【プレミア注目プレビュー】悲願リーグ制覇狙うアーセナル、ダービー連戦初戦でチェルシーと対峙
2024.04.23 18:00 Tue
プレミアリーグ第29節延期分、アーセナルvsチェルシーが、日本時間23日28:00にエミレーツ・スタジアムでキックオフされる。ミッドウィーク開催となるガナーズとブルーズによる激戦必至のロンドン・ダービーだ。
一方、ここまでギリギリでトップハーフに踏みとどまる9位のチェルシー(勝ち点47)。シーズン終盤に入っても安定感を欠く戦いぶりが続くが、リーグ戦では現在8戦無敗(4勝4分け)を継続中。前節のエバートン戦はパーマーの圧巻の4ゴールの活躍によって今季最多6ゴールを挙げての大勝を飾った。ただ、直近のFAカップ準決勝ではマンチェスター・シティに0-1と競り負けて今季の無冠が確定した。
これにより、最低限のノルマであるUEFAコンペティション出場権獲得にはリーグ戦で順位を上げていく必要がある。未消化試合は最も多いが、今回のアーセナル戦を含めトッテナム、アストン・ビラ、ウェストハムといったタフな相手との対戦を残しており、逆転での出場権獲得は至難の業と言える。そのノルマ達成に向け、今回の一戦では最低でも勝ち点を持ち帰りたいところだ。
◆アーセナル◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
GK:ラヤ
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ
MF:ウーデゴール、ジョルジーニョ、ライス
FW:サカ、ハヴァーツ、トロサール
負傷者:DFティンバー、冨安健洋
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のU-21チームの試合で実戦復帰を果たしたものの、ファーストチームの復帰は時期尚早のティンバーが欠場となる。前節のウルブス戦を打撲の影響で回避した冨安も不透明な状況だ。
週末にトッテナム戦を控えるため、幾つかのポジションでターンオーバーも想定されるが、前述の11名を予想。左サイドバックでは冨安とキヴィオル、前線と中盤ではスミス・ロウ、ガブリエウ・ジェズス、マルティネッリが起用される可能性も十二分にある。
◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
GK:ペトロビッチ
DF:ディザジ、チャロバー、チアゴ・シウバ、ククレジャ
MF:カイセド、エンソ・フェルナンデス
MF:マドゥエケ、ギャラガー、ムドリク
FW:ジャクソン
負傷者:GKサンチェス、DFリース・ジェームズ、フォファナ、チルウェル、グスト、MFウゴチュク、ラヴィア、パーマー、FWエンクンク
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはコンディション不良のパーマー、ヒザに問題を抱えるグスト、チルウェルの3選手が新たに不在となる模様だ。とりわけ、ここまで得点ランキングトップタイで攻撃を牽引するパーマーの不在は大きな痛手となる。
スタメンに関してはパーマー不在を前提に前述の11名を予想。ディフェンスラインではバディアシル、中盤から前線ではチュクエメカ、スターリングを起用する可能性もある。
★注目選手
◆アーセナル:FWレアンドロ・トロサール
重要なダービーで自身初のプレミア2桁ゴール狙う。加入2年目の今季は3トップのバックアップという位置づけながら、公式戦41試合14ゴールと見事な数字を残すベルギー代表FW。とりわけ、136分で1ゴールという1ゴールに要する時間効率はチームトップと、その勝負強さと決定力が光る。
今年に入ってからはCLでのポルト戦、バイエルン戦での貴重なゴールに加え、リーグ戦では2月初旬から中盤にかけての3試合連続ゴールに、今月も古巣ブライトン戦、前節のウルブス戦でゴールを記録するなど、コンスタントにゴールを重ねて好調を維持。
先発、途中出場の起用法だけでなく、多彩なゴールパターンによって遅攻、速攻のいずれの状況においても決定的な仕事ができるだけに、アルテタ監督が勝負所での起用を見込んでベンチに置いておきたい気持ちも理解できるが、今回のダービーではいかなる起用法となるか。
◆チェルシー:FWニコラス・ジャクソン
指揮官の信頼に応え厳しい批判を払しょくできるか。エースのパーマー不在が濃厚と見られる中、その主砲に次ぐチーム2位のゴール数を記録する22歳のストライカーに懸かる責任は大きい。
ビジャレアルからの加入1年目でここまでリーグ戦28試合10ゴール4アシストという数字は、その年齢とプレミア初挑戦という背景を鑑みれば及第点だ。ただ、スターリングやムドリクらと共にチームが抱える決定力不足の象徴の一人とも言えるセネガル代表FWは、10ゴールのインパクトをかき消すほどのイージーな決定機逸やアタッキングサードでの判断ミスが目立つのも確か。
直近のシティ戦でも再三の決定機逸がFAカップ敗退に繋がっており、人種差別や誹謗中傷は言語道断だが、大方のパフォーマンスに対する批判には選手本人も首を縦に振らざるを得ないところだ。
それでも、ポチェッティーノ監督はこの一戦に向けた公式会見で「彼がこれまで努力してきたことを称賛しないのは不公平」、「将来的にゴール前でより落ち着いてゴールを決める確率を高めることができるよう、全力でサポートする」と、若きストライカーを擁護すると共に改めて信頼を強調した。
シティ戦のパフォーマンス、パーマー不在でより重圧がかかる中での一戦となるが、サリバとガブリエウというリーグ屈指のセンターバックコンビを相手にチームを勝たせるゴールを決められるか。
