フランクフルトがムリエルに強い関心? 公式オファー掲示の可能性

2023.08.09 22:43 Wed
Getty Images
フランクフルトが、アタランタの元コロンビア代表FWルイス・ムリエル(32)に強い関心を示しているようだ。イタリア『ジャンルカ・ディ・マルツィオ』が報じている。

今夏の移籍市場で前線の刷新を図るアタランタ。ここまでFWラスムス・ホイルンド、FWジェレミー・ボガがチームを離れ、放出候補とされるFWドゥバン・サパタにもローマが関心を示す。
その一方で、FWエル・ビラル・トゥーレ、FWジャンルカ・スカマッカをすでに確保し、ミランで構想外のFWチャールズ・デ・ケテラエルも加入の可能性が高まっている。

そういった中、同胞サパタ同様に放出候補に挙がっているのが、ムリエルだ。

これまでウディネーゼやサンプドリア、フィオレンティーナで活躍してきた快足FWは2019年夏にセビージャからアタランタへ加入。ここまではスタメンとジョーカーの2役を担いながら、公式戦159試合に出場し、62ゴール27アシストを記録。
2020-21シーズンにはキャリアハイのリーグ戦22ゴールを挙げる活躍を見せたが、近年は稼働率と共にゴール数も低下。昨シーズンはリーグ戦29試合の出場で3ゴール4アシストの数字にとどまった。

そのため、ジャンピエロ・ガスペリーニ監督の中での序列は下がっており、今夏の退団が既定路線となっている。

ここまで具体的なオファーは届いていなかったが、ここにきてフランクフルトが強い関心を示し、まもなく公式オファーを掲示する可能性があるようだ。

フランクフルトではエースFWランダル・コロ・ムアニの去就が不透明な上、インパクトに欠けるFWラファエル・ボレやFWルーカス・アラリオといった控えFWに退団の可能性があり、準主力としては十分に計算できるムリエルを手中に収めたいようだ。

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金の卵? パリ五輪選出濃厚の米国代表FWがセリエA移籍か…23歳ダンカン・マグワイア

MLSのオーランド・シティに所属するアメリカ代表FWダンカン・マグワイア(23)が、イタリア・セリエAへ向かう可能性が高まった。 ダンカン・マグワイアはパリ五輪に出場するU-23アメリカ代表のストライカーで、先日のテストマッチ・U-23日本代表戦も最前線で先発。本大会選出濃厚とされ、今年1月にはA代表デビューも飾っている。 オーランドでは今季MLS13試合5得点、CONCACAFチャンピオンズリーグで3試合1得点。22年末のドラフト入団から約1年半、コロンビアの名手ルイス・ムリエルと2トップを組み、通算53試合21得点を記録している。 そんな23歳FWだが、契約が今年12月までとなっているのに目をつけたのが、セリエAの中堅トリノ。トリノは現所属のセンターフォワードが軒並み退団するとの見立てもあり、残留確実はムリエルの盟友、ドゥバン・サパタのみ。 イタリア『トゥット・スポルト』いわく、今夏の獲得なら移籍金は最大でも400万ユーロ(約6.7億円)前後。クラブ間交渉およびマグワイアとの交渉が始まっており、パリ五輪出場ならビッグクラブの目に留まる可能性もあるなか、その前の締結もあり得るようだ。 2024.06.13 18:15 Thu

