香川復活の兆し 本田PK譲渡で相乗効果

2014.03.07 09:00 Fri
日本代表MF香川真司(24=マンチェスターU)が、復活の兆しをつかみ英国へ戻った。親善試合ニュージーランド戦から一夜明けた6日、成田空港から出発。試合でPKを香川に譲ったMF本田圭佑(27=ACミラン)の「真司が乗ればオレも活躍できるから」とのコメントに、香川は「そういう風に思ってくれることがありがたい」と語り、実のあるW杯イヤー初陣を終えた。

小さな自信が、今の香川には大きかった。復活の兆しをつかんだニュージーランド戦から一夜明け、1得点1アシストという結果を手に、足取りは少しだけ軽くなっていた。眉間にしわを寄せた帰国時とは違って、表情はどこか明るい。DF吉田麻也(25=サウサンプトン)と一緒にロンドン行きの航空機に乗り込んだ。

ゴールはキッカーが絶対的有利であるPKだが、香川にとって代表初。しかもこれまでは本田が蹴っていたPKで、ボールを離さず志願して蹴った。譲った本田は試合後「真司が乗ればオレも活躍できるから。これがW杯まで1年あったら譲らなかった」と言った理由に、タクシーで空港に到着した香川は黒のニット帽を浅めにかぶりながら、こう言った。「圭佑君がそういう風に思ってくれていることがありがたい」。少しうれしそうだった。
W杯まで残り100日を切った。日本の攻撃の中核は、間違いなく本田と香川だ。互いに認め合って、刺激し合うが、その能力をW杯で発揮できなければ意味がない。日本は力を出し切れないまま敗れ去る。だから、クラブで出場機会のない香川は何かをつかんでマンチェスターに帰りたかったし、本田も何かをつかませたかったのだろう。それがボテボテのPKゴールでも、相手が格下であっても、だ。

1人が輝けば、もう一方はさらに輝く。そんな相乗効果を「これからもそうやっていきたい」。香川の目は、終盤にさしかかるプレミアリーグを向く。マンUモイズ監督はもしかしたら日本戦の映像は見ていないかもしれない。でも、香川がきっかけをつかみ本来の姿を取り戻せば、すべてが好転する。日本も強くなる。【栗田成芳】
提供:日刊スポーツ

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