ザック監督超緻密 30センチ立ち位置修正

2014.05.23 09:00 Fri
ザックジャパンがW杯ブラジル大会に向け、「30センチの攻防」を繰り広げる。サッカー日本代表は22日、鹿児島・指宿市内で合宿2日目の練習を行い、アルベルト・ザッケローニ監督(61)は細部にわたる守備時のポジショニングを徹底。これまで以上に細やかな要求をしており、関係者からは「30センチ、靴1足分くらいの違いを求められる」という証言も出た。わずかなスキが命取りになるW杯へ完璧を求めていく。

勝利へ、30センチのポジショニングにまでこだわる!? ただでさえ、守備面では細かい要求を出すザッケローニ監督が、W杯モードに突入した。この日、非公開となったピッチ上では、日本代表関係者が「今までで一番細かい」と言うほどの練習が繰り広げられた。

相手がボールをキープしている際の、DF陣やボランチのポジショニングを細かく要求した。時には選手に近寄って立ち位置を直接指示。また、時には全体のポジショニングを遠巻きに見ることで距離感覚などを確認し、修正に動いた。同関係者は「ある選手には30センチくらい、靴1足分くらいの立ち位置の修正を加えていた」と証言した。サッカーのピッチの幅は基本的には縦105メートル、横68メートル。広大なピッチで30センチにこだわるのは異例とも言える。
今合宿に入り、指揮官から選手たちに伝えられた言葉がある。「6月14日(1次リーグ初戦コートジボワール戦)に最高の状況に持っていく。今はもう1度、一から階段を上っていこう」。4年をかけて構築したチーム戦術を一から確認し直すと同時に、よりレベルアップさせていくというザッケローニ監督の思いが込められていた。

1次リーグ対戦国の情報はまだ選手に与えていない。ただ、コートジボワールにはFWドログバ、Y・トゥーレ、コロンビアにも世界屈指のFW陣がいるだけに、試合中に突破を許すことも練習の中で想定。「相手に外された(かわされた)時は、1人で取りにいくな。各自のポジションに戻り、チームとして守備陣を整えることが優先だ」と指示も出している。
日本協会も指揮官をバックアップする。ブラジル・イトゥのベースキャンプに入った後、コートジボワール戦の3~4日前に練習試合を組めるよう調整。これまでもW杯予選などの重要な試合前に実施された練習試合と同様に、完全非公開とされる見込みだ。情報漏れを防ぎ、戦術の最終確認を可能にする。「初戦が一番大事。最高の状態にしていく」と常日ごろから話すザッケローニ監督の強いこだわりが、日本が世界を驚かすための鍵となる。【菅家大輔】

◆ザッケローニ監督のこだわり 守備時のポジショニングや体の向きには就任時から特にこだわりを持ってきた。この日の午前練習の公開時にも、DF内田の立ち位置について、1メートルほど修正をしている場面があった。チームバスの試合会場の到着時間も試合開始の1時間半前に徹底。これは11年1月のアジア杯1次リーグ初戦ヨルダン戦で2時間前に到着してしまい、控室に間延びした空気が流れ、結果もドローだったという反省からきている。

提供:日刊スポーツ

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