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アーセナル(勝ち点74)は前節、ウォルバーハンプトンとのアウェイゲームをいずれも前後半の終盤にトロサール、ウーデゴールが決めた2ゴールによって2-0の完勝。2024年リーグ戦初黒星を喫したアストン・ビラ戦、7年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)の挑戦が終了したバイエルン戦での公式戦連敗からのリバウンドメンタリティを示し、暫定ながら首位に返り咲いた。シーズン残りの戦いへ力強いリスタートを切ったアルテタのチームは、ここから逆転でのプレミア制覇に向けて最大の試練となるチェルシー、トッテナムとのロンドン・ダービー連戦に臨む。その初戦となるブルーズとのホームゲームでしっかり勝ち点3を取り切れるか。これにより、最低限のノルマであるUEFAコンペティション出場権獲得にはリーグ戦で順位を上げていく必要がある。未消化試合は最も多いが、今回のアーセナル戦を含めトッテナム、アストン・ビラ、ウェストハムといったタフな相手との対戦を残しており、逆転での出場権獲得は至難の業と言える。そのノルマ達成に向け、今回の一戦では最低でも勝ち点を持ち帰りたいところだ。
なお、昨年10月にスタンフォード・ブリッジで行われた前回対戦は、前半から相手を圧倒したチェルシーがパーマー、ムドリクのゴールによって2点を先行。後半半ば過ぎまでは完璧なゲーム運びを見せたが、GKサンチェスのミスを突いたライスのゴールで流れを一変させたアーセナルがトロサールのゴールで同点に追いついて2-2のドローに持ち込んだ。
◆アーセナル◆
【4-3-3】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ラヤ
DF:ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ジンチェンコ
MF:ウーデゴール、ジョルジーニョ、ライス
FW:サカ、ハヴァーツ、トロサール
負傷者:DFティンバー、冨安健洋
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関しては直近のU-21チームの試合で実戦復帰を果たしたものの、ファーストチームの復帰は時期尚早のティンバーが欠場となる。前節のウルブス戦を打撲の影響で回避した冨安も不透明な状況だ。
週末にトッテナム戦を控えるため、幾つかのポジションでターンオーバーも想定されるが、前述の11名を予想。左サイドバックでは冨安とキヴィオル、前線と中盤ではスミス・ロウ、ガブリエウ・ジェズス、マルティネッリが起用される可能性も十二分にある。
◆チェルシー◆
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.
GK:ペトロビッチ
DF:ディザジ、チャロバー、チアゴ・シウバ、ククレジャ
MF:カイセド、エンソ・フェルナンデス
MF:マドゥエケ、ギャラガー、ムドリク
FW:ジャクソン
負傷者:GKサンチェス、DFリース・ジェームズ、フォファナ、チルウェル、グスト、MFウゴチュク、ラヴィア、パーマー、FWエンクンク
出場停止者:なし
出場停止者はいない。負傷者に関してはコンディション不良のパーマー、ヒザに問題を抱えるグスト、チルウェルの3選手が新たに不在となる模様だ。とりわけ、ここまで得点ランキングトップタイで攻撃を牽引するパーマーの不在は大きな痛手となる。
スタメンに関してはパーマー不在を前提に前述の11名を予想。ディフェンスラインではバディアシル、中盤から前線ではチュクエメカ、スターリングを起用する可能性もある。
★注目選手
◆アーセナル:FWレアンドロ・トロサール
Getty Images
重要なダービーで自身初のプレミア2桁ゴール狙う。加入2年目の今季は3トップのバックアップという位置づけながら、公式戦41試合14ゴールと見事な数字を残すベルギー代表FW。とりわけ、136分で1ゴールという1ゴールに要する時間効率はチームトップと、その勝負強さと決定力が光る。
今年に入ってからはCLでのポルト戦、バイエルン戦での貴重なゴールに加え、リーグ戦では2月初旬から中盤にかけての3試合連続ゴールに、今月も古巣ブライトン戦、前節のウルブス戦でゴールを記録するなど、コンスタントにゴールを重ねて好調を維持。
先発、途中出場の起用法だけでなく、多彩なゴールパターンによって遅攻、速攻のいずれの状況においても決定的な仕事ができるだけに、アルテタ監督が勝負所での起用を見込んでベンチに置いておきたい気持ちも理解できるが、今回のダービーではいかなる起用法となるか。
◆チェルシー:FWニコラス・ジャクソン
Getty Images
指揮官の信頼に応え厳しい批判を払しょくできるか。エースのパーマー不在が濃厚と見られる中、その主砲に次ぐチーム2位のゴール数を記録する22歳のストライカーに懸かる責任は大きい。
ビジャレアルからの加入1年目でここまでリーグ戦28試合10ゴール4アシストという数字は、その年齢とプレミア初挑戦という背景を鑑みれば及第点だ。ただ、スターリングやムドリクらと共にチームが抱える決定力不足の象徴の一人とも言えるセネガル代表FWは、10ゴールのインパクトをかき消すほどのイージーな決定機逸やアタッキングサードでの判断ミスが目立つのも確か。
直近のシティ戦でも再三の決定機逸がFAカップ敗退に繋がっており、人種差別や誹謗中傷は言語道断だが、大方のパフォーマンスに対する批判には選手本人も首を縦に振らざるを得ないところだ。
それでも、ポチェッティーノ監督はこの一戦に向けた公式会見で「彼がこれまで努力してきたことを称賛しないのは不公平」、「将来的にゴール前でより落ち着いてゴールを決める確率を高めることができるよう、全力でサポートする」と、若きストライカーを擁護すると共に改めて信頼を強調した。
シティ戦のパフォーマンス、パーマー不在でより重圧がかかる中での一戦となるが、サリバとガブリエウというリーグ屈指のセンターバックコンビを相手にチームを勝たせるゴールを決められるか。
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