未勝利対決を制したのはJ1通算150勝目の湘南! 仙台に3発快勝【明治安田J1第4節】

明治安田生命J1リーグ第4節の1試合が13日 レモンガススタジアム平塚で行われ、ホームの湘南ベルマーレがベガルタ仙台を3-1で下した。開幕3連敗スタートの湘南は前節から中2日のゲームということもあり、7選手を変更。古巣戦となる石原直樹らがスタートからピッチに立った。対する仙台は開幕戦こそ引き分けたものの、ここ2試合でいずれも5失点を喫して連敗中。アウェイ連戦となる今節に向けては4選手のメンバーチェンジを施して、湘南と同じく初勝利を目指した。

雷雨の影響で定刻から1時間遅れでキックオフした試合は早々に動く。3分、右サイドの岡本が右足でゴール前にクロスを供給すると、相手DFが頭でクリア。名古がバイタルエリア中央で高く浮いたボールの競り合いに勝ち、山田がボックス左に繋いだところに絡んでいった高橋が左足ダイレクトで合わせる。これが水を多く含むピッチを滑るようにゴール右に向かっていってゴールイン。湘南が幸先良く先取する。
3試合連続で立ち上がりに守りが崩れた仙台だが、失点してからボールの主導権を握り始め、敵陣左サイドでFKのチャンスを獲得した15分に決定機。ファーサイドからの折り返しに反応した吉野が押し込みにかかるが、GK谷の左足によるファインセーブに遭って生かせない。続く26分にも松下がバイタルエリア左から左足ダイレクトでゴールに迫るが、ここもGK谷にわずかに触れられ、ゴール右に外れてしまう。

攻めの形こそ作っているものの、ゴールが遠い仙台はハーフタイム明けからマルティノスの交代カードを切ると、右サイドのハーフウェイライン付近からアピアタウィア久が前線にダイレクトパスを送った49分にビッグチャンス。一気に最前線の皆川までボールが渡り、完全に最終ラインの背後を抜け出すが、鋭く寄せてきたGK谷に当たったボールをプレスバックした石原にクリアされ、絶好の同点機を逸した。すると、要所でGK谷の奮闘が光る湘南は54分、高橋が敵陣左サイドからグラウンダーのクロスを供給すると、ボックス中央の名古がワンタッチでスペースにボールを置いて、左足で相手GKの股下を射抜き、追加点を奪取。続く62分にも57分から出場の町野が左CKからのクロスにファーサイドで反応して、頭で合わせたボールをゴール左に決め切り、湘南が今季初勝利を大きく手繰り寄せてみせる。

立て続けの失点でさらに苦しい状況に追い込まれてしまった仙台は58分に西村を入れて反攻に転じると、70分に右サイド深くから真瀬が右足でクロスを供給。バイタルエリア右でセカンドボールを回収した松下が西村のポストプレーから左足ダイレクトのフィニッシュを相手DFにディフレクトしながらゴール右上に決めて、1点を返すと、この得点でさらに波に乗ろうと、赤崎と蜂須賀を送り込む。

しかし、湘南はその後の仙台の攻勢をしっかりと耐え抜き、開幕からの連敗を「3」でストップ。仙台との未勝利対決で見事に今季初白星を掴み取り、J1通算150勝を達成した。

湘南ベルマーレ 3-1 ベガルタ仙台
【湘南】
高橋諒(前3)
名古新太郎(後9)
町野修斗(後17)
【仙台】
松下佳貴(後25)