【プレミア注目プレビュー】今季初黒星リバプールが8戦無敗アーセナルを迎え撃つ! 南野vs冨安の日本人対決も…
2021.11.20 12:00 Sat
プレミアリーグ第12節、リバプールvsアーセナルが、日本時間20日26:30にアンフィールドでキックオフされる。今季初黒星からのバウンスバックを図るレッズと、8戦無敗で完全復調のガナーズによる、注目の上位対決だ。リバプール(勝ち点22)は前節、ウェストハムとの上位対決に2-3で敗れて今季の公式戦初黒星。これにより順位を4位に落としてインターナショナルマッチウィークに入った。そのウェストハム戦では相手の優れたパフォーマンスに加え、先制点に繋がる微妙な判定など幾つかのエクスキューズはあったものの、守備時の切り替えの鈍さや以前から指摘される攻撃的な両サイドバックの背後のリスク管理と、現チームの課題が浮き彫りとなった。
その敗戦からのリバウンドメンタリティが試される今節はウェストハム戦に続き、順位が近い相手とのシックスポインターとなる。アーセナルとのリーグ戦におけるホームゲームは、目下5連勝中で8戦無敗と圧倒的な戦績を残しているが、今季のチームはここまでのリーグ戦2勝3分けとアンフィールドで思うような結果を残せておらず、わずかながらの不安要素に。また、今回の代表戦において多くの負傷者を出した点も気がかりだが、チャンピオンズリーグ(CL)ですでに首位通過を果たしており、週明けのポルト戦に控え、若手メンバーを送り込める点はプラスに働くはずだ。
一方、クラブ史上最悪となる開幕3試合連続無得点の3連敗と厳しい船出となったアーセナル(勝ち点20)だが、そこから6勝2分けの8戦無敗と見事な復活を遂げ、気付けばトップ4圏内と2ポイント差の5位にまで順位を上げてきた。直近の2試合ではDF冨安健洋やGKラムズデール、DFホワイトら守備陣の新戦力の活躍によってレスター・シティ、ワトフォード相手に2試合連続のクリーンシートを達成し、今季2度目の3連勝を飾っている。
これにより、前述の守備陣を中心にアルテタ監督率いる若きスカッドの評判はうなぎのぼりだが、この間の対戦相手はレスターを除き絶不調だったトッテナムを含め相手に恵まれた感も否めなくない。したがって、敵地アンフィールドでの今回のビッグマッチこそ、新生ガナーズがトップ4争いの真のコンテンダーになり得るかを計る試金石となる。
右サイドバックでレギュラーを務める冨安はコンディションに問題がなければ出場の可能性は高いが、南野は今季ここまでのリーグ戦出場が直近のブライトン戦、ウェストハム戦の2試合の短い途中出場に留まっている。現在、チームは中盤や前線に多くの負傷者が出ているが、わずか3枚の交代枠を巡る争いを制することができるか…。
◆リバプール◆
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン

GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ツィミカス
MF:オックスレイド=チェンバレン、ファビーニョ、チアゴ
FW:サラー、ジョタ、マネ
負傷者:DFジョー・ゴメス、ロバートソン、MFナビ・ケイタ、エリオット、ミルナー、カーティス・ジョーンズ、ヘンダーソン、FWフィルミノ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては代表戦前に負傷したフィルミノやケイタらに加え、代表期間に負傷したロバートソン、ヘンダーソンらに欠場の可能性がある。その一方で、セネガル代表で肋骨を痛めたマネはプレー可能だ。
代表戦明けでコンディション面が読めずスタメン予想は困難だが、前述の11人の起用を予想。ロバートソンとヘンダーソンがプレー可能な場合、ツィミカスとオックスレイド=チェンバレン(チアゴ)に代わってスタメンに入る可能性が高い。また、マネがスタートから難しい場合はオリジか南野を左に置くか、オックスレイド=チェンバレンを9番で起用してジョタを左に回すことになる。
◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
▽アーセナル予想スタメン

GK:ラムズデール
DF:冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニー
MF:トーマス、サンビ・ロコンガ
MF:サカ、ラカゼット、スミス・ロウ
FW:オーバメヤン
負傷者:DFコラシナツ、MFジャカ、トーマス、FWオーバメヤン
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のジャカに加え、代表戦で負傷したコラシナツの欠場が確定。代表戦前に負傷したトーマス、軽傷を抱えるオーバメヤンに関してはトレーニングに復帰しており、起用可能な模様だ。
スタメンに関してはリバプール同様に代表戦明けのコンディションを考慮する必要があるが、前節のワトフォード戦をベースにヌーノ・タヴァレスとメイトランド=ナイルズ(サンビ・ロコンガ)に代わって、負傷明けのティアニーとトーマスの復帰を予想する。また、ガボン代表での負傷が報じられたオーバメヤンはトレーニングに復帰したものの、スタートからの起用が難しい場合はウーデゴール、ペペが代役を担い、ラカゼットが最前線に入る形になる。
★注目選手
◆リバプール:DFトレント・アレクサンダー=アーノルド

リバプールの注目プレーヤーは今季プレミアリーグで最も多くのチャンスを作り出すDF。昨季はセンターバックに相次ぐ離脱者が出た影響もあり、攻守両面で難しいシーズンを過ごした23歳は、ケガの影響でイングランド代表でもユーロ2020のメンバーから外れる苦難を味わった。
しかし、今シーズンは頼れるディフェンスリーダーのファン・ダイクらの復帰に伴い、チーム全体の守備、ビルドアップの安定が図られた結果、昨季終盤戦から復調を示していたアレクサンダー=アーノルドの攻撃力が再び爆発。ここまで公式戦12試合で1ゴール7アシストと、2ゴール9アシストを記録した昨季の数字に早くも肉薄している。
とりわけ、今季は同じサイドでプレーするサラーが圧倒的なパフォーマンスを披露し、多くの相手守備者を引き付けることで、相手陣内でより自由にプレーすることが可能となっており、サイドの深い位置を取ってのマイナスのクロスに加え、ハーフスペースやより早いタイミングでのピンポイントクロスから多くの決定機を創出。攻撃面においてはほぼ完璧な活躍を見せている。
ただ、守備の局面においてはポジショニングや切り替えの部分で課題を見せており、とりわけ相手の右サイドからのクロスに対して、絞り切れずにマティプ(コナテ)の間に入られてピンチを招くシーンも少なくない。今回の対戦ではティアニーという同じ攻撃型のサイドバック、絶好調のスミス・ロウとのマッチアップに加え、左に流れる形が多い1トップのオーバメヤンがおり、自身の上がった背後を狙われるケースが想定される。その中でサラーと共に相手のサイドを押し込めつつ、周囲とうまく連携しながらリスク管理も徹底したい。
◆アーセナル:MFエミール・スミス・ロウ

アーセナルの注目プレーヤーは絶好調の新10番。今季開幕前にはアストン・ビラ移籍の可能性が伝えられながらも、最終的に2026年までの新契約締結と共にメスト・エジルが背負っていた背番号10を託された21歳MF。そのクラブからの期待に応えるように、厳しい開幕3連敗の中でも生え抜きとしての気概を示すと、トッテナムとのダービーではチームを勝利に導く1ゴール1アシストの活躍を披露。さらに、直近のアストン・ビラ戦、レスター戦、ワトフォード戦では自身初の3試合連続ゴールで今季2度目の3連勝に導いた。
