ザッケローニ「集中力を欠いて失点をしてしまう」

2014.03.06 01:24 Thu
▽日本代表は5日、「キリンチャレンジカップ2014~ありがとう国立競技場~」でニュージーランド代表と対戦し、4-2で勝利した。最後の国立での代表戦で日本は、前半終盤までに大量4ゴールを奪取。その後、ペースを落として2点を許したが、そのまま試合終了。最終メンバー発表前最後の実戦を勝利で飾った。試合後、記者の質問に応じた日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督のコメントは以下の通り。

◆アルベルト・ザッケローニ監督(日本代表)
――試合前、監督はこの一戦が復習だと言っていたが、満足のいくものになったか
「非常に有意義だった試合。この試合の目的は、自分たちのやり方をどこまで思い出せるか、また、これまで出場していなかった選手がどこまでできるのかを見ることだった。特に最初の25分間は、我々らしい非常に良い内容を見せることができた。何が良かったのかというと、スピードに乗った技術という我々らしいプレーを見せられたこと。それを出してこそ、世界に渡り合っていけるのかなと」

「対戦相手は、我々よりもパワーがあり走力もあったのかなと思っている。その後、時々に起こることだが、4点リードしたことでチームとしてペースを落としてしまった。選手の中には、ケガのことを考えながら、リスクマネージメントをしてプレーしていた。しかし、チームが本来のプレーをやめ、流してプレーしてしまった時、個々の選手たちがどんな対応をするのかを見る有意義な機会にもなった」

――2列目の3人(岡崎、香川、本田)のポジションを固定し過ぎではないか
「私の考えとしては、岡崎はあのポジションが適正だと思っている。あそこからディフェンスラインの裏に抜け出す動きが特徴であり、非常に精度も高い。本田に関しては、彼の適正は真ん中にあると思う。サイドに流れるとその良さが落ちてしまうのかなと。香川と本田の関係だが、彼らの距離を近くするのではなく、本田にはどんどんエリア内に入ってほしいと思っている」

「香川に関しては、トップ下でも生きると把握しているが、皆さんも見ているとおり、左サイドでも能力を発揮できている。本田は、真ん中で相手も背負えるし、また香川はサイドから中に入ってきたとき、前を向いてボールを受けられる。(サイドであれば)そういった能力を出しやすいし、逆に相手を背負ってプレーすることは得意ではない」

――遠藤が後半頭から出場し、3試合連続途中出場となったが、その理由は
「ほぼ4年間言い続けていることで、もしかしたら信じてもらえていないのかもしれないが、やはりフレンドリーマッチはテストの場と考えているので、そういった場で山口、青山、細貝といった選手を使いたいと思っていた。そういった場で、その選手たちの成長を促し、誰をワールドカップに連れて行くに相応しいのかを見ていきたい」

――色々な選手を起用したが、その中でインパクトを残した選手はいたか
「最初の25分は非常に良い時間帯が続いたが、それ以外の時間帯も注意して見ていた。その時間帯でチームがうまく回っていないときに各選手は何ができるのか、またはどういったリアクションを見せるのか、そういったのを見るために役に立った試合だった。全体的に及第点のプレーをしてくれたし、そういった意味でもインパクトを与えてくれた。総体的には全員が及第点だった。ワールドカップの最終メンバー発表まで試合がないことは残念だが、それまで選手たちはクラブでアピールしてくれると思っている。4月の国内合宿を有意義に使っていきたい。何度も言うが、最終メンバー23名はまだ決めていないので、国内組、海外組に関わらず、選手たちには持っている能力を発揮してもらいたいと思っている」

――日本代表が短い準備期間で良いプレーをできるようになったと思うか
「(短い準備期間で好プレーを披露できたことは)良いサプライズだった。できれば良いと思っていたが、ここまでできるとは思っていなかった」

――今日の試合の課題は何か
「フォーカスしなければいけないことは技術力。それが日本の強み。ただ、技術力単体ではいけなくて、それにスピードを加えなければいけないと思っている。世界レベルで通用するためには技術力+スピード、スピードに乗った状態で技術を見せることが大切。また、足下だけで受けるのではなく、スペースに走るようなダイナミズムのある動きを出していかなければならない。逆に今日の試合のように、10平方メートル四方で5本、10本と細かくパスをつなぎ続けるだけでは何も起こらないと感じている。札幌での韓国戦が似ている。あの試合で我々は、3-0とした後にペースを落としてしまった」

――香川や本田のようにクラブで苦戦している選手たちが各クラブの監督にメッセージを送ることができたと思うか
「特に前半の25分では良いメッセージを発信できたのではないかと思う。その2人のコンビネーションは、ダイナミズムに溢れ正確だった。あれだけのスピードであれだけの技術を発揮できるのは彼らのストロングポイントだと思う」

――攻撃的なスタイルを披露したが、隙を見せて失点してしまった
「考え方としては、前半25分のペースでプレーしていれば相手にあれだけのチャンスを与えなかったと思っている。サッカーでは、やはり得点を多く取るチームは、失点も多くなる。逆に得点が少ないチームは失点を少なくしようとする傾向がある。相手よりゴールを奪い、失点を少なくするバランスが一番大事だと思う。今日の試合では、1失点目でディフェンス陣が完全に戻っている状態で失点してしまうという状況だった。2失点目も同様だった」

「どうせ失点するのならば、相手を褒める失点をしたいところだが、我々は時折、集中力を欠いて失点をしてしまう。そういった注意力を欠く失点は減らさなければならないと思っている。攻守ともにより成長していかなければいけない」

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