PK戦を制した前回王者スペインがファイナル進出!!《ユーロ2012》

▽ユーロ2012準決勝のポルトガルvsスペインが27日に行われ、0-0の引き分けに終わり、PK戦を4-2で制したスペインが決勝進出を決めた。▽ユーロ2008、2010年南アフリカW杯に続き国際大会3連覇を目指すスペインが、ポルトガルとの“イベリア・ダービー”に臨んだ。この重要な一戦で1トップにネグレドを抜擢したスペインだったが、過密日程の影響や相手のハイプレスに苦しみ、いつものように試合をコントロールすることができない。それでも、イニエスタやシルバの個人技からいくつかチャンスを作った。しかし、前半9分にゴール前で迎えた決定機をアルベロアが逃すなど、前半にゴールを奪うことはできなかった。▽後半に入っても試合を支配できないスペインは、早い時間帯にセスクとナバスを投入して、システムをゼロトップに変更する。しかし、前半に比べてボールポゼッションこそ高まったものの、相変わらずポルトガルの堅守を破ることはできず、結局、90分間では勝負を付けることができずに、延長戦に臨むこととなった。延長戦に入り、相手の運動量が落ちたことで、徐々にポルトガルを押し込むことに成功したスペインは、延長前半15分にこの試合最大の決定機を迎える。ジョルディ・アルバのペナルティエリア内への仕掛けからゴール前のイニエスタがシュート。しかし、このシュートは相手GKの好守に阻まれてしまった。決勝進出を懸けた運命のPK戦では、共に1人目のキッカーが失敗するも、2人目、3人目は共に成功。しかし、4人目でセルヒオ・ラモスが決めたのに対して、ポルトガルのブルーノ・アウベスがクロスバーに当てて失敗。そして、ラストキッカーのセスクがスペインに勝利をもたらすPKをきっちり沈め、“イベリア・ダービー”を制したスペインが2大会連続での決勝進出を決めた。[写真:決勝進出を喜ぶスペインの選手たち]