内田ぶっつけ本番も「自信あった」

2014.05.13 08:00 Tue
日本サッカー協会は12日、都内でW杯ブラジル大会(6月12日開幕)に臨む日本代表メンバー23選手を発表した。

DF内田篤人(26=シャルケ)が、ぶっつけ本番でブラジルに乗り込む。2月に右太もも裏を肉離れし、チームの全体練習に合流できていない選手では唯一の選出。12日の会見では、損傷とされていた腱(けん)が完全断裂だったと明かした上で「間に合う」と宣言。出場できなかった10年南アフリカ大会の雪辱を胸に、W杯開幕までの約1カ月で不動の右サイドバックが復活する。

登場シーンでファンを安心させた。東京・丸ビルでの公開会見。内田は、2階エスカレーターから走り降りて1階ステージに駆け上がった。3カ月前、松葉づえを突いていた男の健脚に場内は拍手。チーム練習への復帰こそ果たしていないが、代表選出に「拾ってもらった形だけど、間に合う自信はあった」と喜んだ。
2月9日のハノーバー戦で負傷。癖で「友達」とまで言う肉離れに加え、腱を損傷した可能性もあった。数日後、内出血が引いた患部を触って驚く。「膝の裏の太いのがない」。損傷とされていた外側の腱が「切れて完全に消滅していた」と、晴れ舞台で明かした。

ドイツの病院で権威3人の診察を受けたところ「手術」と全員に即答された。「W杯は無理か」と思ったが、緊急帰国した日本で鹿島時代の主治医が「手術せず治す」と言ってくれた。
保存療法であれば間に合う。3月、歩けるようになった。4月、走れるようになった。5月、戦えるようになった。目標にした10日の最終節ニュルンベルク戦では復帰できなかったが「1対1や2対2の対人練習もガツガツして、スライディングもガンガンしてる。最終節が1、2週先だったら復帰できた」。この日、成田空港に到着すると真っ先に主治医へ電話し「先生の決断のおかげで選んでもらえました」と感謝した。

1次リーグ初戦のコートジボワール戦(6月14日)まで約1カ月。それまで3試合あり「どこで復帰するかは監督しだい」と話したが、自信はある。「体力測定の数値は負傷前より上がってるし、切れた腱もくっつき、ハリも柔軟性も出て左よりも太くなった。状態も8、9割まで戻ってきた」。あとは試合勘だけだ。

南アフリカ大会は開幕前に定位置を失い、ピッチに立てなかった。悔しさを胸に欧州CL4強などを経験し「この4年間には自信がある。成長を示し、恩を返すため、ピッチに立ちます」。日本の右サイドに内田が帰ってくる。【木下淳】

提供:日刊スポーツ

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