佐々木監督、初招集の4名に「期待を込めた選手たち」

2014.05.02 17:57 Fri
▽JFA (日本サッカー協会)は2日、大阪で行われる『なでしこジャパン WORLD MATCH』のニュージーランド女子代表戦(5月8日開催)と、5月14日からベトナムで行われるAFC女子アジアカップに臨むなでしこジャパン23名を発表した。なでしこジャパンを率いる佐々木則夫監督は、日本のアジアカップ初制覇にむけた意気込みについて語った。

▽「我々は、アジアカップでいまだ優勝していないということで、『この大会を制するんだ』という強い思いで、ここまでやってきました。ちょっとした苦労もありましたが、しっかりと大会に向けて準備していきたいと思います。そういった経緯の中で、若手選手がメンバーに入ることとなりました。将来的になでしこのメンバーとして定着できるように頑張ってもらいたいと思っています」

▽また、佐々木監督に対する質疑応答のコメントは以下の通り。

◆佐々木則夫監督
――今回初選手の選手たちに、どういったことを期待しているのか?
「浦和の4選手が初招集となりましたが、今季のリーグでのパフォーマンスが安定していましたし、ラ・マンダ(国際大会)でもしっかりとプレーしてきた選手たちです。U-23カテゴリーでの活躍が、リーグ戦に反映されたと思っています。今回の大会でのパフォーマンスにも注目しており、期待を込めた選手たちという感じです」

――今大会の日程は厳しいものになっているが、どのような戦い方をしていくつもりか?
「日本よりも暑さや湿度が高い場所での戦いとなりますが、いろんな条件の中でのベストメンバーを選んでいます。このメンバーでアジアカップを制することができないという思いはありません。代表での準備について、経験がない選手もいますが、そこはキャプテンの宮間を中心に、7日間くらいの準備期間で、サッカーとしての要素とチームとしての要素を伝えることができると思っています。1人1人の選手が、大会を制覇するという思いを持って、士気を高めてもらわないと、なかなか(アジアカップの制覇を)実現することはできないと思っています。そういったことができる選手を集めたつもりです」

――大会の日程が中1日で3試合というスケジュールだが、選手を入れ替えながらの戦いになるのか?
「経験というよりも、勝ち抜くという気持ちを大事にしていきたいと思っています。第1戦のオーストラリア戦というのは、大会の中でもキーとなる試合だと思っています。いずれにしても、状況を見て、第2戦のベトナム戦でターンオーバーするべきか判断してきたいです。ただ、中1日という状況は相手チームも同じです。主力選手を主軸として、周りの選手たちを変更していくのか、ターンオーバーできるチーム構成にしていくのかは、これから考えていきます。どのやり方となっても、一次予選の通過を決めて、ワールドカップの出場を決めて、決勝トーナメントに入ってからは、“優勝”を考えていくような戦い方となります」

――アジアの国々と戦う上での難しさについて
「我々のチームを一番熟知しているのは、アジアの近隣の国じゃないかと思っています。なんといっても、アジアの中で、我々に勝とうという気持ちはとても強い。チャンピオンだからというわけではないが、アジアでのNO.1の国であるので、メンタルの部分で負けるわけにはいかないと思っています。それをクリアすることで、次の道が見えてくると思っています」

――アジアカップを前に、国内でニュージーランド(以下NZ)戦が行われるが、NZに対する印象と試合の位置づけは?
「NZはボールを動かすことや守備面でとても成長しています。アジアカップの第1戦で、オーストラリアと対戦しますが、両クラブは、チームのスタイルや個々の質がとても似ているチームだと思っています。個人的には、(NZは)オーストラリアより強いと考えています。昨年のNZ戦から考えて一番良い対戦相手だと思います。これを勝つことによって、アジアカップのオーストラリア戦に繋ぐんだという思いで臨みたいです」

――初招集となったMF猶本選手を招集した理由と期待するところについて
「ヒザの調子が思わしく招集のタイミングを逃していました。今シーズンは浦和の開幕5連勝という躍進に大きく貢献していると思いますし、伸び盛りの選手ということもあって、より自信をつけてもらいたいと思い招集しました。ただ、今年のなでしこリーグで、成長した選手というのは結構います。今回はタイミングもあって、浦和の選手を招集しましたが、他のチームからも呼んでいきたいと思っています」

――丸山を含めたFW陣への期待にすることは?
「フォワードだけのことではないのですが、実際に招集されたときに選手たちが自分自身で(招集に対する期待を)感じ取ってもらいたい。大儀見選手も本当は(アジアカップの大会において)最後まで残りたいという強い思いを見せていましたが、結局は調整の結果、グループステージのみの招集となりました。決勝トーナメントからは、残りの選手がパワーアップしてやってもらいたいと思っています。さらに他の選手たちには責任感も生まれてくると思います。負けるということになると、『やはり、エースの大儀見がいないと駄目なんだな』という風になるでしょう。そういった状況を選手たちにはモチベーションに変えてもらいたいです」

――リーグ戦で欠場した澤選手について
「いずれにしても、今回澤選手を呼んでみて、暑さや日程、連戦という厳しい状況の中で、実際に合流した中で確認をしていきたいと思っています。彼女だけではなく、そういう考えの選手はいます。呼ばないで判断するよりも、呼んでみて細かく選手たちの体調などをチェックしていきたいという考えの方がベストだと考えています」

――アジア杯のグループステージで対戦する相手(オーストラリア、ベトナム、ヨルダン)について
「映像などでは、対戦相手についてチェックしていますが、ヨルダンが成長しているのは理解しています。『我々にもワールドカップに行くチャンスがある』という気持ちが強く、強化の体制にも目を見張る部分があります。ベトナムやタイ、ミャンマー、ヨルダンは、ワールドカップに出場する可能性があると考えていると思います。そういった国が強い気持ちを持って臨んでいることを理解して戦っていきたいです」

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