界も広がる。【木下淳】

◆日本代表過去の主なスーパーサブ 途中出場で最もゴールを決めている選手はFW中山雅史で6得点。先発でも通算15ゴールをマークしているが、オフト監督とトルシエ監督時代は途中から起用される機会が多かった。途中出場で2位タイの4得点を記録しているFW大黒将志はジーコ監督時代に活躍。先発は4戦だけだったが、途中出場で17試合4ゴールをマーク。同じく途中出場で4得点のFW佐藤寿人は、オシム監督と岡田監督(2次政権)に多く途中起用され、途中出場数は歴代最多の29試合。

提供:日刊スポーツ

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