手負いのバルセロナが公式戦4戦ぶり勝利《リーガエスパニョーラ》

2014.04.21 06:12 Mon
▽20日にリーガエスパニョーラ第34節が行われ、3位バルセロナが4位ビルバオを本拠地カンプ・ノウに迎えた一戦は、2-1でバルセロナが勝利した。

▽CLから敗退し、前節グラナダ戦を落として首位アトレティコ・マドリーに暫定7ポイント差をつけられているバルセロナは、負傷のネイマールとジョルディ・アルバに加え、出場停止のブスケッツが欠場。

▽試合は立ち上がりからアウェイチームのビルバオがハイプレスをかけ、球際に激しく当たっていった。そしてバルセロナのパスワークを封じることに成功したビルバオは9分、スルーパスに抜け出たボックス右のアドゥリスが決定機を迎える。しかし、シュートはGKピントの好守に阻まれてしまう。

▽ビルバオの勢いに押されたバルセロナだったが、相手のハイラインを突いて決定機を創出してく。まずは13分、メッシのスルーパスに抜け出したペドロがシュート。直後にはペドロのスルーパスに抜け出したメッシがシュートを放つも、いずれもGKイライソスのセーブに阻まれる。

▽攻勢を強めるバルセロナは19分、イニエスタのクロスボールに反応したメッシがボレーで流し込んだシュートは、僅かにオフサイドの判定。21分にはボックス左に侵入したアドリアーノが枠の右を捉えたシュートを放つも、ゴールライン前のバレンシアガのブロックに阻まれる。

▽押し込まれる展開となったビルバオだったが、30分に先制点に迫る。右サイドからのクロスにアドゥリスが豪快なバイシクルシュートで狙ったが、惜しくも右ポストに直撃。さらにルーズボールをスサエタがシュートに持ち込んだが、GKピントのワンハンドの好セーブに阻止される。

▽32分にはバルセロナにチャンス。ボックス左に抜け出したペドロの折り返しを、サンチェスが合わせたが、こちらはバーに直撃してしまう。前半終盤にかけてもボールを保持して押し込んだバルセロナは39分、アドリアーノのクロスをペドロがシュートに持ち込むも、GKイライソスに阻まれてしまった。

▽迎えた後半、ディフェンスラインを高く押し上げて応戦したビルバオは50分、先制に成功する。ムニアインがバルトラから奪ったルーズボールを拾ったアドゥリスがボックス左まで持ち上がって、枠の右へグラウンダーのシュートを決めた。

▽カンプ・ノウに詰め掛けたファンが白いハンカチを振り、不穏な空気に包まれる中、バルセロナは58分に、ボックス左でラストパスを受けたイニエスタが枠の右を捉えたシュートを放つも、左足をいっぱいに伸ばしたGKイライソスの好守に阻まれてしまう。さらに60分、メッシがGKイライソスと一対一になる局面を迎えたが、枠の右へまさかにも外してしまう。

▽チャンスを作りながらも決めきれずに嫌な流れとなる中バルセロナは72分、ダニエウ・アウベスが右サイドを突破して折り返し、サンチェスが放ったシュートはミートしきれなかったものの、ルーズボールをペドロが流し込んでついに同点とした。さらに74分、ペナルティアーク中央でメッシが得たFKを、自ら強烈なシュートでGKイライソスの守る枠の左へ豪快に蹴りこみ、逆転弾を奪った。

▽試合終盤にかけてはカウンターからゴールに迫ったバルセロナが主導権を握り、試合を進める。結局、3点目は奪えなかったものの、追加タイム1分に迎えたピンチを、マスチェラーノが身体を張ったシュートブロックで阻止し、2-1でタイムアップ。バルセロナが公式戦4試合ぶりの勝利を飾り、アトレティコとの4ポイント差を維持している。

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