【CLグループ開幕節プレビュー②】ミラノ勢がビッグマッチに挑む! “PSGのメッシ”がCLデビューへ

2021.09.15 19:00 Wed
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2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)グループステージが9月14日に開幕した。ここではグループステージ2日目となるグループA~Dの初戦の展望を紹介していく。

◆シティvsライプツィヒに“PSGのメッシ”がCLデビューへ~グループA~
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パリ・サンジェルマン(PSG)とマンチェスター・シティ、RBライプツィヒの三つ巴の争いが予想されるグループA初戦では、昨シーズンの準優勝チームであるプレミアリーグ王者と、昨季のブンデスリーガ2位チームがいきなり対峙する。

昨季ファイナルでチェルシーとの同国対決に敗れ、悲願のビッグイヤー獲得を逃したシティは、捲土重来を期す今季開幕戦でライプツィヒと対戦する。今季のプレミアリーグではトッテナムとの開幕戦をいきなり落としたが、以降はノリッジ、アーセナルにいずれも5-0、直近のレスター・シティ戦も1-0で制し、3試合連続クリーンシートでの3連勝と本来の出来を取り戻している。また、戦列を離れていたMFデ・ブライネ、MFフォーデンの両司令塔も復帰が濃厚となっており、盤石の状態で試合に臨めるはずだ。
一方、ナーゲルスマンからマーシュ新体制に移行したライプツィヒは開幕4戦ですでに昨季の7敗の半分に迫る3敗を喫するなど、厳しい船出となっている。指揮官と共にバイエルンに引き抜かれたDFウパメカノ、MFザビッツァー不在の影響は大きく、マーシュ監督の新たなスタイルへの適応含め、本来の出来を取り戻すにはしばらく時間が必要だ。直近のリーグ戦ではそのバイエルンに1-4で大敗を喫しており、まずはメンタルを整えて難敵とのビッグマッチで最低でも勝ち点1を持ち帰りたいところだ。

その2強とグループステージ突破を争うPSGは、ベルギー王者のクラブ・ブルージュと対戦する。今夏の移籍市場で大型補強を敢行した新銀河系軍団は、今回のベルギー遠征にGKドンナルンマ、DFハキミ、DFヌーノ・メンデス、MFワイナルドゥム、FWメッシがいずれもメンバー入り。注目のメッシは同じく招集メンバーに入ったFWネイマール、FWムバッペと共に初のトリデンテを形成し、PSGでのCLデビューが見込まれる。
【グループA】
▽9/15(水)
《28:00》
マンチェスター・シティ vs RBライプツィヒ
クラブ・ブルージュ vs パリ・サンジェルマン

◆リバプールvsミランで“死の組”開幕~グループB~
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今グループステージ屈指の激戦区となったグループBでは、2004-05シーズンと2006-07シーズンのファイナルで死闘を演じたリバプール とミランが開幕節でいきなり激突する。

一昨季のCL王者のリバプールは、今季ここまでのプレミアリーグ4試合でチェルシーとの1-1のドローを除き、3試合で複数得点とクリーンシートと好調を維持。直近のリーズ戦では18歳MFエリオットの足首脱臼の重傷という悲劇が起こったものの、チーム状態は良好だ。熱狂的なKOPの戻ってきたアンフィールドで難敵を迎え撃つ今回の一戦では、守備が不得手なDFテオ・エルナンデスのサイドをFWサラーとDFアレクサンダー=アーノルドのコンビで攻略し、白星発進と行きたい。

一方、8シーズンぶりにCLの舞台に戻ってきたミランは、セリエA開幕3連勝とこちらもリバプールに劣らず、最高のシーズンの滑り出しを見せている。直近のリーグ戦ではサッリ率いる新生ラツィオを圧倒する2-0の勝利を飾った。ただ、その試合で4カ月ぶりの復帰を果たし、早速ゴールを挙げたエースFWイブラヒモビッチがアキレス腱を痛めて無念の招集外に。また、新型コロナウイルスの感染から快復したFWジルーもマッチフィットネスに問題を抱えており、残念ながら万全の状態でのプレーとはいかない模様だ。そういった中、覚醒の気配漂わせるMFトナーリやMFブラヒム・ディアスといった中盤の選手の活躍が重要となりそうだ。

また、今季の優勝候補に挙がるスペイン王者のアトレティコ・マドリーは、昨季ベスト8のポルトと初戦を戦う。昨季の主力の残留に成功した上、今夏にMFデ・パウル、FWマテウス・クーニャ、FWグリーズマンとピンポイント補強に成功したロヒブランコスは、今季ラ・リーガで3勝1分けの好スタートを切っている。試合内容には課題を残すものの、直近のビジャレアル戦、エスパニョール戦では共に後半アディショナルタイムの劇的なゴールによって勝ち点を積み上げており、勢いを持ってポルト戦に臨めるはずだ。その中でワンダ・メトロポリターノ初凱旋となるグリーズマンは、愛憎相半ばするホームサポーターの前でどのようなパフォーマンスを見せてくれるか…。

【グループB】
▽9/15(水)
《28:00》
リバプール vs ミラン
アトレティコ・マドリー vs ポルト

◆混戦予想の注目初戦~グループC~
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ドルトムントを本命に実力拮抗のグループCは、初戦から激戦が見込まれる。

実績、スカッドの質で頭一つ抜けるドルトムントは、難所イスタンブールの地でトルコ王者ベシクタシュとの初戦に臨む。マルコ・ローゼを新指揮官に迎えた今季はここまで3勝1敗とまずまずの滑り出しを見せているが、13得点9失点と出入りの激しい戦いが目立つ。エースFWハーランドを中心に攻撃陣の破壊力は健在も、負傷者が目立つ最終ラインの改善は急務だ。

対するベシクタシュは開幕から4試合連続クリーンシートと堅守が光る。ただ、ハーランドらを前に無傷で試合を終えるのは困難。したがって、今夏に獲得したMFピャニッチやFWバチュアイという攻撃陣の新戦力の活躍が重要となりそうだ。

ポルトガル王者のスポルティング・リスボンと、オランダ王者のアヤックスが対峙する一戦も激戦必至の好カードだ。両者共に開幕からのリーグ戦で無敗を継続している。現時点ではFWアラーを中心に攻撃陣が好調のアヤックスが優位と見るが、少なくないホームアドバンテージを持つスポルティングにも勝ち点3奪取のチャンスは十分にあるはずだ。

【グループC】
▽9/15(水)
《25:45》
ベシクタシュ vs ドルトムント
《28:00》
スポルティング・リスボン vs アヤックス

◆共に指揮官を入れ替えて2シーズン連続の対戦~グループD~
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モルドバ勢として史上初のグループステージ進出を果たしたシェリフがボルシアMGに取って代わった以外、昨季と全く同じ顔ぶれとなったレアル・マドリー、インテル、シャフタールのグループD。

今回の初戦ではコンテ、ジダンからシモーネ・インザーギ、アンチェロッティと指揮官を入れ替えたインテルとマドリーの直接対決に大きな注目が集まる。

インテルは直近のサンプドリア戦を2-2のドローで終えて開幕3連勝を逃したものの、指揮官交代による大きな混乱もなくFWルカク、DFハキミの抜けた穴もFWジェコやFWホアキン・コレア、MFチャルハノール、DFダンフリースといった新戦力たちが埋めてくれそうな気配だ。前任者はヨーロッパの舞台を苦手としていたが、インザーギ監督は昨季対戦で連敗を喫した相手との初戦でどのような戦いを見せるか…。

対するマドリーは比較的対戦相手に恵まれたここまでのラ・リーガ4試合で6失点を喫するなど、DFセルヒオ・ラモス、DFヴァランが抜けた守備に問題を抱えているが、頼れるエースFWベンゼマと本格ブレイクが期待されるFWヴィニシウスがけん引する攻撃陣の活躍によって3勝1分けの好発進を見せている。とりわけ、直近のセルタ戦ではデビュー戦となった18歳MFカマヴィンガが早速ゴールを挙げるなど、早くも存在感を示している。ただ、堅守インテルを相手にこれまでのようなゴールラッシュは期待できないだけに、今回のアウェイゲームではより守備を意識した戦いも重要になるはずだ。

共にプレーオフを勝ち抜いたシェリフとシャフタールの一戦は、実績、スカッドの質を含めアウェイチームが圧倒的に優位。しかし、プレーオフで格上ディナモ・ザグレブに完勝した実績を持ち、初のCL本戦出場に並々ならぬモチベーションを持つシェリフの大番狂わせを期待したいところだ。

【グループD】
▽9/15(水)
《25:45》
シェリフ vs シャフタール
《28:00》
インテル vs レアル・マドリー

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ベルカンプの名ゴールが紙幣に! 98年W杯のスーパーゴールが描かれた8ユーロ紙幣が誕生

現役時代はアヤックスやアーセナル、オランダ代表でストライカーとして活躍したデニス・ベルカンプ氏が紙幣になるようだ。イギリス『ミラー』が伝えた。 オランダの名門・アヤックスの下部組織出身で、ファーストチームでも3度の得点王に輝くなど大きな活躍を見せると、その後移籍したインテルではUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)のタイトル獲得に貢献。しかし、期待はずれの結果に終わると、1996年にアーセナルへと完全移籍した。 アーセナル移籍後は、アーセン・ヴェンゲル監督の下でチームの中心選手として活躍。元フランス代表FWティエリ・アンリらと黄金時代を築き、数かz区のタイトル獲得に貢献した。 名ストライカーの1人として知られ、テクニックに溢れるプレーはファンを魅了。その中でも記憶に残るゴールをいくつも記録している。 アーセナル時代のニューカッスル戦で決めた巧みなターンで相手DFと入れ替わるゴールは誰もが息を飲むゴールだが、1998年のフランス・ワールドカップ(W杯)準々決勝のアルゼンチン代表戦で見せたゴールも記憶に残っている人が多いはずだ。 1-1で迎えた中、延長戦に突入するかと思われた89分、自陣でボールを持ったフランク・デ・ブールが前線にロングフィードを送ると、ボックス内に走り込んだベルカンプが後方からのボールをいとも簡単にジャンピングトラップ。奪いにきたロベルト・アジャラをトラップの流れでかわし、ゴールに叩き込んだ。 『ミラー』によれば、このシーンとベルカンプ氏の顔が印刷された新紙幣が発行されるとのこと。オランダ財務省は、オランダ通貨の鋳造を担当するロイヤル・エンスヘーデ印刷会社に対し、特別な8ユーロ紙幣を製造するよう指示したという。当時のベルカンプの背番号「8」に由来しての8ユーロとなった。 これは記念紙幣となり、一般的に流通するものとは異なるとのこと。特別に限定で発売されるが、オランダ国民をはじめ、アヤックスやアーセナルなどのサポーターから問い合わせが殺到すると予測されている。 <span class="paragraph-title">【写真】ベルカンプの名場面が印刷された新紙幣デザイン</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="en" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/MullockSMirror?ref_src=twsrc%5Etfw">@mullocksmirror</a><a href="https://t.co/negQLRp8NU">https://t.co/negQLRp8NU</a> <a href="https://t.co/DrZr0ZeTKa">pic.twitter.com/DrZr0ZeTKa</a></p>&mdash; Mirror Football (@MirrorFootball) <a href="https://twitter.com/MirrorFootball/status/1733305470599762269?ref_src=twsrc%5Etfw">December 9, 2023</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> <span class="paragraph-title">【動画】ベルカンプのテクニック光る!ロングフィードをジャンピングトラップから劇的決勝ゴール</span> <span data-other-div="movie2"></span> <blockquote class="instagram-media" data-instgrm-captioned data-instgrm-permalink="https://www.instagram.com/reel/Cl5_q2yt7OD/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" data-instgrm-version="14" style=" background:#FFF; border:0; border-radius:3px; box-shadow:0 0 1px 0 rgba(0,0,0,0.5),0 1px 10px 0 rgba(0,0,0,0.15); margin: 1px; max-width:540px; min-width:326px; padding:0; width:99.375%; width:-webkit-calc(100% - 2px); width:calc(100% - 2px);"><div style="padding:16px;"> <a href="https://www.instagram.com/reel/Cl5_q2yt7OD/?utm_source=ig_embed&amp;utm_campaign=loading" style=" background:#FFFFFF; line-height:0; padding:0 0; text-align:center; text-decoration:none; width:100%;" target="_blank"> <div style=" display: flex; flex-direction: row; align-items: center;"> <div style="background-color: #F4F4F4; border-radius: 50%; flex-grow: 0; height: 40px; margin-right: 14px; width: 40px;"></div> <div style="display: flex; flex-direction: column; flex-grow: 1; justify-content: center;"> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; margin-bottom: 6px; width: 100px;"></div> <div style=" background-color: #F4F4F4; border-radius: 4px; flex-grow: 0; height: 14px; width: 60px;"></div></div></div><div style="padding: 19% 0;"></div> <div style="display:block; height:50px; margin:0 auto 12px; width:50px;"><svg width="50px" height="50px" viewBox="0 0 60 60" version="1.1" xmlns="https://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="https://www.w3.org/1999/xlink"><g stroke="none" stroke-width="1" fill="none" fill-rule="evenodd"><g transform="translate(-511.000000, -20.000000)" fill="#000000"><g><path d="M556.869,30.41 C554.814,30.41 553.148,32.076 553.148,34.131 C553.148,36.186 554.814,37.852 556.869,37.852 C558.924,37.852 560.59,36.186 560.59,34.131 C560.59,32.076 558.924,30.41 556.869,30.41 M541,60.657 C535.114,60.657 530.342,55.887 530.342,50 C530.342,44.114 535.114,39.342 541,39.342 C546.887,39.342 551.658,44.114 551.658,50 C551.658,55.887 546.887,60.657 541,60.657 M541,33.886 C532.1,33.886 524.886,41.1 524.886,50 C524.886,58.899 532.1,66.113 541,66.113 C549.9,66.113 557.115,58.899 557.115,50 C557.115,41.1 549.9,33.886 541,33.886 M565.378,62.101 C565.244,65.022 564.756,66.606 564.346,67.663 C563.803,69.06 563.154,70.057 562.106,71.106 C561.058,72.155 560.06,72.803 558.662,73.347 C557.607,73.757 556.021,74.244 553.102,74.378 C549.944,74.521 548.997,74.552 541,74.552 C533.003,74.552 532.056,74.521 528.898,74.378 C525.979,74.244 524.393,73.757 523.338,73.347 C521.94,72.803 520.942,72.155 519.894,71.106 C518.846,70.057 518.197,69.06 517.654,67.663 C517.244,66.606 516.755,65.022 516.623,62.101 C516.479,58.943 516.448,57.996 516.448,50 C516.448,42.003 516.479,41.056 516.623,37.899 C516.755,34.978 517.244,33.391 517.654,32.338 C518.197,30.938 518.846,29.942 519.894,28.894 C520.942,27.846 521.94,27.196 523.338,26.654 C524.393,26.244 525.979,25.756 528.898,25.623 C532.057,25.479 533.004,25.448 541,25.448 C548.997,25.448 549.943,25.479 553.102,25.623 C556.021,25.756 557.607,26.244 558.662,26.654 C560.06,27.196 561.058,27.846 562.106,28.894 C563.154,29.942 563.803,30.938 564.346,32.338 C564.756,33.391 565.244,34.978 565.378,37.899 C565.522,41.056 565.552,42.003 565.552,50 C565.552,57.996 565.522,58.943 565.378,62.101 M570.82,37.631 C570.674,34.438 570.167,32.258 569.425,30.349 C568.659,28.377 567.633,26.702 565.965,25.035 C564.297,23.368 562.623,22.342 560.652,21.575 C558.743,20.834 556.562,20.326 553.369,20.18 C550.169,20.033 549.148,20 541,20 C532.853,20 531.831,20.033 528.631,20.18 C525.438,20.326 523.257,20.834 521.349,21.575 C519.376,22.342 517.703,23.368 516.035,25.035 C514.368,26.702 513.342,28.377 512.574,30.349 C511.834,32.258 511.326,34.438 511.181,37.631 C511.035,40.831 511,41.851 511,50 C511,58.147 511.035,59.17 511.181,62.369 C511.326,65.562 511.834,67.743 512.574,69.651 C513.342,71.625 514.368,73.296 516.035,74.965 C517.703,76.634 519.376,77.658 521.349,78.425 C523.257,79.167 525.438,79.673 528.631,79.82 C531.831,79.965 532.853,80.001 541,80.001 C549.148,80.001 550.169,79.965 553.369,79.82 C556.562,79.673 558.743,79.167 560.652,78.425 C562.623,77.658 564.297,76.634 565.965,74.965 C567.633,73.296 568.659,71.625 569.425,69.651 C570.167,67.743 570.674,65.562 570.82,62.369 C570.966,59.17 571,58.147 571,50 C571,41.851 570.966,40.831 570.82,37.631"></path></g></g></g></svg></div><div style="padding-top: 8px;"> <div style=" color:#3897f0; 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日本人が目指すべきCB像、“希少なバロンドーラー“ファビオ・カンナバーロ

サッカー界においてなかなか評価がされないのが守備的な選手。勝利に貢献する派手なゴールを決める攻撃的な選手はわかりやすい活躍の指標が存在するが、なかなかディフェンダーは評価が得にくい。 もちろん、これまでのサッカー界で高く評価されたディフェンダーは多々いるが、世界年間最優秀選手に贈られる「バロンドール」では3人のみが受賞。元西ドイツ代表DFのフランツ・ベッケンバウアー氏と、元東ドイツ代表DFマティアス・ザマー氏、そして元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロ氏の3人しかいない。 DFとして最後に受賞したのが2006年のカンナバーロ氏だが、ベッケンバウアー氏やザマー氏はリベロのポジションを務めており、中盤でのプレー機会も多かった選手たち。一方で、カンナバーロ氏は、純粋にセンターバックを務めており、DFとして最初の受賞者と言っても良い存在だ。 イタリア代表のキャプテンとしてドイツ・ワールドカップ(W杯)を優勝した功績が認められたカンナバーロ氏。現役時代のキャリアで多くのタイトルを獲得しているが、縁がなかったのがチャンピオンズリーグ(CL)だ。 <span class="paragraph-title">◆記録よりも記憶に残るプレーヤー</span> 現役時代はナポリでキャリアをスタートさせたカンナバーロだが、クラブの財政難により放出。パルマへと移籍する。 このパルマでは、GKジャンルイジ・ブッフォンやDFリリアン・テュラムらと強固な守備陣を形成。“ミラクル・パルマ“とも呼ばれ、カンナバーロも2度のコッパ・イタリア優勝や、UEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)での優勝を経験した。 中田英寿ともチームメイトとしてプレーした中、セリエAのスクデット獲得には至らずに2002年8月にインテルへと移籍。しかし、インテルでは監督との確執もあり出番が減り、2004年8月にユベントスへと完全移籍する。 すると、パルマ時代の同僚であったブッフォンとテュラムと再びチームメイトに。2004-05シーズンに見事スクデットを獲得する。しかし、このスクデットは2006年に発覚したカルチョ・スキャンダルといわれた一連の八百長事件の影響で剥奪に。結果、カンナバーロはスクデットも獲得していないこととなった。 チームはセリエBに降格処分となり、カンナバーロはレアル・マドリーへと完全移籍。そこでも本領を発揮すると、難しい中で行われたドイツW杯で優勝。前述のバロンドールも受賞することとなると、FIFA年間最優秀選手賞も受賞した。 マドリーではラ・リーガ連覇を果たすなどしたが、再びユベントスに復帰。その後は、アジアでプレーし引退した。 ビッグクラブに在籍を続けていたカンナバーロだったが、実はタイトル獲得数は多くない。クラブキャリアではわずか7個。そこにW杯が加わり8つと、イメージよりは少ないのではないだろうか。 <span class="paragraph-title">◆縁がないチャンピオンズリーグ優勝</span> そのカンナバーロだが、ことCLとなるとより縁遠くなる。インテル移籍後は毎シーズン出場はしていたが、チームとしての成績は良くなく、最高がベスト4止まりだった。 今でこそ、マドリーやユベントスはタイトルを多く獲得し、マドリーは近年CLを何度も制しているが、ちょうど“銀河系“を形成していたカンナバーロが在籍していた時代は過渡期。2000年から2010年まではラ・リーガも4度の優勝に留まっており、CLも2001-02シーズンを最後に11年間獲れなかった。 最もビッグイヤーに近づいたのは、インテル在籍時の2002-03シーズン。準決勝に駒を進めると、決勝進出を懸けた相手はライバルのミラン。2試合とも引き分けに終わったが、アウェイゴール差で僅かに敗れて敗退した。 その後は、ユベントス時代に2度ベスト8、マドリー時代に2度ベスト16まで勝ち上がっているが、それ以上は進めず。ビッグイヤーを掲げていないどころか、決勝の舞台にすら立ったことがなく、最も意外な選手の1人と言っても良い。 <span class="paragraph-title">◆タイトルは少なくとも才能は抜群</span> 目に見えたタイトルというものにはあまり恵まれていないキャリアのカンナバーロ。そのため、ワールドカップの優勝とバロンドール受賞が輝いて見える。 ただ、ピッチ上で見せるパフォーマンスの評価、そして持ち合わせた才能は世界屈指と言われている。 なんといっても、センターバックとしては身長175cmと小柄。体格に勝るヨーロッパではもちろんのこと、日本で考えても175cmのセンターバックはあまりいないタイプだ。 しかし、持って生まれた強靭な肉体が身長のハンデを埋めることに。まず一対一の守備力が抜きん出ており、相手との競り合いに負けないほか、身長を補う高いジャンプ力を武器としていた。 どんなストライカー相手でも、空中でも地上でも抜かせないという守備力は一級品だが、カンナバーロの真骨頂は守備をする前のパフォーマンスだ。 最も優れているとされたのがポジショニング。相手との競り合いに負けないフィジカルも素晴らしいが、相手よりも優位なポジションを先読みして取ることで、そもそも勝負の前に勝っているのだ。 一対一の勝負もさることながら、簡単にボールを奪い切る能力は抜きん出ている。 そしてもう1つが抜きん出た統率力。センターバックとして周りの選手にコーチングして相手を追い込んだり、優位なポジションを取ったりすることができる。これは、「カテナチオ」と言われるイタリアの堅い守備には欠かせず、ドイツW杯を制した際にもこの点は非常に評価された。チームのパフォーマンスを引っ張り上げる彼の力は、タイトルの数に関係なく、最後まで高く評価され続けた。 日本人と変わらない体格で世界と渡り合ったカンナバーロ。お手本とすべき選手の1人とも言えるだろう。 <div id="cws_ad"><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> <span class="paragraph-title">【動画】相手を封殺!カンナバーロの闘志溢れるユベントス時代のディフェンス集</span> <span data-other-div="movie"></span> <div class="dugout-video dugout-embed-eyJrZXkiOiJsdGt2Y1FHSiIsInAiOiJ1bHRyYXNvY2NlciIsInBsIjoiIn0="></div><script type="text/javascript" src="https://embed.dugout.com/v3.1/ultrasoccer.js"></script> <div id=“cws_ad”><hr>イタリア代表で活躍し、“カテナチオ“戦術の中心としても活躍したファビオ・カンナバーロが大人気スポーツ育成シミュレーションゲーム『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド』(サカつくRTW)に登場!<br/><br/>現役時代に魅せたプレーが『サカつくRTW』でも再現。是非一度チェックしてみよう。<a href=“https://ryan.onelink.me/C7cD/awagt0va” target=“_blank”><div style="text-align:center;"><img src="https://image.ultra-soccer.jp/1200/img/2022/sega20220713.jpg" style="max-width:100%;"></div></a></div> 2022.07.13 21:30 Wed

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