古川陽介 Yosuke FURUKAWA

ポジション MF
国籍 日本
生年月日 2003年07月16日(20歳)
利き足
身長 174cm
体重 65kg
ニュース クラブ
ニュース一覧

ルーキー倍井謙の初ゴールが決勝点に! 名古屋はその倍井退場で数的不利も磐田振り切って勝ち点3【明治安田J1第8節】

13日、明治安田J1リーグ第8節のジュビロ磐田vs名古屋グランパスがヤマハスタジアムで行われ、敵地に乗り込んだ名古屋が0-1と勝利。数的不利下で逃げ切った。 3連敗からの3連勝を狙う磐田(11位)はU-23日本代表に招集されたDF鈴木海音が不在。前節J1初スタメン初ゴールのDF西久保駿介、そして前節加入後初ゴールを含む2得点のFWマテウス・ペイショットが2試合連続先発だ。 その磐田を勝ち点1差で上回る名古屋(10位)は前節同様GKランゲラックが不在。ゴールマウスは武田洋平に任せ、前節途中出場のMF稲垣祥、MF倍井謙、MF山中亮輔が先発起用される。 晴天に恵まれた東海勢隣県対決は開始8分で名古屋が先制。左サイドに開いた倍井がサイドチェンジを受けると、得意の小刻みなドリブルで少しカットイン。右足クロスが直接ファーネットへ吸い込まれ、ルーキー倍井のJ1初ゴールとなった。 名古屋はその後も攻勢。19分には山中が自慢の左足を活かし、左サイドのハーフウェイライン付近からアーリークロスを入れる。走り込んだ35歳の韋駄天、FW永井謙佑の右足ボレーは、磐田の41歳GK川島永嗣に横っ飛びでセーブされる。 “名古屋がポゼッションで圧倒する”という不思議な展開だが、両ウイングバックの山中とMF和泉竜司も高い位置を取れており、速攻遅攻どちらも効果的。バイタルエリアまで運び、フィニッシュまで持ち込むこシーンも少なくない。 名古屋が常に追加点を予感させる一方、リーグトップスコアラー(7ゴール)のFWジャーメイン良を擁する磐田は、なかなか攻撃の糸口を見出せず。28分、20歳MF藤原健介が直接FKでブレ球シュートを放つが、蹴った瞬間に枠外を確信。 33分、ペイショットがDF植村洋斗の左足クロスをニアで頭で擦らせたシーンは副審の旗が上がる。それでも最終ラインからのロングボールにサイドへ流れたペイショットからチャンス。磐田はこの形を何度でも繰り返したい。 押し込む場面もちらほら出てきた磐田は、前半終盤で数的優位に。 43分、名古屋は先制点倍井のドリブルでの持ち出しが大きくなり、磐田DFリカルド・グラッサにスライディングタックル。これがアフター気味にグラッサの足首を直撃し、VARが関与するまでもなく倍井の一発レッドが確定する。 磐田としてはこれを契機になんとか打開の糸口を見つけたいところ。しかし、ハーフタイムを挟んだ後半もなかなか押し切れず。[5-3-1]でブロックを敷く名古屋の攻略が容易でないことは想像に難くない。 そうなると、カギを握るのはやはり「セカンドボール」か。58分、浮き玉を送ってセカンドボールを拾ったところから二次攻撃。押し込んだ状態からボックス外へ戻し、藤原がミドルシュート。ここでCKも獲得し、ひとつのアイデアが浮かぶ。 磐田は64分、カウンターから途中出場のMF古川陽介が仕掛け、左サイドの外側で植村が相手DFを引っ張ったなか、カットインから右足シュート。低い弾道の鋭い一撃は、GK武田にセーブされる。 古川はさらに74分、ペイショットのポストプレーにボックス内へ走り込み、右足ダイレクトでゴール方向へ打ち返すが、勢いそのままに放った一撃はわずかに枠上へ。数的優位となって久しいが、どうしても1点が遠い。 磐田はさらにさらに81分、ボックス内で相手DFを背負ったジャーメインが素早い身のこなしから右足シュート。今度はGK武田が必死に伸ばした手を超えるが、ファーポストを弾く乾いた音がヤマハに響く。残り時間も少なくなっていく。 87分にはさらなる決定機。左サイドから低いクロスが入ると、ゴール前をすり抜け、ファーで待ち構えた途中出場MFブルーノ・ジョゼの足元へ。すかさず右足ダイレクトで打ち返すが、GK武田が空けたゴール前をカバーした名古屋MF内田宅哉に寸前で掻き出される。 このように後半幾度もチャンスを迎えた磐田だったが、結局最後まで1点が奪えず、0-1の敗戦に。2季ぶりのvs名古屋で勝ち点を掴めなかった。 名古屋は守り抜いて2試合ぶりの白星に。ルーキー倍井の退場で苦しくなったが、その倍井は先制点となったクロスを含め、各所で持ち味を発揮した。そのほかの選手も奮闘し、長谷川健太体制らしい勝ち方で勝ち点「3」だ。 ジュビロ磐田 0-1 名古屋グランパス 【名古屋】 倍井謙(前8) 2024.04.13 15:59 Sat