その活躍が認められ、今回の代表ウィークには追加招集ながら待望のイングランドのフル代表に初招集され、出場2試合目となったサンマリノ代表戦では待望の初ゴールも記録。同僚サカやグリーリッシュ、マウント、スターリング、フォーデンらライバルは強力も、来年のカタール・ワールドカップ出場に向けたスタートラインに立っている。
そして、心身ともに充実の状態で自身初のリバプール戦ではチームを勝利に導くエースの仕事が期待される。アウェイゲーム、地力の差を考えれば、対面のアレクサンダー=アーノルド、サラーという強力コンビを、ティアニーや味方セントラルMFとの連携で抑え込むことが優先事項。加えて、質の高い動き出しで相手守備に脅威を与える自身の特長を発揮し、攻撃の起点となると共に、個人としては4試合連続ゴールを狙いたい。
その敗戦からのリバウンドメンタリティが試される今節はウェストハム戦に続き、順位が近い相手とのシックスポインターとなる。アーセナルとのリーグ戦におけるホームゲームは、目下5連勝中で8戦無敗と圧倒的な戦績を残しているが、今季のチームはここまでのリーグ戦2勝3分けとアンフィールドで思うような結果を残せておらず、わずかながらの不安要素に。また、今回の代表戦において多くの負傷者を出した点も気がかりだが、チャンピオンズリーグ(CL)ですでに首位通過を果たしており、週明けのポルト戦に控え、若手メンバーを送り込める点はプラスに働くはずだ。
これにより、前述の守備陣を中心にアルテタ監督率いる若きスカッドの評判はうなぎのぼりだが、この間の対戦相手はレスターを除き絶不調だったトッテナムを含め相手に恵まれた感も否めなくない。したがって、敵地アンフィールドでの今回のビッグマッチこそ、新生ガナーズがトップ4争いの真のコンテンダーになり得るかを計る試金石となる。
なお、今回の一戦ではリバプールにFW南野拓実、アーセナルに冨安が在籍しており、MF香川真司(マンチェスター・ユナイテッド)とDF吉田麻也(サウサンプトン)、吉田とFW岡崎慎司(レスター)以来となる、3度目の日本人対決が期待される。
右サイドバックでレギュラーを務める冨安はコンディションに問題がなければ出場の可能性は高いが、南野は今季ここまでのリーグ戦出場が直近のブライトン戦、ウェストハム戦の2試合の短い途中出場に留まっている。現在、チームは中盤や前線に多くの負傷者が出ているが、わずか3枚の交代枠を巡る争いを制することができるか…。
◆リバプール◆
【4-3-3】
▽リバプール予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:アリソン
DF:アレクサンダー=アーノルド、マティプ、ファン・ダイク、ツィミカス
MF:オックスレイド=チェンバレン、ファビーニョ、チアゴ
FW:サラー、ジョタ、マネ
負傷者:DFジョー・ゴメス、ロバートソン、MFナビ・ケイタ、エリオット、ミルナー、カーティス・ジョーンズ、ヘンダーソン、FWフィルミノ
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては代表戦前に負傷したフィルミノやケイタらに加え、代表期間に負傷したロバートソン、ヘンダーソンらに欠場の可能性がある。その一方で、セネガル代表で肋骨を痛めたマネはプレー可能だ。
代表戦明けでコンディション面が読めずスタメン予想は困難だが、前述の11人の起用を予想。ロバートソンとヘンダーソンがプレー可能な場合、ツィミカスとオックスレイド=チェンバレン(チアゴ)に代わってスタメンに入る可能性が高い。また、マネがスタートから難しい場合はオリジか南野を左に置くか、オックスレイド=チェンバレンを9番で起用してジョタを左に回すことになる。
◆アーセナル◆
【4-2-3-1】
▽アーセナル予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.
