栗田大輔

Daisuke Kurita
ポジション 監督
国籍 日本
生年月日 1970年09月19日(54歳)
利き足
身長
体重
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栗田大輔のニュース一覧

J1復帰2年目の重要なシーズンに臨む東京ヴェルディが、オン・ザ・ピッチ、オフ・ザ・ピッチの双方で着実なステップを踏み出している。 2008年のJ2降格以降、クラブの経営危機などにも見舞われて15年に渡ってJ2での戦いが続いた東京V。しかし、2022年6月に就任した城福浩監督と、江尻篤彦強化部長の二人三脚の下、クラ 2025.01.08 07:55 Wed
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先日に明治大学サッカー部の指揮官を退任した栗田大輔氏(54)が、東京ヴェルディの代表取締役副社長に就任することが明かされた。 昨年末に栗田氏は「新たなチャレンジの話を頂き、私自身も挑戦しようと思い、今回の決断に至りました」と、10年間指揮を執った明治大サッカー部の指揮官退任を発表。 その「新たなチャレンジ」 2025.01.07 23:07 Tue
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明治大学サッカー部は30日、栗田大輔監督(54)の退任を発表した。 栗田監督は2013年に明治大学のサッカー部コーチに就任。2014年に助監督となると、神川明彦前監督の後を継ぐ形で2015年に監督に就任した。 就任後、10年間指揮を執った栗田監督は、関東大学サッカーリーグ1部で5度の優勝に導き、2024年は 2024.12.30 19:15 Mon
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パリ・オリンピックのアジア最終予選を兼ねるAFC U23アジアカップが15日に開幕する。出場16カ国が4組に分かれてのグループステージから始まる五輪出場もかけた戦いは約2週間ちょっとのスケジュール的にも勝ち上がれば勝ち上がるほど総力戦が必至。ここではパリ行きの命運が託されたU-23日本代表の23選手を紹介し、佐藤恵允に 2024.04.12 21:00 Fri
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明治大学は12日、2024シーズンからJリーグでプレーすることが内定している6選手の合同記者会見を行った。 大学サッカー界の名門である明治からは、6選手がJクラブに加入内定。主将のDF井上樹(法学部4年/ヴァンフォーレ甲府)、副主将のDF村上陽介(法学部4年/大宮アルディージャ)、DF阿部稜汰(政治経済学部4年/ 2024.01.12 23:23 Fri
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大学サッカー界屈指の名将・栗田大輔氏が東京Vの副社長就任! 「一番はヴェルディの魅力」明大指揮官退任し新たな挑戦選んだ経緯語る

先日に明治大学サッカー部の指揮官を退任した栗田大輔氏(54)が、東京ヴェルディの代表取締役副社長に就任することが明かされた。 昨年末に栗田氏は「新たなチャレンジの話を頂き、私自身も挑戦しようと思い、今回の決断に至りました」と、10年間指揮を執った明治大サッカー部の指揮官退任を発表。 その「新たなチャレンジ」として同氏は、J1クラブの副社長就任を決断した。 7日、味の素スタジアムで行われた東京Vの新体制発表会見にて、中村考昭代表取締役社長は「更なる我々の成長を加速させるため、ヴェルディとしてのマネジメント体制を強化促進していきたい」との観点から、栗田氏が2025年2月1日付で代表取締役副社長に就任することを発表した。 そして、来月からの就任に際して会見に登壇した大学サッカー界屈指の名将は新たな挑戦への意気込みを語った。 「ビジネス経験も30年、大学サッカーでの11年の監督経験と、自分自身もクラブチームを34歳のときに立ち上げました。そういった経験全てを活かして、東京ヴェルディの発展のために尽力したいなと思っております。まずは首都・東京というところで、東京から発信できるクラブというのは、本当に数少ないわけで、今までの“明治発、世界へ”という言葉もいつも言っていましたが、“東京発、世界へ”ではないですけど、日本を代表するようなクラブとしての魅力を感じて決断しました」 「副社長をやるにあたって細かいことはこれからですけれども、ビジネス側サイドと、あとは現場サイドというものが、やっぱりイコールにしっかりと結びつきながら、同じ軸でしっかりと同じ目線を持って進んでいくというのが非常に大事だと思っていまして、私はそういったビジネスの経験とサッカーの経験を生かして尽力したいなと思っております」 今回の招へいの経緯に関しては同大OBでもある江尻篤彦強化部長との関係や、近年数人の選手が加入してきたなかでの交流を通じて、「長い間ラブコールを送っていました」と中村社長が語ったように東京V側から熱心な働きかけがあった。 