ムリエルのオーランド・シティ移籍が完了…「何かを始めたいという強い意欲がある」

メジャーリーグ・サッカー(MLS)のオーランド・シティは15日、アタランタから元コロンビア代表FWルイス・ムリエル(32)を完全移籍で獲得したことを発表した。契約期間は2026年12月末までの3年となる。 オーランド移籍が決定したムリエルは新天地での意気込みを語っている。 「ここに来て、この街、チームの雰囲気を味わうことができてとても興奮しているし、幸せだよ。そして、何かを始めたいという強い意欲を持っているんだ」 「オスカル・(パレハ監督)とオーランドから電話があったとき、他にもさまざまなオファーがあった。だけど、このクラブの発展、ここにいるプレーヤーたち、そしてタイトルを勝ち取りたいという全員の願望を見ることができて、この決断を下したんだ。ここでの新たなスタートに興奮しているよ」 2010年に加入したウディネーゼでのヨーロッパ初挑戦からサンプドリア、セビージャ、フィオレンティーナといったクラブで活躍したムリエル。その後、2019年夏にアタランタへ加わると、2020-21シーズンにはキャリアハイとなるリーグ戦22ゴールを記録した。ただ、昨シーズンは29試合で3ゴール、今シーズンもここまで2ゴールと徐々にチーム内での存在感を欠いていた。 オーランド・シティでは、コロンビア人のオスカル・パレハ監督が同胞FWの獲得を希望。ムリエルとしても母国の自宅から飛行機で数時間の距離であることや、プレータイムの増加、もうすぐ33歳となることを踏まえた上での複数年契約、給与や生活スタイルなどさまざまな面でメリットを考慮してアメリカ行きを決断した。 2024.02.16 08:00 Fri

アタランタの快足FWムリエルがアメリカへ…オーランド・シティ加入迫る

アタランタの元コロンビア代表FWルイス・ムリエル(32)のアメリカ行きが迫っているようだ。イタリア『コリエレ・ディ・ベルガモ』が報じた。 2019年夏にセビージャからアタランタへと加わり、2020-21シーズンにはキャリアハイとなるリーグ戦22ゴールを記録したムリエル。途中出場からでも決定的な仕事ができる快足ストライカーだが、昨シーズンは29試合で3ゴールにとどまり、今シーズンもここまで2ゴールとなっている。 アタランタとの契約は今シーズン限りで、あと半年を切った中、メジャーリーグ・サッカー(MLS)のオーランド・シティ移籍が数日以内に実現する見込みとのこと。アタランタはアフリカ・ネーションズカップ(CAN)に参加しているナイジェリア代表FWアデモラ・ルックマンの帰りを待つ可能性もあるというが、遅くとも1週間後には決着がつくと予想されている。 オーランド・シティでは、コロンビア人のオスカル・パレハ監督が同胞FWの獲得を希望。ムリエルとしても母国の自宅から飛行機で数時間の距離であることや、プレータイムの増加、もうすぐ33歳となることを踏まえた上での複数年契約、給与や生活スタイルなどさまざまな面でメリットがあるようだ。 なお、移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、オーランド・シティはムリエルの獲得に関してクラブ間で大筋合意。移籍金は100万ユーロ(約1億6000万円)で、契約期間は3年となるようだ。 2024.02.07 17:24 Wed

うつ病発症の末に契約解除…イリチッチが1年ぶりにアタランタを訪問! 元同僚やサポーターと再会

元スロベニア代表MFヨシップ・イリチッチ(35)が古巣アタランタを訪問した。『フットボール・イタリア』が伝えている。 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督が長期政権を敷くアタランタにおいて、同体制初期にアルゼンチン代表MFアレハンドロ・ゴメスと共に2枚看板として君臨したイリチッチ。中村俊輔氏をお手本にしてきたという、直接FKを得意とするレフティーだ。 しかし、全世界に新型コロナウイルスが蔓延していた2020年、イリチッチは自身のコロナ感染やうつ病発症に伴いチームを離脱。復帰後もパフォーマンスは戻らず、契約解除の末に昨年10月、母国のNKマリボルへと移籍した。 アタランタを去って1年強、イリチッチは契約解除以来初めてイタリアを訪れ、18日に行われたセリエA第16節アタランタvsサレルニターナをスタンド観戦。複数のサポーターがかつての大エースに気付いて写真撮影を求めると、イリチッチもこれに快く応じたという。 イリチッチに見守られたアタランタは、元同僚のFWルイス・ムリエルやMFマリオ・パシャリッチがゴールをあげ、格下サレルニターナをホームで4-1と一蹴。7位に浮上した。 今もメンタルヘルスの問題と向き合いながら現役を続けるイリチッチ。母国スロベニアでこのまま選手キャリアの幕引きを迎えるとみられているが、元気な姿を見られたアタランタサポーターは嬉しかったことだろう。 なお、試合後はピッチに降りて元同僚らと抱擁を交わし、サポーターらと共にアタランタの快勝を祝った。 <span class="paragraph-title">【動画】古巣サポとの写真撮影に応じるイリチッチ</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="und" dir="ltr">Back home for <a href="https://twitter.com/hashtag/AtalantaSalernitana?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#AtalantaSalernitana</a>: <br><br>Josip Iličić <a href="https://twitter.com/Atalanta_BC?ref_src=twsrc%5Etfw">@Atalanta_BC</a> <a href="https://t.co/2cWYbp8JNT">pic.twitter.com/2cWYbp8JNT</a></p>&mdash; Lega Serie A (@SerieA_EN) <a href="https://twitter.com/SerieA_EN/status/1736824680147718650?ref_src=twsrc%5Etfw">December 18, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2023.12.19 19:45 Tue

