セビージャがビルバオを猛追、バレンシアは無風地帯にはまる《リーガエスパニョーラ》

6日にリーガエスパニョーラ第32節の4試合がスペイン各地で開催された。5位セビージャは本拠地サンチェス・ピスファンでのエスパニョール戦に4-1で勝利。ここ8試合の成績を7勝1敗として、翌日にレバンテ戦を控える4位ビルバオとの勝ち点差を3に縮めた。連敗のエスパニョールは勝ち点40で10位に位置している。

EL準々決勝2ndレグのポルト戦を控える状況で、ラキティッチ&マリンをベンチスタートとしたセビージャ。出場停止のGKカシージャに代わり、ヘルマンが守るエスパニョールゴールを破ったのは18分だった。トロショフスキのCKからムビアがヘディングでネットを揺らした。さらに44分には、ボックス内のガメイロがビトロの折り返しから右足のシュートを沈め、リードを2点に広げて試合を折り返す。

セビージャは46分、ファツィオがボックス内でストゥアニを倒してPKを献上し、キッカーのセルヒオ・ガルシアに1点を返される。しかし、その後にラキティッチ、マリン、さらにはジャイロを投入して中盤の構成力を高めると、84分にマリンとのワン・ツーからガメイロ、89分にニコ・パレハのパスからラキティッチと得点を重ね、追いすがるエスパニョールを突き放した。

バレンシアは敵地ホセ・ソリージャでのバジャドリー戦をスコアレスドローで終えた。3試合勝利なしのピッツィ監督率いるチームは、EL出場圏7位と勝ち点8差をつけられて8位に位置。バジャドリーは17位に浮上と降格圏から脱出している。

来季のEL出場権獲得が限りなく困難となっている状況で、EL準々決勝ファーストレグのバーゼル戦を0-3で落とすなど、今シーズンの目標を失いつつあるバレンシア。センターバックの選手がルベン・ベソしかおらず、ハビ・フエゴを同ポジションで起用するなど最終ラインに不安を残して臨んだこの一戦では、前線の決定力不足に泣く格好となった。

バレンシアはまず9分、バルガスのスルーパスからパコ・アルカセルが決定機を迎えるも、シュートはGKハイメのセーブに遭う。さらに37分にはフェグリのお膳立てからバルガスが最終ラインを抜け出したが、またもハイメに阻まれた。バレンシアは後半にもP・アルカセル、途中出場のピアッティらがシュートチャンスを手にするも決め切れず。次第にバジャドリーの攻勢も許し、GKグアイタの好守もあって0-0のまま試合を終えている。

そのほか、ラ・ロサレダで正午に開催されたマラガ対グラナダは4-1でマラガが快勝を収めた。連勝のマラガは11位に浮上し、3連敗のグラナダは15位に順位を落としている。マルティネス・バレーロでのエルチェ対ヘタフェは1-0でエルチェが勝利。6試合ぶりに白星を手にしたエルチェは14位に順位を上げ、連勝を逃したヘタフェは18位後退と再び降格圏に位置している。
提供:goal.com