そんななか、栗田氏は東京V行きを選択した理由として、首都のクラブが秘める大きな可能性。城福浩監督の下で築き上げられている、チームのスタイルに大きな魅力を感じたことだったという。 「(決断の理由)一番はヴェルディの魅力です。やっぱり東京のクラブであるということ、可能性を秘めているというところ。それと自分もサッカー人なので、サッカーのスタイル、もしくは自分はこういうサッカーで世界に出ていきたいなというのが常日頃からありまして、それを思ったときに、城福監督、江尻強化部長を中心にやっていたサッカーが本当にピタッとはまったということ。その辺が一番大きな理由だということです」 栗田氏は2013年に明治大学のサッカー部コーチに就任。2014年に助監督となると、神川明彦前監督の後を継ぐ形で2015年に監督に就任した。 就任後、10年間指揮を執り、関東大学サッカーリーグ1部で5度の優勝に導き、2024年は史上初の無敗優勝を達成。 また、総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントでは3度の優勝、2度の準優勝を経験。全日本大学サッカートーナメント(インカレ)でも2度の優勝、3度の3位の成績を収めていた。さらに、アミノバイタルカップで3度の優勝、2度の準優勝を経験。天皇杯も監督に就任してからは2度出場を果たしていた。 一方で、明治大卒業後は清水建設に入社し、長年に渡ってサラリーマンも経験。さらに、2005年には横浜市で小学生・中学生を対象としたサッカークラブ・FCパルピターレを設立。指導者としての傑出した実績、サッカー界での人脈に加え、社会人経験やクラブ運営にも携わってきたビジネスマンとしての感覚はサッカークラブの運営において重要な要素。 直近2シーズンは城福監督の下、ピッチ内での躍進が目立った東京Vだが、クラブとしての両輪のバランスが懸念される部分もあったなか、ピッチ外におけるマネジメント体制強化によってその両輪のバランスはより良いものになっていくはずだ。 2025.01.07 23:07 Tue
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「日本サッカーを盛り上げる存在に」栗田監督、明治大J入り内定者5名の特徴、武器、課題語る《明治大学Jリーグ内定者合同記者会見》

▽明治大学は6日、Jリーグ内定者合同記者会見を行った。 ▽今年総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントを制した明治大学からJリーグ入りが内定したのは5名。DF岩武克弥は浦和レッズ、DF上夷克典は京都サンガF.C.、DF袴田裕太郎は横浜FC、MF小野雅史は大宮アルディージャ、FW村田航一は水戸ホーリーホックに内定している。 ▽同会見に先立ち、明治大学体育会サッカー部の栗田大輔監督が挨拶。その後、内定者5名の説明を行い、「日本のサッカーを盛り上げる存在になって欲しい」とエールを送った。 ◆栗田大輔 監督<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181206_31_tw1.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「本年も5名のJリーグ入団内定選手が誕生しました。サッカー界で言うと6月にロシア・ワールドカップがあり、当部のOBである長友佑都がW杯で活躍しました。先月行われた日本代表戦でも2年前に卒業した室屋成が日本代表に選ばれるなど、当部のOBがサッカー界で活躍しております。今現在、明治大学体育会サッカー部OBで現役をやっている選手は約50名ほどいます」 「当部のモットーは『プロの養成所ではなく、人間形成の場』ということを追求してきた中で、プロの選手が誕生し、各クラブで活躍していると。昨日も天皇杯が行われていましたが、山形では阪野豊史選手、浦和では昨年卒業した柴戸海が途中から出て勝利に貢献していました」 「本年は総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントにおきまして、2年ぶり2回目の優勝を果たすことができました。ここにいる4年生は、4年間総理大臣杯ですべて決勝の舞台に進んでいます。その中でも岩武は、1年の時からメンバーに帯同していました。4年間連続で大阪の舞台を経験している世代です」 「年間通じて行われる関東大学サッカーリーグ1部では5位という成績でした。2005年から14年間連続で1部に所属しています。2006年からはずっと5位以内と非常に目まぐるしく各大学さんが様々な取り組みをして選手強化を行ってしのぎを削りあっている中で1部に居続けるのは我々明治大学と、流通経済大学さんの2校だけです。本年は早稲田大学さんが優勝しましたが、この2校だけが近年居続けている状況です。