宮間2発八重ばり勇敢プレー/なでしこL

2013.09.30 08:00 Mon
<プレナスなでしこリーグ:INAC神戸1-2岡山湯郷>◇第12節◇29日◇福島・あいづ陸上競技場

会津の地で生まれ「幕末のジャンヌ・ダルク」と呼ばれた新島八重のごとく、岡山湯郷の日本代表MF宮間あや(28)が勇敢に立ち向かった。前半32分、敵陣中央でボールを持つと、2タッチから豪快に左足を振り抜く。約25メートルのミドル弾はポスト右をたたき、そのままネットに吸い込まれた。後半17分に得たPKでは、フェイントでGK海堀を翻弄(ほんろう)、ゴール左隅に決めた。まさに、独り舞台だった。

被災者が見守る一戦で、宮間も特別な思いがあった。「Jヴィレッジもあるし、すごくお世話になった県。福島にあった(東京電力)マリーゼはもうないけど、これからも一緒にサッカーを支えていければいい」。震災では実家のある千葉・大網白里市も津波の浸水被害に遭い、家族が経営する飲食店は休業を余儀なくされた。福島の地を故郷にも重ね合わせ、勇気を振りまく大活躍を見せた。
提供:日刊スポーツ

キリンチャレンジカップの関連記事

キックオフ直後から、気合という燃料を積んでいることは明らかだった。このチャンスを、モノにしてやるんだ。攻守両面でのアグレッシブなプレーから、この試合に懸ける思いは全身から溢れ出ていた。タフに右サイドを守りながら、同学年のMF久保建英と一緒に決定機も演出した。サイドバックを本職とする選手が生み出すハーモニーが顔を覗かせて 2025.11.20 21:00 Thu
ガーナ代表戦、ボリビア代表戦と続いた11月シリーズを、日本代表は2試合連続の無失点で締めくくった。その中心にいたのが、フィールドプレーヤーで唯一2試合フル出場を果たした33歳――谷口彰悟だ。2024年11月にアキレス腱を断裂。大怪我から戻ってきた男は、再び日本代表の最終ラインで存在感を放っている。2026年北中米ワール 2025.11.19 01:35 Wed
ゴール前で輝く決定力と、中盤を支える戦術眼。その両方を併せ持つ“新しいボランチ像”を、日本代表のMF鎌田大地がボリビア代表戦で体現した。開始4分、MF久保建英のクロスを胸で収め、左足で冷静に流し込んだ先制点。ボランチでありながらペナルティエリアへ侵入し、フィニッシュまで持ち込む――。クリスタルパレスと日本代表では求めら 2025.11.19 00:45 Wed
ガーナ戦で先制点を挙げた南野拓実。練習からギラつく20歳前後の若手たちに囲まれながら、30歳になった自分の立ち位置を静かに受け止めている。日本代表に呼ばれて10年。かつて自分も“勢いだけの若者”だった時代がある。その記憶を抱えながら、今はキャプテンマークを巻き、彼らの背中を押す側へ――。森保ジャパンが世代交代を迎える渦 2025.11.18 16:45 Tue
ガーナ戦のピッチに立った鹿島アントラーズの守護神・早川友基。正GK鈴木彩艶の負傷、第2GK大迫敬介の不在の中で巡ってきたチャンスを、無失点という最高の形で終えた。だが、試合後のミックスゾーンに現れた早川の表情に、満足の色はなかった。代表2戦目にして、“守るだけ”のGKでは終わらない次のステージを見据えていた。 ■ 2025.11.18 15:30 Tue

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly