クリボッチ的今年のJリーグを考えてみるとこうなった?! の巻/倉井史也のJリーグ
2021.12.25 21:30 Sat
ケンカ売るぜ!! Jリーグ!! だって日程発表は1月21日、日本vsウズベキスタンの、そして登録選手の発表は2月1日、日本vsサウジアラビアの約2時間ぐらい前ってことで、思い切り日本サッカー協会と仲悪いって感じミエミエ!! Jリーグとしては「チケット販売などを考えてギリギリのタイミング」って言ってるみたいだけど、お互い協力しないと来年のスポーツの話題は勝っても負けてもビッグボスが取ってくぞって気がしませんか? あ、してないからぶつけてるんだろうけど。
何かこういう身内のケンカ的なの感じちゃうと年末から暗い気持になっちゃうんだよね……しかもクリスマスなのに……と思って、Jリーグ関連でこの時期、過去に何かくらい話題なかったっけ? って調べてみたら、ありました、ありましたよ。25年前の大騒動。
1996年12月25日、鳥栖フューチャーズの運営会社、佐賀スポーツクラブの取締役会は「チームの存続は困難」と解散することを発表。そして翌年に規模を思い切り縮小してサガン鳥栖が出来たのでした。
その鳥栖が今年も大ピンチ。金明輝監督がパワハラ問題の責任を取る形で辞任したら選手が続々と移籍しちゃってるじゃないですか。
という前振りで、Jリーグファンなら何となく予想できる結果なんだろうけど、今回はチームのコストパフォーマンスの良さを比べちゃいます。今年度の人件費は来年にならないと発表されないので、とりあえず昨年度のチーム人件費と今年の勝点は
神戸 6,396 73
名古屋 3,525 66
浦和 3,119 63
川崎 3,036 92
FC東京 3,034 53
横浜FM 2,962 79
柏 2,879 41
G大阪 2,721 44
鹿島 2,550 69
広島 2,040 49
C大阪 2,020 48
清水 1,937 42
札幌 1,614 51
鳥栖 1,389 59
仙台 1,246 28
大分 1,154 35
湘南 1,121 37
横浜FC 1,010 27
福岡 968 54
徳島 916 36
※福岡と徳島はJ2時代
ってことで、コストパフォーマンスの良さは
福岡 17.9
鳥栖 23.5
徳島 25.4
湘南 30.3
札幌 31.6
大分 33.0
川崎 33.0
鹿島 37.0
横浜FC 37.4
横浜FM 37.5
広島 41.6
C大阪 42.1
仙台 44.5
清水 46.1
浦和 49.5
名古屋 53.4
FC東京 57.2
G大阪 61.8
柏 70.2
神戸 87.6
福岡と徳島がJ2時代の予算で計算しているので不確かということを考えると、何と言っても目立つのは鳥栖のコストパフォーマンスのすごさ!! うーん、そう考えると今年も鳥栖にとってはやっぱりブラック・クリスマスなんですなぁ。
何かこういう身内のケンカ的なの感じちゃうと年末から暗い気持になっちゃうんだよね……しかもクリスマスなのに……と思って、Jリーグ関連でこの時期、過去に何かくらい話題なかったっけ? って調べてみたら、ありました、ありましたよ。25年前の大騒動。
1996年12月25日、鳥栖フューチャーズの運営会社、佐賀スポーツクラブの取締役会は「チームの存続は困難」と解散することを発表。そして翌年に規模を思い切り縮小してサガン鳥栖が出来たのでした。
という前振りで、Jリーグファンなら何となく予想できる結果なんだろうけど、今回はチームのコストパフォーマンスの良さを比べちゃいます。今年度の人件費は来年にならないと発表されないので、とりあえず昨年度のチーム人件費と今年の勝点は
チーム 人件費(百万) 勝点
神戸 6,396 73
名古屋 3,525 66
浦和 3,119 63
川崎 3,036 92
FC東京 3,034 53
横浜FM 2,962 79
柏 2,879 41
G大阪 2,721 44
鹿島 2,550 69
広島 2,040 49
C大阪 2,020 48
清水 1,937 42
札幌 1,614 51
鳥栖 1,389 59
仙台 1,246 28
大分 1,154 35
湘南 1,121 37
横浜FC 1,010 27
福岡 968 54
徳島 916 36
※福岡と徳島はJ2時代
ってことで、コストパフォーマンスの良さは
福岡 17.9
鳥栖 23.5
徳島 25.4
湘南 30.3
札幌 31.6
大分 33.0
川崎 33.0
鹿島 37.0
横浜FC 37.4
横浜FM 37.5
広島 41.6
C大阪 42.1
仙台 44.5
清水 46.1
浦和 49.5
名古屋 53.4
FC東京 57.2
G大阪 61.8
柏 70.2
神戸 87.6
福岡と徳島がJ2時代の予算で計算しているので不確かということを考えると、何と言っても目立つのは鳥栖のコストパフォーマンスのすごさ!! うーん、そう考えると今年も鳥栖にとってはやっぱりブラック・クリスマスなんですなぁ。
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J昇格請負人だったウーゴ・マラドーナの訃報/六川亨の日本サッカー見聞録
昨年末のこと、残念なニュースが飛び込んできた。一昨年末に亡くなったディエゴ・マラドーナの末弟であるウーゴ・マラドーナ(52歳)が急逝したとの報道だ。死因はナポリにある自宅で心臓発作を起こしたらしい。 ディエゴ自身もこれまで放映された映画やアマゾンTVが放送しているドラマなどで、ナポリ時代に薬物に手を出したことを告白している。もしかしたらウーゴも同じ道を辿ったとしたら、兄ディエゴは“英雄"だったかもしれないが、ファミリーにとってナポリ時代は悔やまれてならない。 ウーゴの存在を身近に知ったのは、92年に浜松市をホームにするPJMフューチャーズに加入した時だった。 PJMは、アメリカ人のポール・J・マイヤーが開発した人材育成のための能力開発システムで、当時、本田技研の研修を担当していた桑原勝義氏が興味を持ったことから“おとぎ話"はスタートした。桑原は藤枝東高時代に高校選手権で優勝し、その後は日本代表にも選ばれた好選手で、本田サッカー部の監督も歴任した(現JFL理事長)。 桑原氏の夢は、一貫した育成システムで育てた選手を2002年のW杯で日本代表に送り込むことだった。そのために本田を辞め、87年にクワバラスポーツクラブと、本田サッカー部の選手を中心にしたPJMフューチャーズを立ち上げた。 当初の予定は7年後の94年にJSL(日本サッカーリーグ)1部入りを果たすことだったが、時代はJリーグ創設へと動き出した。 Jリーグ入りへ、静岡からはJSL1部のヤマハと本田に加え、県リーグ所属の清水クラブ(後の清水エスパルス)の4チームが名乗りを上げた(その後は中央防犯、現アビスパ福岡もJリーグ入りを表明)。後発であり劣勢が否めないPJMにとって、Jリーグ入りへ起死回生の策だったのが当時29歳のディエゴ・マラドーナの獲得だった。 90年7月、PJMフューチャーズのオーナーでありPJMジャパンの社長の有田平は「移籍金は20億円以上、年俸も希望次第」と発表した。しかしナポリとの契約が93年5月まで残っていたため、マラドーナの獲得は夢のまま終わった。 そんなPJMフューチャーズに転機が訪れたのは東海リーグに昇格した91年、マラドーナ3兄弟の末弟であるウーゴを獲得したことだった。兄に似てずんぐりむっくりの体型のウーゴは、「背番号10は兄ディエゴのためにとっておく」と話していた。ディエゴの夢である「兄弟3人(ラウルとウーゴ)でプレーする」ための布石ではないかと報道されることもあった。 残念ながら兄ディエゴは90年イタリアW杯後の91年にコカイン服用の疑いでイタリア警察から告発され、FIFAからは15ヶ月の出場停止処分を受け、兄弟が揃って日本でプレーする夢はかなわなかった。 それでもウーゴはPJM(後の鳥栖フューチャーズ)でプレーした92年から94年の3年間(東海リーグとJFL)で49試合出場31ゴール、95年は福岡ブルックスに移籍し、JFLでは27試合出場で27ゴールを奪ってJリーグ昇格に貢献、97年には札幌でもチームをJリーグ昇格へと導いた。 偉大すぎる兄と比較されながらも、そのひたむきなプレーは鳥栖や福岡、札幌のファン・サポーターの脳裏に焼き付いているのではないだろうか。遅ればせながら、哀悼の意を表します。 2022.01.10 12:30 Mon4