鈴木優磨のPK弾守り抜いた鹿島が連勝! 一歩及ばずの磐田は3連敗に【明治安田J1第5節】

明治安田J1リーグ第5節の鹿島アントラーズvsジュビロ磐田が30日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、ホームの鹿島が1-0で勝利した。 2勝1分け1敗で4位と、悪くないスタートを切っている今シーズンの鹿島。前節の川崎フロンターレ戦ではチャヴリッチ、鈴木優磨のゴールで逆転勝利を手にした。今節はケガで日本代表参加を辞退していた佐野海舟がメンバー外となり、土居聖真が代わりにボランチに入った。 対する磐田は1勝3敗の17位とやや苦しいシーズン序盤。直近のガンバ大阪戦はジャーメイン良のゴールで反撃するも1-2で終え、2連敗を喫している。今回は新戦力のマテウス・ペイショットが初スタメンとなり、U-23日本代表から戻った鈴木海音も先発。レオ・ゴメスも開幕節以来のスタメン入りを果たした。 試合序盤、先に決定機を迎えたのはボールを保持する7分の鹿島。右サイドから崩すと濃野公人のヒールの落としにチャヴリッチが反応。ボックス内で右足シュートも、ここはGK川島永嗣がナイスセーブを見せた。 押し返したい磐田も11分にチャンス。松原后が左サイドからクロスを上げると、ジャーメイン良がヘディングで叩く。これは惜しくも枠の左に外れ、先制とはならなかった。 両チームともにゴールに迫る中、21分には再び磐田に決定機。ボックス手前で上原力也がクリアボールを拾うと右足を一閃。ゴール右隅を捉えたシュートはGK早川友基が弾き出した。 均衡が破れたのは33分。鹿島が左CKを得ると、関川郁万のヘディングでの折り返しが松原の手に当たってPKの判定。GK川島との読み合いを制した鈴木優磨が真ん中に蹴り込み、ホームチームに先制点が生まれた。 鹿島がリードしたものの、その後もピッチを行き来する互角の戦いが続く。前半アディショナルタイムには、最終ラインの裏に抜け出した鈴木優磨が浮き球をボレーシュートに持ち込むも、バーの上を越えた。 ハーフタイムに動いたのは鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督。藤井智也を下げて松村優太をピッチに送り出す。松村はそのまま右サイドハーフに入った。 しかし、後半は1点を追う磐田が攻勢。それでも鹿島守備陣が身体を張ってゴール前に立ちふさがり、自由にはシュートを打たせない。 勢いを加速させたい磐田の横内昭展監督は61分、平川怜に代えて古川陽介を投入。69分にはその古川が左サイドからドリブルで切り込み、自らシュートを打ったが、カーブのかかったボールは右ポストをかすめた。 さらに76分、古川から上原へパスが繋がりボックス内に侵入すると、途中出場の藤川虎太朗へ横パス。アウトにかけたシュートは鹿島DFにわずかにコースを変えられ、同点ゴールには至らなかった。 一方、逃げ切りも見据え始めた鹿島は仲間隼斗、樋口雄太を78分から途中起用。その3分後、さっそく仲間にヘディングシュートの場面が訪れたが、枠内に収められず1点差のまま最終盤へ向かった。 最後まで諦めない磐田は後半アディショナルタイム、ゴール前での混戦から上原がシュート。しかし、これはGK早川の正面に飛んだ。 その後も試合終了間際まで一進一退の攻防が続いたが、鹿島が1-0で勝利。勝ちきった鹿島が2連勝、1点が遠かった磐田は3連敗となった。 鹿島アントラーズ 1-0 ジュビロ磐田 【鹿島】 鈴木優磨(前33) <span class="paragraph-title">【動画】真ん中に蹴り込んだ鈴木優磨のPK</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>ド真ん中に蹴る勇気<br>\<br><br>鈴木優磨がPKを真ん中へ<br>豪快に蹴り込む‼<br><br>ホームの鹿島が先制<br><br>明治安田J1第5節<br>鹿島×磐田<br>Live on <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> <a href="https://t.co/WNMriGSifc">pic.twitter.com/WNMriGSifc</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1773969141214429481?ref_src=twsrc%5Etfw">March 30, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.30 17:26 Sat