アタランタに力負けして連勝ストップ、ミラン指揮官は3失点を問題視「チームとしてうまく機能していなかった」

ミランのステファノ・ピオリ監督がアタランタ戦の敗戦を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。 前節のフロジノーネ戦でリーグ戦2連勝とした中、9日にセリエA第15節のアタランタ戦に臨んだミラン。アタランタにリードを許す展開となりながらFWオリヴィエ・ジルーとFWルカ・ヨビッチのゴールで2度追いついたが、DFダビデ・カラブリアの退場もあった後半アディショナルタイムに決勝点を奪われ、アウェイで2-3の敗戦を喫した。 試合後、ピオリ監督はチームの守備の不安定さに言及。DFテオ・エルナンデスをセンターバック起用せざるを得ない厳しいチーム事情もありながら、FWルイス・ムリエルの技ありシュートによる後半アディショナルタイムの失点を特に悔やんだ。 「数的不利の中、最終局面での集中力の欠如があったように見えたので悔いが残る。そうなるのであれば、ディフェンスの選択をもっと明確にしなければならない。ボールを失い、相手についていけなかった。これらのミスは今夜我々に多大な被害をもたらした」 「3失点したということは、守備の部分でチームとしてうまく機能していなかったということだ。我々は2度追いついたし、このような試合であればポジティブな結果を持ち帰るべきだった」 「前半は相手を上回っていたが、決定機には至らなかった。後半はミスが重くのしかかった。もし2-2で終わっていれば、ポジティブな要素がたくさんある試合だった」 13日にはチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント進出をかけたグループF第6節ニューカッスル戦。ピオリ監督はまだ決して諦めていないと意気込みを語りつつ、負傷離脱していたFWラファエル・レオンも復帰予定だと明かした。 「今、我々はヨーロッパの舞台におけるとても重要な試合を控えている。得るべき結果は1つしかなく、(決勝トーナメント進出の)可能性は少ないが、我々はヨーロッパの舞台にとどまりたい」 「レオンは大丈夫だろうし、プレーする準備はできていると思う」 2023.12.10 16:36 Sun

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長谷部&ローデ引退のフランクフルト、噂のドイツ代表補強にクレシェSDが言及「本当に優れた選手」も「今のチームにとても満足」

