佐々木監督「もうワンステップ上げていきたい」
2012.07.11 21:20 Wed
▽なでしこJAPANは11日、キリンチャレンジカップ2012のオーストラリア女子代表戦に臨み、MF澤、FW大儀見(永里)らのゴールで3-0の勝利を収めた。試合後、公式記者会見に臨んだ佐々木則夫監督のコメントと質疑応答は以下の通り。
◆佐々木則夫監督
「昨日、大学生と守備のトレーニングをステップワークという形でやったんですけど、それが今日の試合に非常に生きた。というところと、立ち上がりというテーマについては、オーストラリアももっと一人ひとりの質は高いんですけど、そういったものを別にして自分たちでイニシアチブをとれたというのは良かったのかなと。反省点としては、点をとった後の相手が前に出てきたときに、そういったものを感じながら戦えればという部分と、シンプルなお互いのパス交換の質というのがまだ改善されていないので、もっとコンディションを上げてロンドンまでには改善したいと思う」
――澤選手と岩清水選手の出来について
「澤に関して昨日のトレーニングから強く感じたのは、間だとか、相手のプレッシャーの中での感覚というものが戻ってきているなと。そして今日は、オーストラリアがあのくらいのプレッシャーだったので、あのくらいのプレッシャーではあのくらいできたのかなと。ただ、点を取ったということは、本人の気分的にもチーム的にも非常に良かったのではないかと思う」
「岩清水は半分だけでしたけど、そういう意味では足の状況も思ったより悪くなく、良い感じできている。あとは日本で行う3日間のトレーニングをしっかりと積んで、(チームの質を)もうワンステップ上げていきたいなと。特に攻撃面、お互いの仕掛けのパス交換やシュートの精度といったところをテーマにもう少しやっていきたい」
――攻撃面の評価は
「アクションした状況はできていた。しかし、その精度という部分では改善の余地があるし、状況判断の区別というところをもう少し整理して戦わせなければいけないなと。攻めててもなかなか点が取れなくて前半を終え、少し守りきられてカウンターでしてやられるとか、イニシアチブは握っていたけど点はとれなくてドローという傾向が予選リーグの中でも考えられる。しっかりと勝ちきるといったところの精度を上げていくということ」
「スタートはベストメンバーでいくという方向になると思う。フランスは世界でも屈指のチームなので、そことの親善試合の中で、我々がどれだけできるのかというのは、五輪のバロメーターにもなる。今日は日本で反省も含めてスタートした段階での3-0という結果。それぞれが意識をしながらやってくれたので、そういった意味では良かったと思っている。フランス戦は五輪のバロメーターになる」
――本大会に向けた準備はうまくいっているのか?
「今日の動きから見ると、これまで選手たちが各クラブでやってきたということ、そして海外組も1週間ほど前からトレーニングをしてきて、9日と10日にトレーニングを行った成果として見れば、凄く良い進展だと思っている。その中で今度はもっと軋轢のある中でボールを動かす精度や仕掛けの精度をもう少し上げていくというところ。あとは守備の部分でもロスした部分が何度かあったので、このくらいのレベルはパーフェクトに抑えるというくらいにしてほしい。明日も午後から大学生とのトレーニングがあるので、明日明後日と良いトレーニングしていきたいなと思っている」
――大儀見(永里)選手に対する評価は
「受けたボールを失わなければパーフェクトだと思う。あの辺の受けて間を作ってという精度の部分で、今日は5本中3本は成功し、2本失っているという印象。そこをパーフェクトできれば良いと思うが、それはなかなか難しい」
――今日のスタメンはベストか
「ここに大野が関わり、安藤がコンディションを上げていくということ。それと、岩清水がコンディションを上げていくという形になれば、並び的にはここ数年やってきたベストメンバーの充実感のある部分は出てくると思う」
――チーム作りという視点から過去の経験を踏まえて、本大会に入るともっと成長するというイメージはあるか
「ピッチ内のチームコンディションという部分はもちろん、ピッチ外の部分でも宮間を中心に、澤の世代よりも若い世代を中心に内外を構築するという部分でW杯以降に変化して、なんとかこの五輪の期間にピッチ内外のチームコンディションやチームワークを上げられれば、良い成果が得られるのではないかと考えている。W杯の時は澤や山郷が中心となっていたが、それを宮間や大野、近賀、阪口といった選手たちが中心となってピッチ内外を構築し、進化をしながら五輪に入りたい。現状はうまくいっているので、皆さんには期待してもらいたいし、僕自身も期待をしている。ここで成果をあげることができれば、次のW杯にも伝播していくと思うし、そういったことも考えて今回のメンバーを選考した」
――GKの序列と期待することは
「第一GKを今日の試合だけで評価することはできない。日頃のトレーニングなども踏まえてのこと。フランスでスタメンになる選手は、おそらく(ポジションを)勝ち取ったGKになると思う。レベルは拮抗していて、どちらにも良い部分と課題がある。今の段階では、福元選手が第一GKということ。個人的には、海堀選手がW杯であれだけ素晴らしいプレーを見せ、経験を積んだなかで、私からしたらまだ成長が止まっているという面が見える。そいうった期待も含め、今回は12番にして、福元の成長度などを評価して今回は彼女を1番にした。フランス戦までにどうなるか」