GK:ラムズデール
DF:冨安、ホワイト、ガブリエウ、ティアニー
MF:トーマス、サンビ・ロコンガ
MF:サカ、ラカゼット、スミス・ロウ
FW:オーバメヤン
負傷者:DFコラシナツ、MFジャカ、トーマス、FWオーバメヤン
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱中のジャカに加え、代表戦で負傷したコラシナツの欠場が確定。代表戦前に負傷したトーマス、軽傷を抱えるオーバメヤンに関してはトレーニングに復帰しており、起用可能な模様だ。
スタメンに関してはリバプール同様に代表戦明けのコンディションを考慮する必要があるが、前節のワトフォード戦をベースにヌーノ・タヴァレスとメイトランド=ナイルズ(サンビ・ロコンガ)に代わって、負傷明けのティアニーとトーマスの復帰を予想する。また、ガボン代表での負傷が報じられたオーバメヤンはトレーニングに復帰したものの、スタートからの起用が難しい場合はウーデゴール、ペペが代役を担い、ラカゼットが最前線に入る形になる。
★注目選手
◆リバプール:DFトレント・アレクサンダー=アーノルド

Getty Images
リバプールの注目プレーヤーは今季プレミアリーグで最も多くのチャンスを作り出すDF。昨季はセンターバックに相次ぐ離脱者が出た影響もあり、攻守両面で難しいシーズンを過ごした23歳は、ケガの影響でイングランド代表でもユーロ2020のメンバーから外れる苦難を味わった。
しかし、今シーズンは頼れるディフェンスリーダーのファン・ダイクらの復帰に伴い、チーム全体の守備、ビルドアップの安定が図られた結果、昨季終盤戦から復調を示していたアレクサンダー=アーノルドの攻撃力が再び爆発。ここまで公式戦12試合で1ゴール7アシストと、2ゴール9アシストを記録した昨季の数字に早くも肉薄している。
とりわけ、今季は同じサイドでプレーするサラーが圧倒的なパフォーマンスを披露し、多くの相手守備者を引き付けることで、相手陣内でより自由にプレーすることが可能となっており、サイドの深い位置を取ってのマイナスのクロスに加え、ハーフスペースやより早いタイミングでのピンポイントクロスから多くの決定機を創出。攻撃面においてはほぼ完璧な活躍を見せている。
ただ、守備の局面においてはポジショニングや切り替えの部分で課題を見せており、とりわけ相手の右サイドからのクロスに対して、絞り切れずにマティプ(コナテ)の間に入られてピンチを招くシーンも少なくない。今回の対戦ではティアニーという同じ攻撃型のサイドバック、絶好調のスミス・ロウとのマッチアップに加え、左に流れる形が多い1トップのオーバメヤンがおり、自身の上がった背後を狙われるケースが想定される。その中でサラーと共に相手のサイドを押し込めつつ、周囲とうまく連携しながらリスク管理も徹底したい。
◆アーセナル:MFエミール・スミス・ロウ

Getty Images
アーセナルの注目プレーヤーは絶好調の新10番。今季開幕前にはアストン・ビラ移籍の可能性が伝えられながらも、最終的に2026年までの新契約締結と共にメスト・エジルが背負っていた背番号10を託された21歳MF。そのクラブからの期待に応えるように、厳しい開幕3連敗の中でも生え抜きとしての気概を示すと、トッテナムとのダービーではチームを勝利に導く1ゴール1アシストの活躍を披露。さらに、直近のアストン・ビラ戦、レスター戦、ワトフォード戦では自身初の3試合連続ゴールで今季2度目の3連勝に導いた。
その活躍が認められ、今回の代表ウィークには追加招集ながら待望のイングランドのフル代表に初招集され、出場2試合目となったサンマリノ代表戦では待望の初ゴールも記録。同僚サカやグリーリッシュ、マウント、スターリング、フォーデンらライバルは強力も、来年のカタール・ワールドカップ出場に向けたスタートラインに立っている。
そして、心身ともに充実の状態で自身初のリバプール戦ではチームを勝利に導くエースの仕事が期待される。アウェイゲーム、地力の差を考えれば、対面のアレクサンダー=アーノルド、サラーという強力コンビを、ティアニーや味方セントラルMFとの連携で抑え込むことが優先事項。加えて、質の高い動き出しで相手守備に脅威を与える自身の特長を発揮し、攻撃の起点となると共に、個人としては4試合連続ゴールを狙いたい。
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