フランクフルトがドイツ代表選手の獲得に動く可能性があるようだ。 2021-22シーズンにはヨーロッパリーグ(EL)を制覇したフランクフルト。2023-24シーズンはブンデスリーガで苦しみながらも6位でフィニッシュ。再びヨーロッパのカップ戦出場権を獲得した。 しかし、そのフランクフルトは変革が進んでいる。 2023-24シーズン限りで、元日本代表MF長谷部誠が現役引退を発表し、来シーズンからは指導者として育成に携わることが決定。さらに、キャプテンを務めていたMFセバスティアン・ローデも引退し、チームの重要な選手2人がピッチを離れることとなった。 2023-24シーズンは出番こそ限られていたが、ピッチ内外での2人の貢献度は高く、同時に2人も抜けるとなれば、チームに少なからず影響はある。 その中で、チームの軸になる選手の確保に動くことが噂されているフランクフルト。ドイツ『ビルト』は、ブライトン&ホーヴ・アルビオンのドイツ代表MFパスカル・グロス(32)の獲得の可能性を伝えている。 ホッフェンハイムの下部組織で育ったグロスは、カールスルーエやインゴルシュタットでプレー。2017年7月からブライトンでプレーしている。 日本代表MF三笘薫とチームメイトということもあり、馴染みある人も多いグロス。2023年9月には32歳にしてドイツ代表に初招集され、ユーロ2024のメンバー入りも果たし、キャリアのピークに近い状態だ。 ローデ、長谷部の穴を埋められる存在として、ファンは大きな期待を寄せており、元ドイツ代表で解説者のステファン・エッフェンベルク氏も高く評価。「ここ数年のプレミアリーグでの彼の成長を見ていると、本当に印象的だ。彼は代表チーム入りを果たし、そこでも好成績を収めている。アイントラハトにとって彼は悪くないだろう」と、フランクフルトにおすすめしていた。 一方で、スポーツ・ディレクター(SD)のマルクス・クレシェ氏は、今夏の補強については多くを語らず。「パスカルは本当に優れた選手で、どのチームにもフィットするだろう」と語るにとどめた。 また、クレシェSDは「もしトップパフォーマンスを見せる選手が去った場合、我々は明らかに行動を起こさなければいけない。ただ、全体としては我々は今のチームにとても満足しており、大きな変更はしないつもりだ」とコメント。主軸の移籍がなければ、クラブとしては大型補強は行う気はないという。 来シーズンはフォーマットが変更するELに参加することになるフランクフルト。果たして、今夏はどういった動きを見せるだろうか。 2024.06.10 15:05 Mon

アウグスブルク、元クロアチア代表MFヤキッチの買取OPを行使

アウグスブルクは24日、フランクフルトの元クロアチア代表MFクリスティヤン・ヤキッチ(27)の買い取りオプションを行使したことを発表した。契約期間は2028年6月30日までとなる。 アウグスブルクへの完全移籍が決まったヤキッチは、公式サイトで以下のように喜びを語った。 「アウクスブルクが買い取りオプションを行使し、今シーズン以降もこのクラブにいられることを嬉しく思う。冬の移籍で僕の希望と期待を実現してくれた。僕たちはチームとして大きく成長し、僕もそれに貢献することができた。しかし、僕らにはまだ多くの計画があると確信している。だからこそ、今後もチームの一員としてプレーしたいと思っているんだ」 これまでロコモティヴァ・ザグレブやディナモ・ザグレブなど母国のクラブを渡り歩いてきたヤキッチは、2021年8月にフランクフルトへレンタル移籍。 身長181cmの守備的MFで、高度なインテンシティとインテリジェンスを併せ持つ守備的MFとして、加入初年度からのレギュラーに定着。公式戦38試合に出場すると、翌年に完全移籍を果たした。 昨季も主力として公式戦36試合に出場したが、シーズン終盤にふくらはぎのケガで離脱を強いられると、今季前半戦も度重なるケガに見舞われ、わずか4試合の出場に留まり、今冬に買い取りオプション付きのレンタルで移籍でアウグスブルクへ。 アウグスブルクでは、すぐにポジションを掴むと公式戦14試合に出場し2ゴール1アシストを記録。チームの1部残留に貢献していた。 2024.05.25 08:45 Sat

「背負わなくて良いものを背負ってしまっていた」日本代表キャプテン時代を振り返った長谷部誠、ベスト8の壁を越えるには?「シティやレアルで…」「全てのレベルアップが必要」

