海外組まとめ:ハーフナーが得点、清武アシスト

2013.02.18 09:00 Mon
週末にかけて欧州各国でリーグ戦、カップ戦の試合が行われた。日本人選手の動向を見てみよう。

ニュルンベルクvsハノーファーでは日本人選手3人が競演。今節もスタメンのニュルンベルクの日本代表MF清武弘嗣に加えて、ハノーファーの日本代表DF酒井宏樹もリーグ戦10試合ぶりの先発出場を果たし、後半19分にはニュルンベルクのMF金崎夢生も投入されてブンデスリーガデビューを飾った。試合はハノーファーが先制したあと、後半8分には清武のFKにスイス人DFティム・クローゼが頭で合わせて同点。後半23分には清武のパスミスが失点に繋がりハノーファーが勝ち越したが、アディショナルタイムに金崎の突破から生まれたチャンスでニュルンベルクが再び同点とし、2-2のドローで試合を終えた。

ホッフェンハイムvsシュツットガルトにも日本人3人が出場。ホッフェンハイムMF宇佐美貴史とシュツットガルト日本代表DF酒井高徳がフル出場、日本代表FW岡崎慎司は終盤の後半42分から途中出場となった。試合は開始直後のオーストリア人FWマルティン・ハルニクのゴールが決勝点となり、アウェイのシュツットガルトが6試合ぶりの勝利を収めている。

4位フランクフルトは2位ドルトムントとの上位対決に挑んだが、ドイツ代表MFマルコ・ロイスにハットトリックを許して0-3の完敗。スタメン出場だったフランクフルトの日本代表MF乾貴士は相手選手を引っ張って2枚のイエローカードを受け、後半29分に退場処分となった。

ヴォルフスブルクの日本代表MF長谷部誠は、金曜日に行われた首位バイエルンとの試合でリーグ後半戦初となる先発出場。右サイドバックとしてフル出場を果たし、攻撃参加で存在感を見せる場面もあったが、試合はバイエルンが2-0で5連勝を収める結果に終わっている。

肉離れで離脱中のシャルケ日本代表DF内田篤人はマインツ戦を欠場。14日のELで先発出場したレバークーゼンの日本代表MF細貝萌もアウグスブルク戦にベンチ入りしなかった。デュッセルドルフのFW大前元紀はグロイター・フュルト戦にベンチ入りしたが出場はなかった。

セリエAではインテルがフィオレンティーナと対戦。暫定順位でミランに抜かれたこともあり何としても勝利が欲しかったインテルだが、前半から失点を重ね1-4の完敗に終わった。日本代表DF長友佑都は左サイドでフル出場も、コロンビア代表MFファン・ギジェルモ・クアドラードの突破に苦戦を強いられ、チームを敗戦から救うことはできなかった。

エールディビジでは、フィテッセのFWハーフナー・マイクがフローニンヘン戦で2試合ぶりの先発出場。後半8分、右からのクロスに高い打点のヘッドで合わせ、今季4点目となる先制点を奪った。その後コートジボワール人FWボニー・ウィルフリードのPKで2点目を加えたフィテッセは2-0の勝利で5位をキープ。DF安田理大はベンチ入りしたが出場しなかった。

VVVはアウェイでNECに2-1の勝利を収めたが、MF大津祐樹は終了間際に交代出場したのみ。右ヒザのケガと報じられているカレン・ロバートはベンチ入りしなかった。ユトレヒトMF高木善朗も首位PSVとの試合にベンチ入りしていない。

ベルギーではスタンダール・リエージュが最下位セルクル・ブルージュと対戦。相手のチャンスがわずかだったこともあり、開幕から27試合連続フル出場のGK川島永嗣は3試合ぶりの完封で1-0の勝利に貢献した。この結果スタンダールは順位を4位に戻している。FW永井謙佑、FW小野裕二はベンチ入りせず、レドニク監督は「時間が必要」だと話している。2人はセカンドチームの試合に出場し、現地記者によれば3-1で勝利を収めた試合で永井が3アシストを記録したとのことだ。

イングランドでは今週末FAカップが開催。負傷からの復帰が近いと伝えられるウィガンのFW宮市亮だが、17日のハダースフィールド戦にはまだベンチ入りしなかった。チームは4-1の快勝で準々決勝に駒を進めている。

FW李忠成がFC東京に期限付き移籍し、日本人選手がDF吉田麻也のみとなったサウサンプトンは、すでにFAカップで敗退しているため試合なし。日本代表MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドは18日にレディングと対戦する。

