前半で2人退場のウズベキスタンが2度目の優勝!日本も下した開催国サウジアラビアを撃破【AFC U17アジアカップ】

2025.04.21 16:10 Mon
Getty Images
20日、AFC U17アジアカップの決勝が行われ、U-17ウズベキスタン代表vsU-17サウジアラビア代表が対戦した。U-17日本代表も参加していたU17アジアカップ。決勝には日本をPK戦の末に下し、準決勝でU-17韓国代表をPK戦の末に下した開催国のサウジアラビアと、準々決勝でU-17UAE代表、準決勝でU-17北朝鮮代表を下したウズベキスタンの対戦となった。

サウジアラビアは1988年以来、ウズベキスタンは2012年以来の優勝を目指す戦いとなった中、試合はサウジアラビアが押し込む展開となるが、決定機までは作れない。
対するウズベキスタンもサイドからの攻撃でサウジアラビアゴールに迫っていくが、こちらも決定的なシーンは作れず。両守護神も安定感のあるプレーでゴールに鍵を掛ける。

すると40分にアクシデント。タッチライン際で競り合ったヌルベク・サルセンバエフとアデル・ヒバーが倒れ込むことに。すると、主審はサルセンバエフに一発レッドカードを提示。もつれて倒れ込んだ際に、サルセンバエフが足でヒバーの顔を蹴るような行為を見せたことで退場処分となった。
決勝という大事な舞台での一発退場。数的不利となったウズベキスタンだったが、さらなるアクシデントが。前半アディショナルタイムにはロングボールに抜け出そうとしたサブリ・ダハルを、ボックス手前でミラジズ・アブドゥカリモフが倒し、DOGSOと判断されて一発退場に。ウズベキスタンは、前半で2人退場という難しい状況に陥ってしまった。

数的不利となったウズベキスタンはゴールレスで後半を迎えると、49分にはビッグチャンス。バウンドしたボールの処理の中でヤジード・アル・ドサリがハンド。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックが入り、オンフィールド・レビュー(OFR)も実施された中でPKの判定となると、これをムハマド・ハキモフがしっかりと決めてウズベキスタンが先制する。

数的不利ながらもリードを奪ったウズベキスタン。サウジアラビアは残り時間もあることから一気に攻め立てていくが、集中したウズベキスタンの前にゴールを奪えない。

69分には大チャンスを迎える。ボックス内でタリ・サイードがシュートを放つも、ベフルズ・サイドムロドフがライン上でブロック。さらに跳ね返りの折り返しとアル=ワリド・アル=アウフィがボレーもGKネマトゥロ・ルスタムジョノフがスーパーセーブでゴールを許さない。

すると70分、GKルスタムジョノフのパントキックが左サイドに流れると、これを拾ったサドリディン・ハサノフがドリブルで1人を抜きボックス内に侵入。すると、相手DFの対応もまずくフリーのままGKの股間を抜いたシュートを決め、ウズベキスタンがリードを広げる。

結局そのまま試合は終了。45分間を9人で戦い抜いたウズベキスタンが2-0で勝利を収め、2度目の優勝を果たした。

U-17ウズベキスタン代表 2-0 U-17サウジアラビア代表

1-0:51分 ムハマド・ハキモフ(ウズベキスタン)[PK]
2-0:70分 サドリディン・ハサノフ(ウズベキスタン)

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