日本代表をキャプテンとして支えてきたMF長谷部誠。引退会見では、日本代表への想いも語った。 2002年からプロキャリアをスタートさせた長谷部。浦和の黄金時代を知り、ドイツに渡ってもヴォルフスブルクでブンデスリーガ制覇、フランクフルトではDFBポカールとヨーロッパリーグで優勝と、結果を残してきた。 日本代表としても2006年からプレーし、2018年のロシア・ワールドカップ(W杯)を最後に引退。代表通算114試合に出場し2得点、キャプテンとしては81試合に出場し、歴代最多を記録。2010年、2014年、2018年と3度のW杯を経験し、アジアカップも2011年に優勝を経験するなど、多くのタイトルを手にしてきた。 2010年から2018年まで、キャプテンとして日本代表を支えた長谷部。24日に行われた引退会見では、代表での苦しい時期について言及した。 「ザッケローニ監督の時のクラブで全くベンチにも入れない時期は辛かったなと思います。移籍問題であまり上手くいかなくて、チームに残ることになって、そしてベンチにも入れず、練習も一緒にさせてもらえない時期がありました」 「あの時期はそれでも代表に呼んでもらって、キャプテンとして周りに示さなければいけなかったですが、キャプテンは言葉で伝えることもありますが、プレーや背中で見せなければいけない部分があると思っていたので、説得力がないなと感じていて、凄く悩んで苦しい時期でした」 長谷部は2013-14シーズンにヴォルフスブルクからニュルンベルクへと移籍したが、2011-12シーズンの終盤に移籍話が浮上するとメンバー外に。結局残留を果たすも、シーズン開幕から8試合はメンバー外になるなど、苦しい時期を過ごしていた。 それでもキャプテンとして振る舞わなければいけなかったという日本代表。長谷部なりのキャプテンへの想いも語った。 「日本代表のキャプテンとして8年間ぐらいやらせてもらいましたが、最初は先輩方も多くて、全く自分が何をやれば良いかというのが分からなかったですけど、8年間日本代表のキャプテンを務めることは本当に誇りで、日本の多くの方々に本当に注目していただいて、自分の人となりというか、日本代表のキャプテンというのは日本サッカー界のリーダー的なシンボルになるというイメージもあったので、自分として多少寄せていくところもあって、キャラクターが少し変わった部分もあります」 「今振り返れば、とても大きなもので、自分の人生を変えてくれたもの。信頼して自分をキャプテンにしてくれた岡田さん、歴代の日本代表監督の皆さんには感謝していますし、チームメイトの存在がなかったら、自分はうまく務められなかったと思うので、誇りであり、周りの人に深く感謝しています」 また、「僕自身が、自分自身で背負わなくて良いものを背負ってしまっていた気がします。日本代表のキャプテンはこうあるべきだ、こうなくてはいけないという理想像を描きすぎていて、それに寄ろうとしすぎていた部分があったので、自分で大変にしすぎた部分はあります」とコメント。「大変だったというと、先輩が多かったので、2010年の時はキャプテンというよりはゲームキャプテンという感じで、(川口)能活さんがチームキャプテンとしていたので、ゲームキャプテンとして年齢的にも若い方だったので、顔色を窺いながらやっていた時期は大変でした。2011年からも個性豊かな選手が多くて、日本代表はどの時代も大変でした」と、キャプテンならではの悩みも明かした。 岡田武史監督が当時はまだ若手だった長谷部にキャプテンマークを託すことを決断。ゲームキャプテンではあったものの、その2010年の南アフリカW杯ではベスト16に進出。PK戦でベスト8行きを絶たれた。 2014年はグループステージで敗退したが、2018年のロシアW杯は再びベスト8へ挑戦したが、ベルギー代表の前に土壇場での劇的な敗戦を喫し、長谷部のW杯は終了した。 日本にとっての鬼門となるベスト8の壁。長谷部はこれから見守ることになるが、自分なりの考えを語った。 「僕自身、ヨーロッパで長い間プレーしてきましたが、日本代表を退いてから6年ぐらいが経って、もちろん日本代表の試合を観ることもありますし、2年前はデュッセルドルフであった合宿にも参加させてもらいました」 「日本代表という括りだけでなく、間違いなく日本サッカーは進歩していますが、ベスト8の壁というか、ここからの段階の方が今までのフェーズよりももっと大変なフェーズに入ると思います」 「選手たちも成長してきていますし、ビッグクラブでプレーする選手もいますが、今で言えばマンチェスター・シティ、レアル・マドリーなどで中心としてプレーする選手が出てくれば、安定的にもっと上に行けるのかなというのはあります」 「ただ、サッカーというのは何が起こるかわからないスポーツですし、そういう中で、より経験値を上げることは必要だと思っています」 「選手だけでなく指導者もそうですし、メディアの皆さん、日本のサッカーファンの全ての皆さんのレベルアップが必要だと思います。近道があるわけではないので、日本サッカー界に関わる人たちが一緒になってこれからもやっていければと思います」 「自分もその一部になれればとは思っていますが、自分がそこにどう関われるかということより、自分がヨーロッパのような高いレベルの中で、指導者として経験を積んで、何かを積み重ねていった先に、何か日本サッカーに還元できることがあればと思います」 「大前提として、日本サッカーのために、ここからの道を歩もうとしているということはないです。自分ができることを高いレベルの中でコツコツとやっていきたいと思います」 日本のサッカー、選手たちは成長を遂げているものの、難しいフェーズにも入っているという長谷部。ここから日本はどう成長し、長谷部は将来的に何を還元してくれるのか。海外で活躍する日本人指導者としての先駆者になれるか注目だ。 2024.05.24 17:45 Fri

