ロンドン五輪の経験を活かしたい酒井高「チームとしてどれだけまとまれるか」《日本代表トレーニング》

2014.05.18 16:30 Sun
▽17日、2014年ブラジル・ワールドカップに出場する日本代表に選出された一部の海外組が都内でトレーニングを行った。練習終了後にシュツットガルトに所属する酒井高徳が会見を行った。会見の内容は以下の通り。

◆酒井高徳(シュツットガルト/ドイツ)
──改めて代表に選出された感想は
「これまでも代表に選出されていましたが、確実なメンバーではないと心の中にありましたし、代表のプレーでは自分が思い描いていたほどの活躍ができていませんでした。メンバーに入れるか入れないか不安でしたし、チームでのパフォーマンスも良くありませんでした。チーム自体の調子も悪く、不安要素が多い中でした。選出された喜びというよりも、ほっとした感じが強かったです」

──選出の知らせはどのようにして聞いたか
「知り合いの方に電話して、テレビの音量を上げて聞いていました。家でも見れていましたが、その時だけ電波の調子が悪くテレビが見れませんでした。すぐに電話して、メンバー発表を口頭と、テレビの音で聞きました」

──家族と一緒に聞いていたのか
「はい。みんな喜んでくれました。4年前に(サポートメンバーとして)ワールドカップに行った時も応援してくれました。そこからの4年間も家族と一緒に頑張ってきたので、その頑張りが実って良かったねと言ってもらえました。自分の周りで支えてくれている人に、改めて感謝しなければいけないなと思いましたね」

──4年前にサポートメンバーとして参加した経験は
「一緒に練習することでいろいろなことを感じました。ピッチ外でのコミュニケーションの取り方や雰囲気を肌で感じました。試合に臨む際の雰囲気や、試合が近づく中での練習の雰囲気、緊張感も勉強になりました。短期決戦ではそういったことが大事だと思いますし、ここまで来たら個がどうこうではなくチームとしてどれだけまとまれるかだと思います。南アフリカの時はそういう面で良いものがあったと感じているので、自分は若いですが若手として良い雰囲気を作っていきたいです」

──今季は所属チームが苦しい戦いを強いられた中で、追い込まれた状態で得たものは
「ドイツに2年半いますが、落ちることもなく良い位置にいることもないシーズンを過ごしたこともあります。何となく試合をしていた時期もありましたが、今季は負けたら落ちてしまう。サポーターも落ちたくない、2部は嫌だと言っていました。負けてはいけないというプレッシャーの中で自分のパフォーマンスを上げなければいけませんでした。いかに飲み込まれずにいるかというメンタル面では良い勉強になったと思っています」

──日本が勝ち進むためには何が必要か
「どの試合も大事ですが、五輪の時に強豪と言われていたスペインに勝ちました。そこからの勢いは良かったと思いますし、躍動感が出ました。いつもみんなが言っていますし便乗して言いたくはないですが、一試合目が大事だと思っています。欠かせない試合ですし、何が何でも勝つという気持ち。負けはないと思った方が良いと思っています。勝った時の勢いは五輪世代が分かっています。初戦に懸けるのは大事だと思います」

──五輪の時は具体的にスペイン戦前に何をしたのか
「スペイン対策をしたわけではありません。日本らしい、みんなで守ってみんなで攻める、といったところです。当時は永井君が前線にいて、チームとして明確な戦い方がありました。自分たちが4年間やってきたサッカーをしっかり出すことが大事です」

──今季は岡崎が移籍して活躍したが、彼の活躍をどう見る
「確かに(岡崎が)苦しんでいたシーズンもありましたが、代表やシュツットガルトで活躍していたシーズンを考えると、今回のパフォーマンスが普通だと僕は思っています。シュツットガルトで苦しんでいる所も見ましたが、慎司さんのストロングポイントはゴールだと思います。シュツットガルトでは考えすぎていたのか、チームを思いすぎたあまりに自己犠牲だったと思います。マインツに行ってからは、単純に自分のやりたいことをチームが理解して、それをやっているだけだと言っていました。僕も、元々の力を発揮しただけだと思います。戦って、慎司さんの動きを見て思いましたが、普通の彼らしいプレーを出しているだけだと感じています。テレビで見ていた岡崎慎司から僕はこれくらいできる選手だと思っていました。もちろんすごいとは思っていますが、僕にとっては不思議ではありません」

──今の代表の中でロンドン五輪世代に必要なものは
「常に代表に選出されてきた選手が、下からの突き上げが欲しいと言っているように、僕らがそういう存在にならないといけません。残念ながら、今はそういう存在ではないと思います。中心選手にもっと緊張感を持たせることで、チームとしてのレベルも上がってきます。競争が激しければ激しいほど良いチームになると思うので、僕らが下から突き上げていかないといけないなと思います。(同世代の選手とは)この世代が中心になれるように頑張ろうと言っています。スタメンを脅かす存在にならなければいけないと思っています」

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