ドイツ2部ではアーレンFW阿部拓馬がヘルタ・ベルリン戦に交代出場して欧州デビュー。0-0で迎えた後半20分に投入されたが、その後ゴールを奪われたチームは0-1で敗れている。負傷中のボーフムMF田坂祐介は1860ミュンヘン戦にベンチ入りしていない。

パナシナイコスMF梶山陽平はデビューから3戦連続で先発出場していたが、17日のアリス戦は後半35分からの交代出場。終了間際に1点を奪われたパナシナイコスは0-1で敗戦を喫した。


提供:goal.com

フィテッセの関連記事

フィテッセが7日、オランダ人DFアレクサンデル・ビュットネル(35)の3度目となる加入を発表。2026年までの2年契約を結んだ。 ビュットネルはフィテッセ下部組織の出身で、トップ昇格後の2012年にマンチェスター・ユナイテッドへステップアップ。同期加入の香川真司と仲が良かった左サイドバックだ。 ユナイテッド 2024.08.08 14:50 Thu
フィテッセがオランダ・プロリーグに命からがら生き残るようだ。 主たる銀行口座がなく、会計士もいないという深刻な経営難により、オランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会から「プロリーグライセンス剥奪」を言い渡されていたフィテッセ。 もとより昨季の勝ち点18剥奪でオランダ2部への降格が決まっていたなか、クラブ解 2024.08.04 13:30 Sun
フィテッセの運命は、ほぼ間違いなく「7月22日」に決まる。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 オランダ1部・エールディビジのフィテッセ。優勝経験こそないが、欧州5大リーグに準ずるオランダ1部でかれこれ30年以上、アヤックスやPSVなどに次ぐ第2勢力として君臨してきた。 しか 2024.07.13 15:10 Sat
フィテッセのプロリーグライセンスが剥奪される見通しに。 深刻な経営難により、今季オランダ1部・エールディビジにおける勝ち点18剥奪を喰らい、2部リーグ降格が決定していたフィテッセ。 オランダ『Voetbal International』によると、24日にもオランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会が会議を開 2024.06.21 10:50 Fri
フィテッセはオランダ・プロリーグからの撤退を余儀なくされるのか。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 かつて安田理大氏、ハーフナー・マイク氏、太田宏介氏が所属し、短期間ながら本田圭佑もプレーしたフィテッセ。オランダ1部・エールディビジの優勝経験こそないが、長らくトップディビジョンに 2024.06.19 14:10 Wed

エールディビジの関連記事

【エールディビジ】スパルタ・ロッテルダム 0-4 フェイエノールト(日本時間8月30日/スパルタスタディオン・ヘト・カスティール) #上田綺世 が今日もゴール開幕からリーグ戦3戦連発エールディヴィジ 第4節#スパルタ・ロッテルダム v #フェイエノールトhttps://t.co/c5rcnp8bX0 pic.t 2025.09.01 06:00 Mon
【エールディビジ】フォレンダム 1-1 アヤックス(日本時間8月30日/クラス・スタディオン) #板倉滉 アヤックス加入後初ゴールCKから味方がフリックしたボールを冷静に合わせて、チームを救う同点弾!!エールディヴィジ 第4節#フォレンダム v #アヤックスhttps://t.co/ayEseCxIBL pic. 2025.08.31 06:00 Sun
フェイエノールトの日本代表FW上田綺世が、開幕2試合連続ゴールを決めた。こぼれ球を押し込む豪快ヘッドにファンたちが衝撃を受けている。 #上田綺世 がリーグ戦2試合連続ゴール!#ティンバー のシュートのこぼれ球に素早く反応!#フェイエノールト が同点に追いつく!エールディヴィジ 第2節#エクセルシオール v #フェ 2025.08.18 06:47 Mon
森保ジャパンのエースストライカーが、上々の滑り出しを見せた。フェイエノールトに所属する日本代表FW上田綺世が、エールディビジ(オランダリーグ1部)の開幕戦でゴール。ボックス内にこぼれたボールを超人的な反応で押し込むという点取り屋らしい一撃に、ファンがSNS上で興奮している。 フェイエノールトはエールディビジ第1節 2025.08.10 12:30 Sun
AZは15日、CDグアダラハラのU-23メキシコ代表DFマテオ・チャベス(21)が今夏に加入することを発表した。契約期間は2030年6月30日までとなる。 グアダラハラの下部組織で育ったチャベスは、2022年夏にリザーブチームのタパティオに昇格を果たすと、2024年1月にトップチームデビュー。左サイドを主戦場にこ 2025.05.16 09:50 Fri