現役引退の長谷部誠、7つのタイトルを獲得した古巣・浦和時代を回想「ファン・サポーターとの出会いが大きかった」

今シーズン限りで現役を引退した元日本代表MF長谷部誠が、古巣である浦和レッズへの想いを語った。 2002年に藤枝東高校から浦和に加入し、プロキャリアをスタートさせた長谷部。ドイツへと渡り、ヴォルフスブルク、ニュルンベルク、フランクフルトでプレー。ブンデスリーガでは外国人選手として歴代2位の出場記録を持つなど、輝かしい功績を残してきた。 その長谷部も、今シーズン限りで現役を引退。日本代表のキャプテンとしてもプレーした長谷部は、24日に引退会見を実施。古巣であり、プロキャリアをスタートさせた浦和について語った。 「浦和では1年目はほとんど試合にも出られずに、2年目にプロ初先発した試合ではいきなりレッドカードをもらい、非常に難しいスタートを切りました」 「あの浦和レッズというチームで自分がなんであそこまで成長できたかというと、サポーターの存在が本当に大きかったと思います」 「毎試合平均しても5万人、それ以上入ることもありました。浦和レッズとアイントラハトの2つのサポーターは本当に熱いサポーターで、その中でプレーできて、それだけの応援があるとプレッシャーもありますが、そのプレッシャーが成長させてくれました。ファン・サポーターとの出会いは非常に大きかったです」 「あの時代の浦和は積極的に補強しましたし、毎年日本代表クラスの選手が入ってきて、自分も競争に勝たなければいけない。その中で自分の負けん気も発揮して、凄く成長できたと思います」 「色々な意味で、プロ最初のクラブが浦和レッズであったことは、非常に自分にとっては幸運でした」 浦和では6シーズンを過ごし、J1、ナビスコカップ(現:YBCルヴァンカップ)、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で1度ずつ優勝を経験。天皇杯は2度優勝、J1のステージ優勝やスーパーカップを含め7つのタイトルを獲得していた。 2024.05.24 17:25 Fri

