ロシアでのラストダービーへ 現地紙が本田に注目

2013.11.23 13:38 Sat
CSKAモスクワは23日、ロシア・プレミアリーグ第17節の試合でスパルタク・モスクワと対戦する。契約満了に伴いこの冬の移籍が確実視される日本代表MF本田圭佑にとっては、CSKAでのリーグ戦でのホーム最終戦となる見通しだ。

スパルタク戦を終えると、年内に予定されているリーグ戦はアウェイでの2試合。チャンピオンズリーグ(CL)ではホームでのバイエルン・ミュンヘン戦が残されているが、国内リーグでは最後のホームゲームであり、最後のダービーマッチとなる。日本代表のオランダ戦、ベルギー戦を終えてCSKAに合流した本田は、この試合に先発することが予想されている。

ミランへの移籍が確実と見られる中、大一番での本田への関心度は高い。ロシア『スポーツ・エクスプレス』は1ページ全面を使って特集を組み、本田のCSKAでの経歴を振り返った。

特集の中でライターのドミトリー・ゼレノフ氏は、今年の夏の移籍市場での本田とミランとの交渉について、次のように述べている。

「本田とミランとの交渉が早くから公にされたのは不幸だった。本田本人も、7月のスーパーカップのゼニト(・サンクトペテルブルク)戦の後、CSKAでの時間が終わりを迎えたことを示唆する発言をしていた。ミランが移籍金を大幅に下げようとしたのは、そこに理由があったかもしれない」

「だがミランは、本田がCSKA経営陣の決断に及ぼし得る影響力を過大評価していた。本田はそのような発言をすべきではなかったと思う。結果的に、誰もが損をすることになった。CSKAは完全にモチベーションを失った選手を残留させ、ミランはゲームメーカーのポジションが不足し、本田はもう愛想を尽かした国に残らなければならなくなった」

移籍破談後のCSKAでの低調なプレーによって、ファンからの本田へのイメージは悪化したと同氏は続ける。

「最大の問題は、本田が望まない試合でのプレーを強いられたことではない。試合ごとに、これまでの3年半で得てきた評価をすべて失ってしまったことが問題だ。本田自身にとってはさほど重要ではないことかもしれないが、ファンの目に対しては彼のイメージは大きく損なわれてしまった」

「彼がCSKAを去る際の大衆のムードは、ワグネル・ラブやミロシュ・クラシッチ、イビツァ・オリッチといったレジェンドたちが去ったときとは異なるものになる。本田は決して彼らより才能で劣っているわけではない。もしかすると彼ら以上の才能だったかもしれない」

スパルタクとのダービーマッチは、そのイメージを覆す最後の大きなチャンスとなる。

「彼が良い記憶を残すことができるチャンスはまだ残されている。目の前のダービーマッチだ。スパルタクとの試合は常に最も重要な試合だ。2カ月前の対戦で0-3の完敗を喫したのはCSKAにとって大きな打撃だった」

「リベンジは可能だろうか? その大きな部分が本田に懸かっている。彼はサムライの誇りを取り戻すことができるだろうか? サムライはどんなに不利な見通しの中でも決死の覚悟で戦に赴くものだ。本田はそれを思い出さなければならない」

一方で『スポーツ・エクスプレス』は、CSKAにおける本田のベストゲームとして3試合を選出。1位から順に、加入直後にチームをCL準々決勝に導いた2010年3月のセビージャ戦、1ゴール1アシストでダービー勝利に貢献した昨年10月のスパルタク戦、2ゴールを記録した今年7月のスーパーカップのゼニト戦を挙げている。

スタジアムのコンディションに問題を抱えていたCSKAだが、スパルタク戦は約2カ月ぶりに本来の本拠地アレナ・ヒムキでの試合となる。サポーターがどのような形で本田を見送ることになるのか注目される。


提供:goal.com

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