チャビ「もう少し重要な存在になりたかった」

7月1日、スペイン代表はユーロ2012決勝でイタリア代表との一戦に臨む。ビセンテ・デル・ボスケ監督とともに前日会見に出席したMFチャビ・エルナンデスは、チームがいまだタイトル獲得に飢えていることを強調している。

スペイン『マルカ』が、バルセロナ所属MFのコメントを伝えた。

「僕たちは多くの成功を得られる運を手にした。だけど、抱えている期待は何も損なわれていない。明日の試合では、まだタイトルに飢えていることを示したい」

「明日の試合は決勝だ。毎日立てる舞台ではないし、何よりもプレーを楽しみたいね。試合の鍵は、イタリアがどのようなプレーを見せるかとなる。これまでの彼らは、ボール保持を臨む才能あるチームだった。明日も、そのようにプレーすることを期待している」

一方、今大会で自身が最高のレベルになかったことを認めた。

「気分は良いよ。勝利したすべての試合に参加できたからね。もう少し重要な存在になりたかったが、常にうまくはいかないものだ。とにかく、チームが必要とするプレーを見せる。このチームの哲学は素晴らしいものだ」

イタリア代表を率いるチェーザレ・プランデッリ監督が「スペインのサッカーは退屈ではなく、最高のもの」と発言したことにも触れた。

「プランデッリが言ったことは、ファンタスティックだと思うよ。僕たち自身も退屈だとは感じない。僕たちは素晴らしいプレースタイルと哲学を持っている。フィジカル的なサッカーよりも、才能に重きを置いているんだ」

「自分が恵まれた選手だと感じるよ。数年前のサッカーはフィジカルが重視されていた。でも現在は、僕や(MFアンドレア・)ピルロのような選手にとって素晴らしい時代となった。攻撃的なサッカーが主流となり、人々を楽しませていることに満足感している」

なお、「もう少し重要な存在になりたかった」とのシャビの発言を受けたデル・ボスケ監督は、「シャビは悪いプレーをする方が難しい。常にチームのことを考え、その才能とクオリティーによって貢献してきた。我々のプレースタイルを形成する根本的な選手だ」と称賛の言葉を伝えている。
提供:goal.com