フィテッセの人気記事ランキング

1

フィテッセが勝ち点18剥奪、「-1」となり35年ぶり降格決定…オランダ史上最大の勝ち点剥奪、本田圭佑やハーフナー・マイクらも在籍

エールディビジは19日、フィテッセに対して勝ち点の剥奪処分を下すことを発表した。これにより、フィテッセの降格が確定となった。 エールディビジの発表によると、オランダサッカー連盟(KNVB)の独立ライセンス委員会がライセンスの要件を満たせていないとして、勝ち点18のマイナスを決定。これにより勝ち点「17」で最下位だったフィテッセは勝ち点「-1」となり、残り4試合での残留は不可能になった。 フィテッセは1989年にエールディビジに昇格。それ以来、35年ぶりにエールディビジから降格することとなった。なお、フィテッセはこの処分に対しての控訴はせず、ライセンス保持のチャンスを窺うという。 フィテッセは長年、行政面、財政面、スポーツ面で大きな問題を抱えており、ライセンスを維持するためにKNVB独立ライセンス委員会に救済計画を提出していた。 特にチームが傾き出したのは、2022年3月にオーナーが撤退してから。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により、オーナーのヴァレリ・オイフ氏が撤退すると、財政面に問題を抱えると、新たなオーナーが見つかりかけたが、結局は買収を拒否。18カ月間の調査により、ライセンス違反となった。 フィテッセのゼネラルマネージャー(GM)を務めるエドウィン・ラインチェス氏が、今回の決定を受けてコメントしている。 「結局のところ、そのようなペナルティは避けられなかった。ハッキリとお伝えしておきたいことは、我々はライセンスを保持する機会が提供されていることに非常に満足している。たあだ、これも糸でぶら下がっていた状態だ」 「しかし、ライセンス委員会の反応を見れば、クラブの新たな方向性に自信があることは明らかだ。我々はそれに固執し、継続していく。以前にも言ったが、フィテッセは消滅すべきではないし、消滅してはならないのだ!」 今回のペナルティは、オランダのプロサッカー界史上最大の勝ち点剥奪とのこと。これまではマーストリヒトが受けたもので、2010年7月に財務上の問題により、勝ち点7を剥奪されていた。 フィテッセは過去に多くの日本人がプレー。安田理大、ハーフナー・マイク、太田宏介、本田圭佑がそれぞれ在籍。今シーズンは低調なパフォーマンスを見せていると、2023年11月にフィリップ・コクー監督を解任。しかし、その後も復調はできなかった。 2024.04.20 14:30 Sat
2

「7月22日」経営難のオランダ1部・フィテッセに“死刑宣告”迫る…新オーナー候補が現状について声明

フィテッセの運命は、ほぼ間違いなく「7月22日」に決まる。オランダ『Voetbal International』が伝えている。 オランダ1部・エールディビジのフィテッセ。優勝経験こそないが、欧州5大リーグに準ずるオランダ1部でかれこれ30年以上、アヤックスやPSVなどに次ぐ第2勢力として君臨してきた。 しかし、2022年から経営が悪化。 23-24シーズンの勝ち点18剥奪で、36季ぶりの2部降格が決定しただけでなく、オランダサッカー連盟・独立ライセンス委員会からは「プロリーグライセンス剥奪やむなし」とされる。 先月17日には24-25シーズンの予算案、すなわちクラブ再建策が独立ライセンス委員会に却下され、いよいよ窮地。 そこから約1カ月、フィテッセは投資家フース・フランケ氏へのクラブ売却交渉を急ピッチで進め、内部では不在だった会計士を新たに選任、主たる銀行口座も確保したとのことだ。 しかし、フランケ氏への株式譲渡、氏のオーナー就任を、独立ライセンス委員会に承認してもらえる保証はない。 フランケ氏は12日に声明を発表。 「こちら側(フランケ氏およびフィテッセ)からの書類提出は完璧だ。独立ライセンス委員会側からも『これらがプロリーグライセンス維持を認める理由になる』と説明された」 「だが、決定を下すには数カ月かかる可能性があるとも言われた。7月22日を超えれば、それはフィテッセにとって死刑宣告だ」 どうやらオランダサッカー連盟本体が独立ライセンス委員会に対し、フランケ氏の資金の出どころの徹底調査を要求。また、氏自身にも安定した経営ができる保証を求めたとのこと。 7月突入により、欧州各国はすでに「24-25シーズン」がスタート。 フランケ氏は、22日までにプロリーグライセンス維持が認められなければ買収から撤退するとも公言しており、そうなればほぼ間違いなく、フィテッセはプロリーグから姿を消す。 デッドラインまで、あと10日もない。 2024.07.13 15:10 Sat

NEWS RANKING
Daily
Weekly
Monthly