本田と争え! 南野合流即トップ下テスト

2014.04.09 08:00 Wed
日本代表候補のC大阪FW南野拓実(19)が、トップ下のテストを受けた。合宿2日目の8日、千葉県内で調整。試合形式のメニューで、普段はACミランMF本田圭佑(27)が入る攻撃的な2列目中央を任された。C大阪での本職は中盤のサイド。来月12日に発表になるW杯ブラジル大会のメンバー滑り込みへ、19歳の新星が新たな位置で猛アピールした。

いつもなら本田がいる2列目の中央に、キラキラと目を輝かせた19歳の新星が立った。ここは、W杯メンバー滑り込みを狙う国内組の新鋭たちが、最後のアピールをする場だ。試合形式の実戦メニューになると、南野は自由に動き回った。1トップの豊田を生かしながら、自らもゴールに絡む。春の日差しが注ぐ緑のピッチ。その真ん中で、確かな光を放った。

目標にするブラジルでの祭典に加わるのは、容易でない。C大阪で任されている中盤のサイドなら、ライバルは香川、岡崎、清武。今回、ザッケローニ監督からテストを受けたトップ下ならば、本田と定位置を争う。欧州で活躍する先輩との「差」は理解している。
「まだ、そこ(本田)のレベルに行っていないのは分かっています。でもここに招集されているのは、いつものプレーが評価されているから。自分のプレーを最大限にやる。(W杯メンバー)発表の日まで、やるべきことをやるだけです」

初々しい顔立ちとは対照的に、負けん気は人一倍強い。Jの試合になると、どんな大先輩でも物おじせずに向かっていく。3月29日新潟戦では相手選手の接触に激怒。体当たりで応戦して乱闘寸前になった。「なめられたくないんでね!」。それは初のA代表でも同じだ。今合宿に欧州組は不在だが、たとえ本田や香川がライバルでも、目の前の壁を乗り越えるだけだ。
「A代表は今までサッカーをしている中で、夢のところ。ここでサッカーができる喜びを感じています」

合宿初日は、右足首痛で別メニューだったがもう大丈夫だ。2日目は、ザッケローニ監督から1人呼ばれてポジショニングの指示を受けた。最終日となる今日9日の練習試合でもトップ下に入る可能性がある。W杯メンバー発表まで残り1カ月。怖いもの知らずの19歳が、夢の扉をこじ開ける。【益子浩一】

◆南野拓実(みなみの・たくみ)1995年(平7)1月16日、大阪・熊取町生まれ。C大阪ユース在籍時の12年11月17日大宮戦で17歳10カ月1日でJリーグデビュー。トップ昇格した13年は3月2日新潟戦でクラブ史上初めて高卒新人として開幕戦先発。同年Jリーグベストヤングプレーヤー賞受賞。J1通算38試合5得点。174センチ、67キロ。血液型A。

◆ザックジャパンのトップ下 ザッケローニ監督が10年秋に就任後、基本的にトップ下は本田(ACミラン)が務めている。ただ、本田が出場停止だった11年1月のアジア杯1次リーグ・サウジアラビア戦、本田が故障離脱した11年9月のW杯アジア3次予選北朝鮮戦は柏木(浦和)、直後のウズベキスタン戦は長谷部(ニュルンベルク)がトップ下で先発。その後、本田を欠く場合は香川が務めるケースが多い。

提供:日刊スポーツ

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