エース・宇佐美貴史が3戦連発にアシストも記録! G大阪が磐田の猛攻凌ぎ2連勝【明治安田J1第4節】

明治安田J1リーグ第4節のガンバ大阪vsジュビロ磐田が16日にパナソニックスタジアム吹田で行われ、ホームのG大阪が2-1で勝利した。 ここまで2試合を戦い、1勝1分けと好発進のG大阪。前節のアルビレックス新潟戦に続くホームでの連勝を目指した。ダニエル・ポヤトス監督はメンバーを4人変更。半田陸とダワンがスタメンに戻った他、福岡将太とウェルトンが初先発となった。 対する磐田はここまで1勝2敗。大量得点を奪った第2節川崎フロンターレ戦以来の白星がほしいところ。横内昭展監督はスタメンを変えず、敵地での一戦に臨んだ。 立ち上がりからボールを支配したホームチームは、勢いそのまま先制に成功する。4分、右サイド高い位置で岸本武流がボールを奪うと、右ポケットで拾った宇佐美貴史がそのまま中央へ。相手DFの股を抜いた左足シュートがゴールに吸い込まれ、宇佐美は開幕から3試合連続となる得点を記録した。 早めに追いつきたい磐田は徐々に押し返すが、なかなかゴール前に到達することができない。一方のG大阪は繋ぎながら相手の隙をうかがい、21分には速攻の形から宇佐美のミドルシュートまで繋げる。 その後も主導権を握るG大阪。33分には好調・宇佐美がFKから魅せる。位置は敵陣中央あたりと距離はあったが、思い切って右足を一閃。強烈なシュートが飛んだが、惜しくも右ポストに直撃し、追加点とはならなかった。 前半終盤からハーフタイムにかけては、磐田が立て続けにCKを獲得。43分には伊藤槙人が頭で合わせるもDFのクリアに遭い、45分のジャーメイン良のヘディングシュートはゴール左に外れた。 追う磐田の横内監督は後半頭から動く。山田大記と平川怜を下げ、マテウス・ペイショットと古川陽介を投入する。 それでも引き続きG大阪ペースで時間は進む。ウェルトンが左サイドで積極的に仕掛けてチャンスを演出。54分には、右からのクロスをウェルトンが頭で折り返し、山田康太のシュートに繋げた。 反撃に出たい磐田は56分、途中出場の古川が左サイドで縦に仕掛けると、ゴールライン際からクロス。ファーで待っていた植村洋斗が右足で合わせたが、ミートしきれず大きく枠を外した。 試合を動かしたのはやはりG大阪。押し込み続ける中、左サイドでボールを拾った宇佐美がDFをかわしてから右足でクロス。これをダワンが頭でゴール右隅に流し込み、リードを2点に広げた。 その後もカウンターから黒川圭介がゴール前まで運び、決定機を迎えたG大阪。しかし、ここはGK川島永嗣が一対一を制す。 守護神に助けられた磐田は直後の60分、1点差に詰め寄る。左サイドをコンビネーションで崩すと、最後は松原后のクロスにジャーメイン良。頭から飛び込んでネットを揺らし、同点への足がかりとした。 磐田は松本昌也に代えて藤川虎太朗をピッチに送り出し、追撃を狙う。対するG大阪のポヤトス監督は、倉田秋と鈴木徳真を入れ、立て直しを図った。 終盤にかけても積極的に交代カードを切る両チームだが、2-1からスコアは動かず。5分の後半アディショナルタイムには磐田が敵陣左サイドでFKを獲得し、松原からのクロスにマテウス・ペイショットが頭で合わせたが、惜しくもゴール右へと外れた。 試合終了間際には、右からのクロスをジャーメイン良が頭で枠に飛ばすが、今度はGK一森純がファインセーブ。磐田の猛攻を凌ぎきったG大阪がホームで連勝を飾った。 ガンバ大阪 2-1 ジュビロ磐田 【G大阪】 宇佐美貴史(前4) ダワン(後12) 【磐田】 ジャーメイン良(後15) <span class="paragraph-title">【動画】抜け目ない宇佐美貴史が開幕3戦連発!!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet" data-media-max-width="560"><p lang="ja" dir="ltr">/<br>大阪×磐田<br> <a href="https://twitter.com/hashtag/DAZN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#DAZN</a> LIVE配信 <a href="https://t.co/RsnV6Wu8gR">pic.twitter.com/RsnV6Wu8gR</a></p>&mdash; DAZN Japan (@DAZN_JPN) <a href="https://twitter.com/DAZN_JPN/status/1768888525729013846?ref_src=twsrc%5Etfw">March 16, 2024</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2024.03.16 17:09 Sat

