アストン・ビラに所属する
スイス女子代表FWアリーシャ・レーマンが自身のファンに失望しているとした。イギリス『タイムズ』が伝えた。
レーマンはヤングボーイズの女子チームでファーストチームのキャリアをスタートさせ、2017年10月22日に長野Uスタジアムで行われたなでしこジャパンとの試合で、当時18歳でスイス女子代表デビューを果たした。
その後はイングランドのFA 女子スーパーリーグ(FAWSL)、ウェストハムに加入し、エバートンへのレンタル移籍を経て現在はアストン・ビラに所属している。
そのレーマンは自身のSNSで多くのフォロワーを抱え、特にインスタグラムでは1150万人のフォロワーがいる人気インフルエンサーに。同胞でテニス界のレジェンドであるロジャー・フェデラーよりもフォロワー数は多い。
レーマンのインスタグラムでは、トレーニングの様子やサッカーの投稿はもちろんのこと、ピッチ外での姿も多く投稿され、ドレスアップした美しい姿やセクシーな水着姿も数多く投稿されている。
人気を博すレーマンだが、ファンの反応について失望しているとインタビューで話し、サッカーをする姿も見てもらいたいとした。
「多くの人がインスタグラムを通じて私の人生のソーシャルな側面だけを見て、実際にどういうサッカーのプレーをするのかを見ていない」
「このことについては、毎日ハードワークしているから、時々ガッカリする。毎日トレーニングをしているし、最高の選手になりたいと思っているわ」
「彼らは私のプレーについてなんてよく知らない。いつも『試合を観て』って言ってるけど、そうするとみんなが驚くの」
今シーズンのレーマンはFAWSLで12試合に出場し1ゴール1アシストを記録。インフルエンサーとしてだけでなく、しっかりとフットボーラーとしての側面も見せている。
「私がみんなに伝えたいのは、文字通り、どんな風にだってなれるし、サッカーもできるということ」
「化粧をしたり、自分が好きなことをしたり、ネイルやまつ毛をつけたりする。でもサッカーもできるの。それは何かを選ばなければいけないということではないわ」
「人に言われて変わるのではなく、自分が変わることが大切なの」
「若い頃に多くの人が『化粧はしてはダメ。まつ毛はプレー中につけてはいけない』と言ってきたわ。でもある時『なぜ?』と思ったの。それが普通だし、誰も傷つくことはないわ」
一流のフットボーラーを目指す上で、おしゃれや化粧など伝統的に女性が嗜んできたことを捨てる必要はないというレーマン。インスタグラムを観ている1000万人以上のフォロワーが、プレーをしっかり見てくれる日が来ることを願うばかりだ。
