【J1注目プレビュー|第1節:東京Vvs横浜FM】31年の時を経て、国立開幕戦で激突! 名門のプライドを背負った戦い

2024.02.25 09:45 Sun
東京Vvs横浜FM 予想フォーメーション
©超ワールドサッカー
東京Vvs横浜FM 予想フォーメーション
【明治安田J1リーグ第1節】
2024年2月25日(日)
14:00キックオフ
東京ヴェルディ(昨季J2・3位) vs 横浜F・マリノス(昨季2位)
[国立競技場]
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◆16年ぶりのJ1、新たな歴史はここから【東京ヴェルディ】名門が16年の時を経てJ1の舞台に復活。緑の戦士たちが、新たな歴史の第一歩を歩み出す。
2023シーズンはJ1昇格争いを続けた中、最終節で3位に浮上。プレーオフではレギュレーションを活かして清水エスパルスを下し、J1への切符を手にした。

城福浩監督率いるチームは30代の選手が3人しかいないJ1最年少スカッド。Jリーグ開幕を告げた国立での試合時には生まれていない選手がほとんどだ。歴史の中の出来事と言えるだろう。
久々のJ1の舞台、ほとんど経験のない選手ばかりだが、チームはハードワーク、粘り強い守備、切り替えの早さを武器にするスタイルは変わらない。下部組織育ちの生え抜き選手にとっては永遠のライバル。名門の新たな歴史の幕開けに注目だ。

★予想スタメン[4-2-3-1]
GK:マテウス
DF:稲見哲行、林尚輝、谷口栄斗、翁長聖
MF:森田晃樹、齋藤功佑
MF: 山田楓喜、見木友哉、山見大登
FW:染野唯月
監督:城福浩

◆J1の門番、31年前同様に立ちはだかる【横浜F・マリノス】

対してこちらの名門は降格経験のない2つのチームのうちの1つ。東京Vとは歩んできた道のりが全く違う。近年は常にリーグ優勝を争ってきただけに、力の差は歴然だ。

今シーズンはすでに公式戦2試合を終え、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではクラブ史上初のベスト8進出。歴史の扉を開けることとなった。連戦となるが、気合は十分と言ったところだろう。

ハリー・キューウェル監督にとってはJ1での初陣。昨シーズンまでの戦い方をベースに、さらに攻撃力を増し、ゴールに向かう姿勢を見せていきたいところだろう。

注目は31年前の開幕戦でピッチに立っていた父を持つ水沼宏太。出番は間違いなく訪れると考えられるが、なかなかないシチュエーション。高精度クロスで、緑の壁を打ち破りたいところ。また、GKポープ・ウィリアム、MF渡辺皓太、DF加藤蓮と東京Vでプレーした3選手にも注目。大観衆の前で、しっかりとJ1としての実力を見せつけられるか。

★予想スタメン[4-3-3]
GK:ポープ・ウィリアム
DF:松原健、上島拓巳、エドゥアルド、加藤蓮
MF:渡辺皓太、喜田拓也、天野純
FW:水沼宏太、アンデルソン・ロペス、エウベル
監督:ハリー・キューウェル



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プレーできる喜びと共に初の連勝に導く仕事を目指す! 東京VのMF福田湧矢「しっかり勝って波に乗っていけたら」

東京ヴェルディは29日、JFE晴れの国スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第13節でファジアーノ岡山と対戦する。ここにきて状態を上げてきているMF福田湧矢が今季初の連勝目指す一戦への意気込みを語った。 東京Vは前節、セレッソ大阪とのホームゲームで1-0の勝利。リーグ4戦ぶりの得点とともに6戦ぶりの白星を挙げて13位に浮上した。 そして、団子状態が続く中で今節は今季初の連勝を懸け、昇格組ながらトップハーフの8位に位置する岡山とのアウェイゲームに臨む。 直近のリーグ戦4試合連続スタメンに加え、16日のルヴァンカップのブラウブリッツ秋田戦では逆転勝利に導く加入後初ゴールを挙げるなど、ここにきて存在感を増す福田。 C大阪戦では[3-4-2-1]の右シャドーでプレーし、幾度か訪れた決定機こそ仕留め切れなかったが、“ボールを奪いに行く”というリアリティのある果敢なプレッシング、走力を活かした献身的なプレスバックで、FW木村勇大、FW山見大登のトリデンテでタフな守備のタスクを完遂。攻撃でもウイングバックのMF翁長聖との連携でチャンスシーンにも絡んだ。 個人としてはチーム全体の課題でもある最後の質の改善が必要だと振り返りながらも、粘り強く戦った末の勝ち点3を評価している。 「セレッソも巧かったですし、なかなか入りのところで自分たちでペースを握れなかったなか、ああやって点を取れて勝てたのは大きいと思います。個人的には点を取れるシーンが何シーンかあったので、そういうところをもっと決めていければ、チームが楽に勝てるのかなと思います」 「(個人として)シュート自体は打てていますし、あとはそれを枠に入れるというところだけだと思うので、次は点を取ります」 ガンバ大阪時代から複数回繰り返してきた脳震とうの問題に関する不安は完全に拭い去ることはできないが、ここ数試合では球際の強度、運動量に加え、ドリブルの切れも増しており、コンディションが上がってきた。 普段のトレーニングでは試合翌日のリカバリーのジョギングの際にも、一人だけ楽しそうにボールを蹴る姿が印象的な生粋の“サッカー小僧”は、「去年の今頃はまだ松葉杖とかで本当に苦しい状態だったので、そう考えるといまは本当に幸せです。徐々にコンディションも上がってきていると思うので、ここからさらに頑張っていきたいです」と、、長く苦しいリハビリに励んでいた昨年の同時期を振り返りつつ、サッカーができる喜びを享受している。 次節対戦する岡山に関しては福田自身がJ2でプレー経験がないこともあり、「江坂(任)選手もルカオ選手もいますし、すごく強い印象はあります」と、初昇格で躍動の序盤戦を過ごす相手に対する漠然としたイメージを語った。 一方、対戦相手を率いる木山隆之監督は2021年9月から12月まで短期間ながらG大阪でコーチを務めており、福田は「熱い人でしたし、サッカーをちゃんと理解して教えてくれる方。数カ月でしたけど木山さんからはサッカーの話を聞いたりしていました」と、その印象を語った。 さらに、「一度呼び出されたことがあって、『お前は能力があるから、ちゃんと監督の言うことを聞いてプレーしろ。そしたら試合に出られるようになる』とアドバイスも受けました。それでやりだしたことでスタメンを掴んでということもあったので、感謝しています」 と、岡山指揮官とのエピソードも明かし、今回の対戦では成長した姿を見せたいと意気込む。 同じ布陣、志向するスタイルにおいて共通点も少なくない難敵との対戦では、やはり個人としてもチームとしても“戦う”というベースの部分が勝敗のカギを握ることになる。 福田も「マンツーマンというか、一対一の局面が多いと思うので、そこでどう剥がせるか。本当に細かい部分の勝負になると思うので、球際のところで一個一個の勝負や競り合いもそうですし、セカンドボールを拾う。たぶんそういうところの勝負になる。勝てればどんどん上に行けると思うので、ここはしっかり勝って波に乗っていけたらなと思います」と、強い覚悟とともに初の連勝を誓った。 2025.04.28 17:00 Mon
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東京Vの堅守支えるDF谷口栄斗、好調・浦和とのアウェイ戦へ「戦うところとベースの部分で上回れるようにやりたい」

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