「体が理解していない…」長谷部誠、プレーできるタイミングでの引退決断…家族についても言及「特に母と妻には、心からの感謝を伝えたい」

今シーズン限りで現役を引退する元日本代表MF長谷部誠(40)が東京都内で引退会見を実施。フランクフルトのスポーツ・ディレクター(SD)を務めるマルクス・クレシェ氏とともに登壇した。 藤枝東高校出身の長谷部は2002年に浦和レッズでプロデビューし、2006年のJ1リーグや翌年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)など、数々のタイトルに貢献。2008年1月からはヴォルフスブルクに移籍し、ドイツでのキャリアをスタートさせた。 ヴォルフスブルクでは、2008-09シーズンのブンデスリーガでは初優勝メンバーとして名を刻むと、そこからニュルンベルクでのプレーを挟み、2014年夏からフランクフルトに移籍。今シーズンは在籍10年目となり、公式戦304試合に出場し2ゴール6アシスト。2017-18シーズンにDFBポカール、2021-22シーズンにヨーロッパリーグ(EL)を優勝していた。 日本代表としてもキャプテンとして活躍し、114試合で2得点を記録。2010年、2014年、2018年と3大会のワールドカップを経験し、2度のベスト16を経験していた。 2022年2月に引退後の指導者転身も含め、5年契約を結び、2023年3月に現役続行を表明。シーズン終了後はフランクフルトのリザーブチームでコーチとなり、同時に指導者ライセンスも取得していくこととなる。 すでにドイツでは引退会見をドイツ語で実施していた長谷部。日本では日本メディア向けに改めて会見を開いた中、自身のキャリアを3つのフェーズに分けて回想。プレーができる状態ではありながらも、次に進む良いタイミングだと感じて引退を決断したと語った。 「皆さんこんにちは。非常に懐かしい顔もあり、これだけ多くのメディアの方々がいるのを非常に嬉しく思います。本日は私の引退記者会見に足を運んでいただき大変感謝しています。日本で会見を開催するにあたり、フランクフルト、ブンデスリーガ、この会場を要して尽力してくれたホテルの方、本当に多くの方々の協力があり、自分の思いを伝えられることを本当に感謝しています」 「本日は僕の23年間くらいのキャリアが終わった今、その気持ちを率直に話ていければと思います。先週末に僕の現役最後の試合が終わったわけですが、1週間くらいが経った今もまだ実感がわかないです。いつものオフに入ったような感覚で、頭は引退したことを理解しようとしています。多くの人に「お疲れ様」、「素晴らしいキャリアをおめでとう」と言ってもらって、頭では理解しようとしていますが、体はすぐにでもボールを蹴りたいと疼いている。体が理解していないような感覚はあります。ただ、それで後悔しているわけでは全くなく、大きな満足とともにキャリアを終えられたと思っています」 「なぜ後悔がないのかと振り返ると、自分で引退の時期を決められたことがすごく大きかったと思います」 「フランクフルト側が僕に対して現役を辞める、続けるという決断を僕に託してくれたので、来季もやろうと思えばやれた中で自分でいいタイミングを決められたので、後悔のない気持ちが大きかったかなと思う。クラブ、マルクス(・クレシェ)に対しては非常に感謝しています」 「もう一つは、自分を1人のサッカー選手として常に客観視していて、その中で自分のサッカー選手としての能力、たくさん点が取れるわけでもなく、フィジカル的に目立つなど、抜きに出たものがあるわけではない。パーソナリティも目立つわけではなく、見た目も20年間くらい同じ髪型をしている(笑)。そういうサッカー選手としての能力に加え、目立つような発言をするわけでもない選手が、ここまでのキャリアを築けて多くのタイトルも手にすることができた」 「これ以上のキャリアは、自分の能力の中では上積みできないんじゃないかと。本当にマックスのマックス、評価してもらえたと思うし、自分の中にもやり切ったという思いがある。なので、もう一度同じキャリアを築けるかと言われたら、正直、築ける自信もない。そういう意味で後悔というものはないです」 「あらためて自分のキャリアを振り返った時に大きく3つのフェーズに分けられると思っています」 「1つ目はプロのキャリアをスタートさせた浦和レッズですね。自分がプロ生活をスタートさせて、その最初のクラブが浦和だったのは大きくて、幸運だったと思います。本当に大きなクラブで日本一のサポーターがいて、あの当時はキャラクターの濃い選手がたくさんいた。あの中でキャリアをスタートさせて、多くのタイトルも獲れた。浦和での6年間は自分にとって非常に大きかったと思います。