俊輔ゲキ弾 W杯代表候補へ思い語る

2014.05.11 08:00 Sun
◇第13節◇10日◇日産ス
選ばれても選ばれなくても、自分の糧になる-。横浜MF中村俊輔(35)が鳥栖戦後に、12日のW杯メンバー発表を控える日本代表候補へメッセージを送った。代表落ちした02年日韓大会、不調だった06年ドイツ大会、そして出場機会が少なかった10年南アフリカ大会。全ての経験を糧にしてきた男が、思いを語った。

敗戦の悔しさ、横浜の現状への危機感をかみしめながら、言葉を連ねた。喜びも悲しみも経験したからこそ分かる、W杯メンバー発表に臨む心持ち。長らく日本代表の背番号10を背負ってきた男が、全ての代表候補選手を思い、02年W杯日韓大会落選を振り返った。

中村 (日韓大会前の代表発表は)どっちも考えていたなあ。落ちたら落ちたでトルシエ監督のプレッシャーから解放されるって。入ったら、こうしようって思っていた。落ちて(会見で)下を向いたら、それをみんな撮りたいだろうから、そうしないようにって。
当時、圧倒的な技術力を誇りながら、トルシエジャパンの戦術にフィットしない状況で発表を迎えた。「落ちたら、韓国でW杯1次リーグのフランスのジダンを追いかけようと。実際追いかけたらジダンが故障してて、前回優勝国なのに、こんなに変わるのかと」。

23歳だった12年前、落選の悔しさに直面したが、落胆の日々にはならなかった。選手生活はこれで終わりじゃない-。世界屈指の司令塔、フランス代表MFジダンを見て成長することを選んだ。
一方で、選出されながら出場機会に恵まれなかった10年南アフリカ大会では、分解直前のチームが1つになる過程を見た。「日本人は一丸になれる。それを体験すると、(横浜が不調の)こういう時に生きる。指導者になってもね」。

この日は今季リーグ戦初の控えスタート。途中出場で後半45分には豪快なミドルシュートも、チームは敗れた。「みんなを集めようと思う。話すことで、言葉に責任が出るから」。W杯南アフリカ大会の直前合宿中の選手ミーティングを経験したからこそ、そう言った。

当落、悲喜こもごも、全ての経験は選手生活、人間としての深みになる。中村に宿る熱い思い。多くの代表候補選手に染み渡るはずだ。【菅家大輔】

提供:日刊スポーツ

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