選手の日々の頑張りを評価したいです」 「本年も5名のプロ選手が誕生しておりますが、トップチームだけでなく、セカンドチームのメンバーも含めて、1年生の頃から日々もがきながら成功と失敗を繰り返し、自分自身で考えて乗り越えて、仲間との競争に打ち勝って成長していくと、その毎日の積み重ねが結果的にプロの選手の誕生につながっているんだなと思っています」 「4年生の時にプロのステージに進む選手もいますが、一般の上場企業や素晴らしい企業さんに就職していく4年生がサッカーと勉強、就職活動も全力にやってそれでレギュラーを目指していくという4年生の姿を下級生の時に目に焼き込んでいて、その姿が一つの目標値になって成長を成し遂げているのかなと思います。自らの壁を超える毎日のチャレンジや高い志、仲間との競争、そしてそれをベースとした集中した環境こそが明治大学の強みであり、プロの選手になった後も活躍してくれる原動力になってくれるんじゃないかなと思います」 ◆DF岩武克弥(浦和レッズ)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181206_31_tw2.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「チームでは主将を務めております。大分トリニータU-18から明治大学に進学しました。彼は高校時代にすでにJ2リーグの試合を経験しております。その後、本人の希望でもう一つ人間的な成長を4年間でしたいということで明治大学に進学しました。特徴は対人の強さ、堅い守備、そして頭の良さがプレーに出ているのかなと思います。2年の頃からレギュラーを掴み、2年時には総理大臣杯とリーグ戦の2冠を達成し、3年時にはユニバーシアード日本代表として優勝に貢献しました。そして本年はキャプテンとしてチームをまとめ、センターバックとして活躍しています。浦和レッズさんへの入団が内定しておりますが、本職であるサイドバックに戻ると思いますが、より運動量や攻撃の精度を高めてもう一つ高い位置に上って行って欲しいと期待しております」 ◆DF上夷克典(京都サンガF.C.)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181206_31_tw3.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「鹿児島城西高校、『大迫半端ない』の大迫勇也選手で有名ですが、その後輩にあたります。ポジションはセンターバック、もしくはサイドバック、幅を広げればボランチまでできる守備のマルチプレーヤーだと思います。特徴はスピード、高さ、高い技術をベースにしたビルドアップです。非常に身体能力も高く、この4年間でも伸びました。この先はさらに欲、本人の欲を観ている人たちに伝わるようなプレーができれば、さらに上のステージが見えてくると思います。日本を代表するようなディフェンダーに成長する要素はあると思います。それを引き出すも殺すも今後の自分の取り組み次第かなと思います」 ◆DF袴田裕太郎(横浜FC)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181206_31_tw4.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「ポジションはサイドバック、もしくはセンターバック。3バックであれば左、その前のワイドなポジションもできます。静岡県の浜松開誠館高校から入部しました。特徴は183㎝の高さと守備の強さ、左足から繰り出されるキックの精度です。あとはオーバーラップ。明治大学のサイドバックはオーバーラップが求められるので、運動量も増えて上下運動ができるような選手になってきました。これから横浜FCの方に進み、より強さと気迫、表現力というものがより一層出てくると、この身長とキックの精度がより映えてきて、存在感のあるディフェンダーに成長するのではないかと期待しています」 ◆MF小野雅史(大宮アルディージャ)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181206_31_tw5.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「元々彼は大宮アルディージャユースで、当時はプロに上がれず、明治大学に来ました。4年間ここで頑張り、大宮に戻れることを本人がとても喜んでいます。また私自身も元のクラブに戻れると、本当にうれしく思います。特徴は高い技術とテクニック。左利きで、ボールテクニック、長短のパス、そして大学では上下の運動量と守備をかなり求めました。そのあたりが評価されて大宮に戻れるのかなと思います。個々の課題としては、より上下運動を増やしながら最後ゴールを決めれる選手になって欲しいなと。今のボランチの選手はボールを奪うのが得意なだけではダメですし、さばくだけでもダメです。いろいろな要素を求められるのがボランチです。なので、より一層得点に絡む、勝負を決められるプレーをたくさんして欲しいです。