【CL準々決勝プレビュー】先勝マドリーに死角なし! 崖っぷちブルーズは新体制初勝利で奇跡起こせるか《チェルシーvsレアル・マドリー》

2023.04.18 12:00 Tue
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チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグ、チェルシーvsレアル・マドリーが、日本時間18日28:00にスタンフォード・ブリッジでキックオフされる。先週にサンティアゴ・ベルナベウで行われた1stレグはホームのマドリーが2-0のスコアで先勝。開始直後こそバタついたアンチェロッティのチームだったが、絶好調のFWヴィニシウスを起点とした左サイドで優位性を生むと、21分にFWベンゼマのゴールで先制に成功。その後、後半序盤にDFチルウェルの決定機阻止での退場で数的有利まで手にしたホームチームは74分に途中投入のFWアセンシオのゴールで追加点を奪取。3点目を奪い切れずに初戦で突破を決定づけることはできなかったが、圧倒的な力の差を見せつけた。

相手の後半終盤の慎重な戦い方の影響もあって数字上はホームでの逆転突破に望みを残したチェルシー。しかし、先週末のプレミアリーグのブライトン戦では主力温存というエクスキューズはありながらも、新体制初のホームゲームでブライトンに1-2の逆転負けを喫した。
MFギャラガーの先制点で公式戦5試合ぶりのゴールを奪ったことが唯一のプラス材料も、ホームで被シュート26本枠内10本といずれも自分たちの3倍近くのフィニッシュを許す体たらくで、新体制3戦全敗。2点差をひっくり返して逆転突破を目指す大一番へ弾みはおろか、大きな不安を抱えて臨む形に。現状の両者のチーム状態や本拠地の雰囲気を考えても、逆転での4強入りの可能性は限りなく低いと言わざるを得ないが、新体制初勝利で奇跡を起こせるか。

一方、初戦で試合を殺し切れなかったものの、ベスト4進出をほぼ手中に収めたマドリー。逆転での連覇の望み薄なラ・リーガでは先週末のカディスとのアウェイゲームで大幅なターンオーバーを敢行。相手守護神の再三のビッグセーブや決定機逸もあって下位相手に思わぬ苦戦も、伏兵ナチョの今季初ゴールにアセンシオのダメ押しゴールによって終わってみれば2-0の快勝。リーグ2戦ぶりの白星で敵地でのリターレグへしっかりと弾みを付けている。
昨季対戦では敵地での1stレグを今回と同じ2点差で勝利した中、ホームでの2ndレグでは75分までに3失点を喫して一時敗退の危機に。最終的にFWロドリゴの劇的ゴールで延長戦に持ち込み、ベンゼマのゴールで突破を決める薄氷の突破となっていた。その反省もあり、今回の対戦ではゆめゆめ緩みを見せることはないはずだ。

◆チェルシー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ケパ
DF:リース・ジェームズ、フォファナ、チアゴ・シウバ、ククレジャ
MF:カンテ、エンソ・フェルナンデス、コバチッチ
FW:スターリング、フェリックス、ムドリク

負傷者:DFクリバリ、FWブロヤ
出場停止者:DFチルウェル(1/1)

1stレグで退場したチルウェルが1試合の停止となる他、バディアシル、オーバメヤン、マドゥエケらが登録外で起用できない。負傷者に関しては1stレグでハムストリングを負傷したクリバリが不在となるが、直近のブライトン戦を欠場したMFハヴァーツやMFチュクエメカ、MFロフタス=チークが復帰する見込みだ。

ランパード体制ではリーグ戦で[4-3-3(4-2-3-1)]、CL前回対戦で[3-5-2]の布陣を採用。いずれも結果が出ていないが、逆転に向けてゴールが必要という部分を考慮し、より攻撃的な前者の採用を予想。

スタメンは前回対戦から2選手の変更を予想。欠場が決定しているクリバリとチルウェルに代わってククレジャとムドリクを起用するとみる。ただ、コバチッチとムドリクのところにギャラガーとハヴァーツ、3バックを継続する場合はチャロバーの起用も想定される。

◆レアル・マドリー◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:クルトワ
DF:カルバハル、ミリトン、アラバ、カマヴィンガ
MF:バルベルデ、クロース、モドリッチ
FW:ロドリゴ、ベンゼマ、ヴィニシウス

負傷者:DFフェルラン・メンディ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しても前回対戦から変化はない。

スタメンに関しては前回対戦と全く同じメンバーの起用を予想。より守備的に戦う場合はロドリゴに代えてチュアメニ(セバージョス)を起用し、バルベルデを右ウイングに配置する可能性もある。その他ではブリッジ凱旋のリュディガー起用やナチョの左サイドバック起用もオプションとして持っているはずだ。

★注目選手
◆チェルシー:MFエンソ・フェルナンデス
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イギリス史上最高額の真価発揮で奇跡に導けるか。ベンフィカ、カタールW杯での圧巻のパフォーマンスで一躍ブレイクを果たし、今冬1億680万ポンドのイギリス史上最高額でチェルシーにステップアップを果たしたアルゼンチン代表MF。

その新天地では加入直後からポッター前監督、先日就任のランパード新監督と2人の指揮官の信頼を勝ち得て中盤の司令塔に君臨。チーム全体のパフォーマンスの平均値が低い中でも、個人としては攻守両面でハイレベルのパフォーマンスを継続。また、22歳の若さに加え、新加入ながらもリーベル・プレート、ベンフィカと名門を渡り歩きアルビセレステでもすでに主力を担うパーソナリティは伊達ではなく、ベテラン選手にも物おじしない物言いでリーダーとしての資質も示す。

今回の大一番では不振が続くアタッカー陣の奮起、リスクを負う中で強力トリデンテと対峙するディフェンスラインのパフォーマンスが勝敗のカギを握るが、中盤の底で全体をオーガナイズする若き司令塔のパフォーマンスがとりわけ重要となる。前回対戦では献身的な守備や持ち味の展開力で及第点の働きを見せたが、この一戦ではより難しいマルチタスクを担う中でさらなる奮闘を期待したい。

◆レアル・マドリー:FWロドリゴ・ゴエス
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昨季自信を掴んだ相手に再び決定的な仕事を。今季ここまで公式戦45試合11ゴール10アシストを記録し、マドリーでのキャリアハイ更新中の22歳FW。アンチェロッティ監督の信頼を獲得し、エル・ブランコの強力トリデンテの一角を担うブラジル代表FWは、前述した昨季CL準々決勝でのチェルシー戦での劇的ゴールをきっかけに完全覚醒。以降はフィニッシャーとしても存在感を発揮し、昨季のシーズン2冠の立役者となった。

今季は前半戦こそコンスタントにゴールを重ねた一方、中断明け以降はなかなか目に見える数字を残すことができず。ラ・リーガでは1ゴール2アシストを記録した先日のバジャドリー戦まで16試合連続無得点も経験。さらに、チェルシーとの前回対戦含め直近の公式戦2試合ではPK奪取や攻撃の突破口として機能したものの、再三の決定機を仕留め切れず。この間にスーパーサブとして躍動するアセンシオは2試合連続ゴール中と、自身としては心中穏やかではないはずだ。

今回の一戦では完全に封じられたクリバリが不在ということもあり、ヴィニシウスとベンゼマに相手守備の注意が向かう中で課題の決定力を改善し、エル・ブランコの4強入りにダメを押すゴールを期待したい。

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