本田先発も精彩欠く シティ大勝で決勝Tへ《CL》

2013.11.06 08:05 Wed
5日に行われたチCLグループD第4節、マンチェスター・シティvsCSKAモスクワは、5-2でホームのシティが勝利した。シティは決勝トーナメント進出を決めている。CSKAのMF本田圭佑は78分までプレーした。

本田圭佑はひざの負傷で出場が危ぶまれていたが、無事に先発出場。トップ下で起点をつくろうと試みたが、目立った仕事のできないまま、78分に退いている。

CSKAから勝ち点3を積み上げ、バイエルンがプルゼニに引き分け以上ならグループ突破が決まるという条件下で、この一戦に臨んだシティ。豪華なタレントを擁し、立ち上がりから力の差を見せつける。

開始3分には左の角度のないところをえぐったシルバが、背後からタックルにきたトシッチに削られ、いきなりPKをゲット。これをアグエロが確実に決め、予想外に早い先制点を手に入れる。粘って突破口を見出そうとしていたCSKAにとっては、大誤算の幕開けとなった。

シティはその後も攻撃の手を緩めず、ネグレド、アグエロ、シルバ、ナスリらが流動的に動いて華麗な攻めを構築する。20分にはナスリの縦パスを受けたアグエロが巧みな反転から右足シュート。これがネットに突き刺さり、2点目が転がり込む。さらに30分にはアグエロとのワンツーから最終的に前線へ飛び込んだネグレドがゴール。前半のうちから3点目を追加する。

試合の行方が早々と決まったかに思われた。

しかしCSKAは前半終了間際、ウェルンブルームのスルーパスに抜け出したドゥンビアがGKパンティリモンをかわして右足でシュート。1点を返すことに成功する。前半途中にムサが右足首を痛めて下がるなど敗色濃厚だったCSKAに希望の光がさす一撃が決まったところで、前半が終了した。

迎えた後半。CSKAはミラノフに代えてエルムを投入し、中盤にてこ入れを図る。シティの方もフェルナンジーニョとミルナーを入れ替えたが、この交代が残り45分間の戦いにどう影響するかが注目された。

この時間帯にCSKAが2点目を奪っていれば流れもガラリと変わっていたのだろうが、シティの底力は計り知れないものがあった。

51分には目の覚めるような連係から4点目が生まれる。ヤヤ・トゥーレがボランチの位置から浮き球のスルーパスを出し、ナスリが裏へ鋭く反応。ダイレクトで落としたところにネグレドが走りこんで無人のゴールにシュートを決めた。この背後にはアグエロも走っていて、どこからでも点の取れるシティらしい老獪さを色濃く印象づけた。

4-1になった後も、CSKAは攻めの意欲を失わなかった。が、前半はたびたびチャンスをつくっていた本田も思うような攻めを繰り出せない。両者のタレント力の違いはいかんともしがたいものがあった。

それでも71分、CSKAは右に開いたドゥンビアが思い切りの良いドリブル突破からクリシのファウルを誘ってPKをゲット。これを自ら決めて、2点差とした。

2失点目はペジェグリーニ監督にとっては誤算だったのだろう。この後、コラロフやヘスス・ナバスら持てるカードを次々と切り、チーム全体の活性化を図った。これで少しゲームが落ち着き、シティの余裕ある試合運びが戻ってきた。

CSKAの方は本田が78分にヴィチーニョと交代したこともあって、攻めがトーンダウン。後半アディショナルタイムにはネグレドがこの日3点目となるヘッドを決めてハットトリックを達成。シティが5点目を挙げ、実力通りの勝利を収めた。
提供:goal.com

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