◆佐々木則夫監督
「昨日、大学生と守備のトレーニングをステップワークという形でやったんですけど、それが今日の試合に非常に生きた。というところと、立ち上がりというテーマについては、オーストラリアももっと一人ひとりの質は高いんですけど、そういったものを別にして自分たちでイニシアチブをとれたというのは良かったのかなと。反省点としては、点をとった後の相手が前に出てきたときに、そういったものを感じながら戦えればという部分と、シンプルなお互いのパス交換の質というのがまだ改善されていないので、もっとコンディションを上げてロンドンまでには改善したいと思う」
――澤選手と岩清水選手の出来について
「澤に関して昨日のトレーニングから強く感じたのは、間だとか、相手のプレッシャーの中での感覚というものが戻ってきているなと。そして今日は、オーストラリアがあのくらいのプレッシャーだったので、あのくらいのプレッシャーではあのくらいできたのかなと。ただ、点を取ったということは、本人の気分的にもチーム的にも非常に良かったのではないかと思う」
――攻撃面の評価は
「アクションした状況はできていた。しかし、その精度という部分では改善の余地があるし、状況判断の区別というところをもう少し整理して戦わせなければいけないなと。攻めててもなかなか点が取れなくて前半を終え、少し守りきられてカウンターでしてやられるとか、イニシアチブは握っていたけど点はとれなくてドローという傾向が予選リーグの中でも考えられる。しっかりと勝ちきるといったところの精度を上げていくということ」
――フランス戦(※本大会前に行われる最後の親善試合)には故障者も戻ってベストメンバーで臨むのか
「スタートはベストメンバーでいくという方向になると思う。フランスは世界でも屈指のチームなので、そことの親善試合の中で、我々がどれだけできるのかというのは、五輪のバロメーターにもなる。今日は日本で反省も含めてスタートした段階での3-0という結果。それぞれが意識をしながらやってくれたので、そういった意味では良かったと思っている。フランス戦は五輪のバロメーターになる」
――本大会に向けた準備はうまくいっているのか?
「今日の動きから見ると、これまで選手たちが各クラブでやってきたということ、そして海外組も1週間ほど前からトレーニングをしてきて、9日と10日にトレーニングを行った成果として見れば、凄く良い進展だと思っている。その中で今度はもっと軋轢のある中でボールを動かす精度や仕掛けの精度をもう少し上げていくというところ。あとは守備の部分でもロスした部分が何度かあったので、このくらいのレベルはパーフェクトに抑えるというくらいにしてほしい。明日も午後から大学生とのトレーニングがあるので、明日明後日と良いトレーニングしていきたいなと思っている」
――大儀見(永里)選手に対する評価は
「受けたボールを失わなければパーフェクトだと思う。あの辺の受けて間を作ってという精度の部分で、今日は5本中3本は成功し、2本失っているという印象。そこをパーフェクトできれば良いと思うが、それはなかなか難しい」
――今日のスタメンはベストか
「ここに大野が関わり、安藤がコンディションを上げていくということ。それと、岩清水がコンディションを上げていくという形になれば、並び的にはここ数年やってきたベストメンバーの充実感のある部分は出てくると思う」
――チーム作りという視点から過去の経験を踏まえて、本大会に入るともっと成長するというイメージはあるか
「ピッチ内のチームコンディションという部分はもちろん、ピッチ外の部分でも宮間を中心に、澤の世代よりも若い世代を中心に内外を構築するという部分でW杯以降に変化して、なんとかこの五輪の期間にピッチ内外のチームコンディションやチームワークを上げられれば、良い成果が得られるのではないかと考えている。W杯の時は澤や山郷が中心となっていたが、それを宮間や大野、近賀、阪口といった選手たちが中心となってピッチ内外を構築し、進化をしながら五輪に入りたい。現状はうまくいっているので、皆さんには期待してもらいたいし、僕自身も期待をしている。ここで成果をあげることができれば、次のW杯にも伝播していくと思うし、そういったことも考えて今回のメンバーを選考した」
――GKの序列と期待することは
「第一GKを今日の試合だけで評価することはできない。日頃のトレーニングなども踏まえてのこと。フランスでスタメンになる選手は、おそらく(ポジションを)勝ち取ったGKになると思う。レベルは拮抗していて、どちらにも良い部分と課題がある。今の段階では、福元選手が第一GKということ。個人的には、海堀選手がW杯であれだけ素晴らしいプレーを見せ、経験を積んだなかで、私からしたらまだ成長が止まっているという面が見える。そいうった期待も含め、今回は12番にして、福元の成長度などを評価して今回は彼女を1番にした。フランス戦までにどうなるか」
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