そして2022年にフランクフルトのメンバーとして埼スタで浦和レッズと試合をして、試合後にグラウンドを回った時に本当に多くのサポーターが浦和時代の17番や日本代表の17番のユニフォームを掲げてくれた、あの瞬間というのは、自分にとって本当に忘れられない瞬間でしたね」 「2つ目のフェーズは、ドイツに渡った2008年からロシアW杯で代表から引退するまでの10年間、この10年は日本代表とクラブの両立という部分で正直苦しんで、しんどい10年だった。良いこともたくさんありましたが、両立する難しさを感じていたし、だからこそ人としても成長できた時期だったと思っています」 「3つ目は、代表を退いてからこれまでの日々ですね。この時期が一番純粋にサッカーを楽しみ、サッカー選手として正当に皆さんに評価してもらえた期間だったと思います。もちろん、それまでの積み重ねがあってですが」 「22年のキャリアの中で多くの方々、素晴らしい方々に出会いました。監督、チームスタッフ、選手、ファンサポーター、本当に多くの方々、引退を発表してからも先輩後輩問わず本当に多くの方がメッセージを送ってくれた。キャリアを終えた今、財産として自分に何が残ったかというと、“人”といいうところだと思う。そういう人たちとの出会いが自分にとって大きな財産として残っていると思います」 キャリアを振り返りながら多くの感謝を語った長谷部。最後には自身の両親や祖父母、妻であるモデルの佐藤ありささん、そして2人の子供たちについて言及した。 「これまで家族についてはほとんど語ってきませんでしたが、家族についても少し触れさせてもらいたいと思います」 「サッカー選手としてこれだけ多くのメディアの前で話せるのも、家族の存在が大きかったです。愛情たっぷりに育ててくれた祖父母、公私共に全力で支えてくれた姉と妹、娘と息子は試合で見たと思いますが、自分にとっては宝物のような存在です。そして、僕にサッカーを与えてくれて厳しく育ててくれた父親。特に母と妻には、心からの感謝を伝えたいですね」 「母と僕の両方を知る人は、この母がいて長谷部誠がいると言います。容姿も似ていて、とにかく真面目。世間的に真面目と言われる僕が言うくらいなので、だいぶ真面目だと思います。自分という人間を形成する上では一番影響を受けた人物だと思います。自分は母の元に生まれて来れたことに大きな喜びを感じています」 「妻にはとても大きな負担をかけたと思います。サッカーを軸に生きる僕にかなり振り回されてきたと思います。自分と一緒になることで、ずっとやってきた大好きな仕事を犠牲にした部分もあったと思うので、これからは彼女の好きなこと、やりたいことをサポートしていきたいと思いますし、これからは家を空けることも多かったので家族との時間を大切にしていきたいと思います」 「今後は数カ月間の休暇をとって、フランクフルトで指導者の道に進もうと思っています。小さなディティールはチームと詰めていきますが、現状はU21、セカンドチームをメインに、色々なカテゴリーを見ていきたいと思っています。ただ最終的にはトップチーム、一番上のところではあります。ブンデスリーガのレジェンドしても契約させてもらっているし、日本ユニセフ協会大使としても世界の厳しい環境にある子どもたちをサポートしていきいですし、色々な活動も続けていきたいと思います。現役を終えた率直な気持ちとこれからのビジョンを話させてもらいました」 日本とドイツで4つのクラブでプレーし、日本代表ではキャプテンを務めた長谷部。最後まで真面目な中にも、本音が垣間見えた挨拶となった。 <span class="paragraph-title">【動画】長谷部誠が引退、ドイツでの活躍を振り返る</span> <span data-other-div="movie"></span> <script>var video_id ="OhOvGUfLjQg";var video_start = 0;</script><div style="text-align:center;"><div id="player"></div></div><script src="https://web.ultra-soccer.jp/js/youtube_autoplay.js"></script> <span class="paragraph-title">【写真】長谷部誠を支え続けたモデルの妻・佐藤ありささん</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/p/C65qx7WLm2e/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; 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