大久保、落選「喪失感」憲剛のためにも

2014.05.15 09:00 Thu
◇決勝トーナメント1回戦第2戦◇14日◇ソウル
W杯ブラジル大会の日本代表に選出された川崎FのFW大久保嘉人(31)が、不発に終わった。サプライズ選出後、初の公式戦だったが相手の徹底マークを受け、MF中村憲剛(33)との連係は見せられなかった。チームはFCソウルと2戦合計4-4となったが、アウェーゴール数で及ばずに敗退した。

大久保は、いつもより気落ちしていた。「見た通りですよ」。シュートは後半17分に放った1本だけ。ゴール前でパスを受け、右足シュートはGKにはじかれて天を仰いだ。33分には中村とのワンツーで切り込んだが、フィニッシュに持ち込めなかった。

「オオクボ、オオクボ」と連呼し合う相手のマークに苦戦。前半はまったくボールに絡めなかった。中村からのスルーパスも受けられなかったが、大久保は「バカみたいに立ってちゃダメ。工夫しないと。それがサッカー」と自分への怒りをかみ殺して言った。
胸に秘めた思いがあった。自分に届いた吉報が、中村には来なかった。2日前にチームバスで選出を知った瞬間は仲間と興奮したが、すぐに笑顔を消した。中村への配慮だった。その中村は13日、ブログで朝4時まで寝られなかったことを告白。家族のためにも立ち直ったが「あの喪失感は一生忘れられない。怒られてしまうかもしれませんが、本当に一瞬、一瞬ですがどうでもよくなりました。ACLもリーグ戦も何もかも」とまで書いていた。

「代表のことは今日は関係ない」と言った中村。そんな先輩のために、大久保はW杯で活躍することで恩返しを果たすしかない。「中東の笛もヘタクソだし、オーストラリアの選手ともできた。いい経験になった」。初のACLの経験を世界の舞台に生かす。18日のJリーグ横浜戦を経て、21日からは、いよいよ代表の国内合宿に臨む。【由本裕貴】
提供:日刊スポーツ

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