ザック日本、暑さ対策ミリミリ大作戦

2014.05.17 08:00 Sat
ザックジャパンが最新鋭の体調管理システムを駆使し、過酷なW杯ブラジル大会(6月12日開幕)を乗り切る。日本代表海外組の自主トレが16日、都内でスタート。今後はW杯での暑さ対策のため、鹿児島、米タンパと「暑熱対策合宿」を行う。その裏で選手の体調管理のために世界屈指のシステムが導入されており、試合中の給水量まで個別で指定されるほど。最先端の技術も日本を後押しする。

長い移動距離、高温多湿な試合会場…。ザッケローニ監督が最重要視するコンディショニングを支える日本独自のシステムが、導入されていた。日本協会関係者によると、「選手の体調のデータを蓄積している。選手の状態が比較できるし、精度は高い」と明かした。

現在、日本代表選手は合宿中、起床すると5分間にわたり測定装置を装着。「尿意などで、わずかでも動くと測定エラーが出る」(同関係者)ほど繊細な機器で、心拍、血中の水分量、乳酸濃度などを詳細に測定し、データ面から選手の体調をチェックする。
毎朝の測定により日々の体調の変化が手に取るように分かり、それに応じて選手の食事に助言が与えられる。鉄分が必要ならレバーなどを多めに食べさせて、ビタミンが必要ならばフルーツなどを率先して摂取させる。選手にとってストレスにならない程度ではあるが、細かい要求が出される。

2年以上のデータの蓄積により、選手の体質も把握。発汗量や、その際に生じる影響などが分かることで、試合のハーフタイムで摂取する給水量にも変化がある。同関係者は「選手の体調や体質で、飲む水の量も100ミリリットル単位で変化をつけている」と言う。
日本代表は、1次リーグ3試合ともに高温多湿の厳しい状況を余儀なくされるため、21日から鹿児島合宿、29日に渡米して米フロリダで行う直前合宿で「暑熱対策」に取り組む。暑さへの順化が最優先されるが、最先端の測定を加えることで万全の態勢が敷かれる。

ザッケローニ監督は常日頃「良いコンディションが整えば、良い試合ができる自信がある」と話している。10年W杯南アフリカ大会は高地対策がはまり、決勝トーナメント進出。今回は最先端の技術も用いて高温多湿に打ち勝ち、前回大会以上の結果を狙う。【菅家大輔】

◆日本代表が1次リーグを戦う3都市の気候 初戦のレシフェ、第2戦のナタルはともにブラジル北東部に位置。赤道に近く、熱帯性気候で1年を通じて高温多湿。6月の平均湿度は80%。昼間は最高気温が30度を超える日も多い。天候が変わりやすく、夕方の通り雨のあとは特に蒸し暑さが増す。最終戦のクイアバはブラジルの北西部、南米大陸のほぼ中心に位置。サバンナ気候に属し、6月はナタル、レシフェほど湿度は高くないが、日中は強烈な日差しが照りつけ、気温も30度を超えることが多い。

提供:日刊スポーツ

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