手倉森日本レアル&ドルト映像で戦術共有

2014.03.26 08:15 Wed
16年リオデジャネイロ五輪を目指すU-21(21歳以下)日本代表候補の国内合宿が25日、都内で2日目を迎えた。手倉森誠監督(46)は前夜、戦術面のミーティングを初めて実施。ドルトムントやRマドリードが攻守を切り替える際の映像集を見せ、縦に速い欧州の強豪の「いいとこ取り」を手倉森ジャパンの基本線とするコンセプトを示した。選手間の距離も15メートルに広げて速攻に転じやすくする。

欧州の主流を柔軟に取り入れる。初ミーティングに映像を用意した手倉森監督は「守備から攻撃への切り替え、しかもハイクオリティーの映像を見せた」と説明。ドルトムントやRマドリード、アーセナルやリバプールなど海外一流クラブの「攻守の切り替え」「カウンター」などを抽出し、各5~10秒程度の連続映像にまとめて選手に見せた。

手倉森監督がイメージを伝え、日本協会テクニカルスタッフが制作した。J2だった仙台をJ1・2位まで引き上げた手倉森サッカーの特徴が「堅守速攻」。その最高峰を示し「世界の速さを理想のプレーとしてほしい」と意識付けした。中でもドルトムントは、縦に速いショートカウンターを武器に躍進。昨季の欧州CL準決勝第1戦ではRマドリードに4-1で圧勝した。そんな「いいとこ取り」の映像を手本に、攻守の切り替えの速さを求めた。
そのため、選手間の距離も広げる。A代表のザッケローニ監督は、昨年9月に練習を完全公開した際、人と人の間を「10メートル」に設定してコンパクトな陣形を保った。手倉森監督はこれを「15メートル」に広げる。奪ったボールを大きく動かし、縦に速くゴールを目指すためだ。強国相手に素早い攻撃を仕掛けるためで、練習でも「15メートル!」と叫んだ。

これを基本線に、今回の合宿から適正な距離感を探っていく。1月のU-22アジア選手権(オマーン)に続き招集されたMF吉野は「海外のサッカーのいいところを自分たちのものにできれば」と吸収に努めた。
合宿最終日の今日26日、U-19日本代表と練習試合(30分×3本)を行う。ザッケローニ監督も視察する兄弟対決を前に、手倉森監督は「映像と一緒に伝えたコンセプトを、どれだけ理解してくれたか見たい。全選手を使います」。仕上げの実戦を通し、手倉森ジャパンの輪郭が見えてくる。【木下淳】

提供:日刊スポーツ

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