大宮の中心選手として成長してもらえることを期待しています」 ◆FW村田航一(水戸ホーリーホック)<div style="text-align:center;"><img src="http://image.ultra-soccer.jp/800/image/get20181206_31_tw6.jpg" style="max-width: 100%;"></div><div style="text-align:right;font-size:x-small;">(C)CWS Brains,LTD.<hr></div>「宮崎県の日章学園から入りました。1年生からケガに泣かされ、今年の春先には『リハビリ執行役員』と冗談でつけてたくらいケガに泣かされていました。ただ、いつも言っていたのは『ケガをしている時期でも上手くなれる。客観的にサッカーを観れたり、自分自身と向き合う時間が長いからそこで成長できる』ということです。そこのリハビリ期間での取り組みが本当に真面目な男なので、非常に充実していたと思います。苦しかったとは思いますが、その甲斐があり、4年生からほぼ全試合に出場し、今明治大学に欠かせないストライカーとして活躍しています。特徴はフィジカルの強さ、運動量、スピード、90分持つスタミナといったところです。まだまだ力任せなところがあるので、これからよりプレーの精度を高めて、より試合を決める男になる、点を取ることを追求してもらえると、さらに高い場所に行ける選手だと思います」 「以上、5名が本年入団が内定しましたが、ここに至るにあたって本当に各クラブの皆様が熱心に我々明治大学を観て頂き、選手にこのような評価を与えて頂き、感謝しています」 「彼らは次のステージに行きますが、あくまでも大学生という一定の基準をクリアしているだけです。来年以降は、プロとして仕事してサッカーをやる訳です。稼ぐということになります。そこについてはより一層厳しさを持ってほしいですし、まだまだ足りないところだらけだと思います。チームの皆さんと競争していかなくてはなりません。その競争に打ち勝つべく、この大学4年間で培ったことを生かして羽ばたいていって欲しいと願っています。最後になりますが、サッカー選手というのは夢を与える仕事、感動を与えたり、力を与える仕事だと思います。変わらずに感謝の気持ちを持って謙虚に自分自身と向き合って日本のサッカーを盛り上げる存在になって欲しいなと思います」 2018.12.06 20:31 Thu
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「目標はラッシュフォード」ブレーメン加入の佐藤恵允、「明治発、世界へ!」を体現した栗田監督との師弟の絆「夢に何が一番近いのかを考えた」

「明治発、世界へ!」をスローガンに掲げている明治大学体育会サッカー部。栗田大輔監督が掲げるこの言葉だが、見事に体現したのがMF佐藤恵允(22)だ。 18日、ブレーメンへの入団が発表され、明治大学から直接ブンデスリーガのクラブへと選手が入団するのは初のこととなる。 佐藤は8月からの入団となり、サッカー部は途中退部の扱いに。20日に行われた記者会見では、栗田監督からも7月31日の退部、また大学には籍を置き、2024年3月の卒業を目指すことも発表された。 実践学園高校から明治大学に入学した佐藤だが、当時は無名の選手。栗田監督は「大学に入った当初は高いレベルのサッカーでのプレー選択などはよくわかっていなかったなという印象」と語り、あまりレベルは高くなかったと感じたようだ。ただ、徐々に成長を見せ、2年時には世代別の日本代表に選出。現在は、10番を背負い、副キャプテンを務め、パリ・オリンピック代表候補としてもプレー。「関東1部リーグや代表で自信を深めることで、推進力やハードワークという部分が生かされていったのかなと思っています」と、年々成長が見えたと語った。 多くのJリーガーを輩出している明治大学だが、途中退部しプロ入りしたのは佐藤で3人目。過去には、長友佑都(FC東京)、室屋成(ハノーファー)の両名がおり、どちらもFC東京に加入したサイドバックだった。ただ、Jリーグを経由せずにヨーロッパにいきなり挑戦したのは初めてのケースだ。 過去には、MF長澤和輝(名古屋グランパス)が専修大学卒業後にケルンに入団。ただ、当時ケルンはドイツ2部に所属していた。また、DF小池裕太(横浜F・マリノス)は流通経済大学からベルギー1部のシント=トロイデンに入団。サッカー部を途中で退団し夏に加入したが、半年で鹿島アントラーズへと期限付き移籍し、ヨーロッパでのプレーを終えていた。 高校卒業後にそのままヨーロッパのクラブに加入した例であれば、FW宮市亮(横浜F・マリノス)のアーセナルや最近ではFW福田師王がボルシアMGへと移籍。ただ、ファーストチームでいきなりプレーはしていない。大学から5大リーグのファーストチームにいきなり加入するのは初めてのことと言える。 そして、この加入を後押ししたのは、栗田監督だったと佐藤が明かした。「自分としては1月まで明治でプレーして、そこから海外に渡るということを伝えましたが、栗田さんから背中を押していただいて、『この半年でチャンスを掴んでこい』と言われて、この8月での加入の思いが決まりました」とコメント。ヨーロッパのシーズンが始まるタイミングでの移籍が良いと判断できたようだ。 栗田監督は「むこうとコミュニケーションをとり、懐に入り、環境に馴染まなければいけない。この半年はとても大きいのではないか」と佐藤に伝えたという。そして「数試合をやった中で、半年の間に1部に上がれるかもしれない」と伝え、8月の加入を後押ししたとのこと。恩師として、教え子の夢を叶えるための最善の道を選択させた形となった。 ブレーメンの発表ではU-23チームに合流するとなっていたが、能力を見せれば、すぐにファーストチームにあげることとなり、佐藤を含めた数選手をチームは常に見て、引き上げるというプランがあるようだ。 佐藤は今回の挑戦について「今回のブレーメンの加入についても、自分の夢に何が一番近いのかを考えた時に、ドイツ1部で出ることが一番早いと思いました」とコメント。「最初はU-23でのスタートになりますが、今年からファーストチームの練習に参加して、ブンデスリーガ1部にも出場して、ヴェルダー・ブレーメンの中心選手になれる活躍をしたいと強く思っています」と、すぐにでもドイツ1部でプレーする気概を見せた。 佐藤が掲げている夢とは「ヨーロッパで活躍して、日本代表になってワールドカップ(W杯)に出る」ことだという。2024年にはパリ・オリンピックがあり、2026年には北中米W杯がある。出場するとなれば、佐藤は25歳。決して若くはなく、3年後のW杯出場が最短ルートとなる。 その佐藤をヨーロッパに送り出すと決めた栗田監督だが、ヨーロッパでプレーすることに向いた選手だと感じているようだ。 「サッカー面では攻守にわたるハードワーク、突破力、推進力、ゴールに向かう突き進むプレーが特徴ですが、海外に挑戦するにあたり、向いているなというのが最初の印象です」 「パッションがあること、コミュニケーションスキルが高く、英語が堪能で、向こうの監督やコーチも英語を話す。戦術の指示も英語でコミュニケーションが取れる。日本人選手はコミュニケーションが弊害となっていましたが、そこは問題ないというところ」 「壁があればすぐに吸収し、目の前のチャンスを掴む何かを持っている選手だと思っています。壁が高ければ高いほど掴めば良いし、切り拓けば良い。それが実現できるタイプだと思うので、臆することなくドイツで暴れて欲しいですし、夢に向かって突き進んで欲しいと思います」 最短距離で夢を叶えるためには、チャンスを掴むという能力は非常に重要となる。決して多くは訪れないチャンスを掴める選手がトップに上がり、そうでない選手は埋もれていくのサッカー界だ。日本代表に選ばれる選手も限られ、ヨーロッパのトップリーグでプレーできる選手も限られる。その点で、佐藤が持つチャンスを掴む力は重要となる。 佐藤も「監督も言われたように、チャンスを掴む力が少なからずあると思うので、日々の取り組みで自信をつけて、大舞台になった時にチャンスを掴めるか。これからの人生において一番大事な力になると思うので、そこを意識して、ドイツで貪欲にやってきたいと思います」と意気込みを語った。その言葉通りのキャリアを歩むことが期待される。 その佐藤だが、目標とする選手がいるという。「目標としている選手は今マンチェスター・ユナイテッドにいるマーカス・ラッシュフォード選手です」とコメント。理由については「1人で攻撃を完結できる力、1人で相手を打開できる力というのが、自分もそういうところを強みとしています。ただ、2段階も3段階も高いレベルにいるのがラッシュフォード選手なので、目標としています」と、イングランド代表で活躍し、ユナイテッドの中心選手でもあるラッシュフォードのようになりたいと語った。 テクニックを駆使してプレーするタイプではない佐藤だが、フィジカル能力に優れ、身体能力の高さはこの世代でも随一。そして、それはブンデスリーガでプレーする上では非常に向いていると言える。 「ブンデスリーガのイメージは規律のある守備、チームで統一された洗練された攻守がすごく特徴で気だと思います。それに加えて、インテンシティの高さ、切り替えの速さをそれぞれの選手がしていると思います」 「自分もハードワーク、切り替えの速さ、運動量は明治大学で培ってきたものがドイツでは凄く試されると思うので、よりレベルアップして、活躍するというイメージがあります」 しっかりと自身の将来像を見据えられている佐藤。明治大学で鍛えられた人間性を武器に、ドイツで輝くことができるのか。日本代表の先輩たちも多くプレーし、日本人にとっては登竜門的なリーグでもある。「強みというのも、海外から見たらまだまだ強みではないと思うので、ここからより成長して、もう1段階、2段階上がって、大きな選手になって夢を掴めるようになれればと思います」と語るように、自分にベクトルを向けて大きく羽ばたけるのか、また注目せざるを得ない選手が1人海を渡る。 《超ワールドサッカー編集部・菅野剛史》 2023.07.21 21:40 Fri