大久保一夜明け…初戦の韓国戦が第1歩

2014.05.14 09:00 Wed
【ソウル(韓国)13日=由本裕貴】大久保が“韓国戦”をステップにW杯へ突き進む。W杯日本代表メンバーに選出された川崎FのFW大久保嘉人(31)が、ソウルのW杯スタジアムで、今日14日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のFCソウル戦に向けた公式練習を行った。大久保にとって韓国は、03年に代表デビューした時の相手。ここは初心に立ち返り、W杯の舞台となった会場でのゴールを誓った。

大久保の頭は完全に切り替わっていた。ザッケローニ監督の「オオクボ」のひと言に日本中が驚いた“運命の5・12”から一夜明け「日本にいたらテレビに出たりとかで騒がれていたと思うけど、こっちでは気にならない。集中できる」。メンバー発表の2日後に試合ができる喜びに浸った。

大久保のもとには前日、メールや交流サイトで1000人近くの友人・知人から祝福の言葉が送られていた。「うれしいからね。1人ずつ返信してたら、夜の11時になった」。そんな興奮も一夜限りで収めた。
今日立つピッチは、韓国サッカーの象徴とも言うべきW杯スタジアム。02年のW杯日韓大会で準決勝の韓国-ドイツ戦などが行われ、韓国国民の熱狂の中心となった。6万6806人収容はアジア最大規模。大久保は「雰囲気がすごくいい。これだけのキャパがあって、明日は盛り上がると思う」と歓迎した。

大久保は03年5月31日の親善試合・韓国戦(国立)でA代表デビューを飾った。後半途中から出場して無得点に終わったが、決定機に顔を出し、その後の成長の糧とした。自身2度目のW杯への挑戦権を得た今、韓国クラブとの一戦をステップの舞台にする。「この会場でやったわけじゃないから、あまり意識はしないけど、今までやってきたことを出すだけ」。初心に帰ってFWの真骨頂を見せる。
FCソウルは、かつて獲得オファーをくれたクラブだった。「いつかKリーグでやりたい気持ちがあった」と本気で移籍を考えた。相手にW杯を戦う韓国代表選手はいないが、第1戦で2-3で逆転負けした難敵。準々決勝進出へ、アウェーゴールが1点でも多く求められる状況は、大久保にとってW杯への糧となる。「最初から飛ばしていく。今のチームなら、何点取るか分からない」。ザッケローニ監督が期待する、点取り屋の神髄を発揮する。

提供:日刊スポーツ

キリンチャレンジカップの関連記事

キックオフ直後から、気合という燃料を積んでいることは明らかだった。このチャンスを、モノにしてやるんだ。攻守両面でのアグレッシブなプレーから、この試合に懸ける思いは全身から溢れ出ていた。タフに右サイドを守りながら、同学年のMF久保建英と一緒に決定機も演出した。サイドバックを本職とする選手が生み出すハーモニーが顔を覗かせて 2025.11.20 21:00 Thu
ガーナ代表戦、ボリビア代表戦と続いた11月シリーズを、日本代表は2試合連続の無失点で締めくくった。その中心にいたのが、フィールドプレーヤーで唯一2試合フル出場を果たした33歳――谷口彰悟だ。2024年11月にアキレス腱を断裂。大怪我から戻ってきた男は、再び日本代表の最終ラインで存在感を放っている。2026年北中米ワール 2025.11.19 01:35 Wed
ゴール前で輝く決定力と、中盤を支える戦術眼。その両方を併せ持つ“新しいボランチ像”を、日本代表のMF鎌田大地がボリビア代表戦で体現した。開始4分、MF久保建英のクロスを胸で収め、左足で冷静に流し込んだ先制点。ボランチでありながらペナルティエリアへ侵入し、フィニッシュまで持ち込む――。クリスタルパレスと日本代表では求めら 2025.11.19 00:45 Wed
ガーナ戦で先制点を挙げた南野拓実。練習からギラつく20歳前後の若手たちに囲まれながら、30歳になった自分の立ち位置を静かに受け止めている。日本代表に呼ばれて10年。かつて自分も“勢いだけの若者”だった時代がある。その記憶を抱えながら、今はキャプテンマークを巻き、彼らの背中を押す側へ――。森保ジャパンが世代交代を迎える渦 2025.11.18 16:45 Tue
ガーナ戦のピッチに立った鹿島アントラーズの守護神・早川友基。正GK鈴木彩艶の負傷、第2GK大迫敬介の不在の中で巡ってきたチャンスを、無失点という最高の形で終えた。だが、試合後のミックスゾーンに現れた早川の表情に、満足の色はなかった。代表2戦目にして、“守るだけ”のGKでは終わらない次のステージを見据えていた。 ■ 2025.11.18 15:30 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly