セリエA再開は5月3日を目処…イタリアサッカー連盟会長、最悪の場合830億円の赤字も

2020.03.19 15:45 Thu
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イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィナ会長が、セリエAの再開時期への希望を語った。

セリエAは、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、ヨーロッパで最初に中断が発表されていた。

プレミアリーグやラ・リーガ、ブンデスリーガ、リーグ・アンなどはその後に延期を発表。チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグもその後に延期となり、ユーロ2020の開催も1年間延期されていた。

各国リーグの再開時期については現時点では未定だが、グラヴィナ会長はイタリアのTV『Telelombardia』で5月3日からの再開を目指すと語ったと『フットボール・イタリア』が伝えた。
「5月3日にスタートし、6月30日までに完了するカレンダーの作成を始めた」

「これは7月の数日間を使うという可能性が高いため、(原則6月30日で終了するとした)UEFAとFIFAに尋ねている」
「我々はヨーロッパのクラブの大会を考慮に入れ、6月の第1週にUEFAからユーロ予選の完了を要請された」

セリエAは、インテル、アタランタ、エラス・ヴェローナなど一部のクラブを除いて26試合を消化。8クラブは25試合の消化という状況。この段階で、シーズンを終えることは全く考えていなかったという。

「ここでシーズンが終了することは考えなかった。ファンから希望奪い、否定的なメッセージを送ることになるからだ。私は楽観的な感覚を伴うスポーツ、経済、社会のダイナミクスに最新の注意を払っている」

「特にスポーツとサッカーは、我々が通常に戻ることができるという希望に、微かな光を表している」

「5月3日に再開できると確信する必要がある。それができなければさらに先に進むことになるが、リーグ戦を終了する必要がある。最終的に、セリエAが結論を出さない場合は、7億ユーロ(約831億円)の財政赤字も考慮される」

イタリアの場合は、セリエAに加え、コッパ・イタリアも準決勝の2ndレグと結晶が残っている。インテル、ナポリ、ミラン、ユベントスが勝ち残っている状況だが、来シーズンのヨーロッパリーグ出場権がかかっているため、無くすことはできないようだ。

「一連の理由から理想的な終了期限は6月30日だが、それ以外の場合は特別な措置を講じることができ、7月30日まで到達する可能性もある」

「勝者はヨーロッパリーグの資格を勝ち取ることができるため、新しいカレンダーにはコッパ・イタリアを含めることとなる。これは、現時点でミラノとナポリがリードしているものだ」

「プレーできることを願っている。さもなければ、スポーツ競技の価値を確保する方法を見つけなければならない。これはセリエAにも当てはまる。サッカーが復活した場合、それは国がこの酷いウイルスを打ち負かしたことを意味する」

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