ザック日本サンパウロ郊外に日系W杯基地

2013.12.07 09:00 Sat
【コスタドサウイペ(ブラジル)6日=菅家大輔】日本代表のW杯ブラジル大会期間中のベースキャンプ候補地が、サンパウロ市郊外のイトゥ市に一本化されたことが明らかになった。日本協会はこれまでW杯組織委員会が提示したキャンプ候補地のほとんどを視察。この日までに各試合会場へのアクセス、周辺環境、練習環境などを精査し、候補地を絞り込んだ。他国との競合も予想されるが、順調にいけば年内にもザックジャパンの拠点が決まる。

鳥の声が鳴り響き、静かな林の中に横たわる環境抜群の14万平方メートルの巨大な施設が、ザックジャパンのベースキャンプ地になることが濃厚となった。ザッケローニ監督も5日午前に、約1時間の視察。W杯で躍進するために「肝」となる施設の細部を自ら確認した。

日本協会は本番へ完ぺきな準備ができる施設を探すべく、組織委員会が準備した候補地リストをほぼ視察。施設内に天然芝ピッチが2面、リゾート施設も充実し、オンとオフを使い分けられるイトゥ市の施設をピックアップしていた。
ブラジルの名門コリンチャンスも定期的に合宿を張る恵まれた環境で、高い壁に囲まれ、外部の騒音をシャットアウト。アポなし訪問者は入場できない厳格な警備態勢も敷かれている。最寄りのカンピナス国際空港までは混雑さえなければ、車で30分強というアクセスも抜群。ブラジルのキャンプ候補地の中で随一の環境と評価を下した。

南部フロリアノポリスや、マナウスが試合会場に組み込まれた場合の北部都市も候補に挙がっていた。だが、日本協会の関係者は「どの都市が会場になっても、基本的にはイトゥ市をキャンプ地とするというのが前提」と、イトゥ市に一本化する方針を明かした。
既にこの施設は、日本協会側の意向に沿って改築などの工事を開始。家族、報道陣などの受け入れ態勢についても検討。施設関係者も「他国と希望が重なっても日本の優先順位が一番高い」と明言する。ザッケローニ監督とともに視察した原強化担当技術委員長が「有力候補地だけど、決まってはいない」と慎重に話すように、組み合わせ抽選会の結果次第では他国と競合の可能性がある。予断は許さないが、順調にいけばイトゥ市を拠点に本番に臨むことになる。

車で15分の距離にはショッピングモールもあり、選手が息を抜ける環境も整う。市内には日本協会がスポンサー契約を結ぶ飲料メーカーのブラジル工場があるなど、日系人社会も広がるだけに日本食材などの確保も容易だ。日本代表は万全の環境下で、世界を驚かす準備を進める。

◆イトゥ市 ブラジル・サンパウロ州にあり、サンパウロ市から北西100キロに位置する。現地語のトゥビ語で「大きな滝」の意味を持つ。人口は16万人ほどの小都市で日系企業も進出しており、日系人社会も形成されている。最寄りの空港はカンピナス(別名ビラコッポス)国際空港。亜熱帯気候に属し、1年を通して気温は16度~22度の間で推移。夏は温暖乾燥、冬は冷涼乾燥。キリンホールディングスの子会社「ブラジル・キリン」本社も置かれる。

提供:日刊スポーツ

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