Jリーグ復帰の川島永嗣は1番! J1返り咲きの磐田、選手背番号が決定

ジュビロ磐田は13日、2024年の所属選手と背番号を発表した。 補強禁止処分の足かせもありながら、1年でのJ1リーグ復帰を果たした磐田。今季を迎えるにあたっては鈴木雄斗とドゥドゥの移籍や、遠藤保仁の引退もあったが、指揮2年目となる横内昭展監督のもと、J1リーグ定着を目指す。 補強では新卒4名を含む15選手を獲得(常葉大学から加わり、栃木SCに育成型期限付き移籍の中島佳太郎を除く)。レオ・ゴメス、ブルーノ・ジョゼ、ウェベルトン、マテウス・ペイショットのブラジル人4選手を射止めたほか、先日に4度のワールドカップ(W杯)経験を誇る川島永嗣の加入も決まった。 13年半ぶりのJリーグ復帰となる川島は背番号「1」に。昨季からのメンバーではジャーメイン良が新たに11番をつけ、藤原健介も77番に変わった。 GK 1.川島永嗣←無所属/加入 20.坪井湧也←ヴィッセル神戸/期限付き 21.三浦龍輝 24.杉本光希←立正大学/新加入 DF 2.川崎一輝←カマタマーレ讃岐/完全 3.森岡陸 4.松原后 5.小川大貴 6.伊藤槙人 15.鈴木海音 18.高畑奎汰←大分トリニータ/完全 26.西久保駿介←ジェフユナイテッド千葉/完全 35.朴勢己←東邦高校/新加入 36.リカルド・グラッサ MF 7.上原力也 8.大森晃太郎 10.山田大記 13.藤川虎太朗 14.松本昌也 16.レオ・ゴメス←ECヴィトーリア(ブラジル)/完全 19.ブルーノ・ジョゼ←クルゼイロEC(ブラジル)/完全 25.中村駿←アビスパ福岡/完全 28.鹿沼直生 31.古川陽介 37.平川怜←ロアッソ熊本/完全 40.金子翔太 41.石田雅俊←大田ハナシチズン(韓国)/完全 50.植村洋斗←早稲田大学/新加入 77.藤原健介 ※背番号変更「38」 FW 11.ジャーメイン良 ※背番号変更「18」 17.ウェベルトン←ニューイングランド・レボリューションⅡ(アメリカ)/完全 99.マテウス・ペイショット←メタリスト・ハルキウ(ウクライナ)/完全 2024.01.13 12:20 Sat

J1昇格の磐田が在籍8年目迎えるMF松本昌也ら6選手と契約更新!

J1昇格を果たしたジュビロ磐田は15日、6選手との契約更新を発表した。 今回発表されたのは、DF森岡陸(25)、MF藤川虎太朗(25)、DF鈴木海音(21)、MF古川陽介(20)、MF松本昌也(28)、MF藤原健介(19)となる。 森岡は磐田のU-18から法政大学へと進学し、2021年に加入。3シーズン目の今季は明治安田生命J2リーグで2試合、天皇杯で1試合の出場に終わった。 藤川は東福岡高校から2017年に加入。ロアッソ熊本やギラヴァンツ北九州への期限付き移籍を経験すると、今季復帰。J2で24試合3得点、YBCルヴァンカップで5試合、天皇杯で2試合に出場した。 鈴木は磐田の下部組織育ちで2021年にトップチーム昇格。昨季は栃木SCへの育成型期限付き移籍も経験。パリ・オリンピック世代のU-22日本代表としても活躍する中、今季は復帰しJ2で22試合1得点、ルヴァンカップで2試合、天皇杯で1試合に出場していた。 古川は静岡学園高校から2022年に加入。今季はJ2で28試合に出場し1得点、ルヴァンカップで6試合1得点、天皇杯で2試合1得点を記録した。 松本は大分トリニータから2017年に完全移籍で加入。7シーズン目となった今季はJ2で38試合9得点、ルヴァンカップで2試合、天皇杯で1試合に出場していた。 藤原は磐田の下部組織育ちで、2022年にトップチーム昇格。2年目の今季はJ2で8試合1得点、ルヴァンカップで6試合1得点を記録した。 2023.12.15 12:40 Fri

自動昇格圏の清水が今季初の逆転負け…残留争う熊本が見事な勝利! 磐田vs東京Vの上位対決は痛み分け【明治安田J2第40節】

28日、明治安田生命J2リーグ第40節の5試合が行われた。 <span class="paragraph-subtitle">◆J1自動昇格目指す清水が痛恨の今季初逆転負け【清水vs熊本】</span> IAIスタジアム日本平では清水エスパルス(2位/70pt)vsロアッソ熊本(18位/43pt)の試合が行われた。 J1昇格を目指す清水、J2残留を目指す熊本の一戦。熊本は前節ホームでFC町田ゼルビアのJ1昇格を見届けているだけに、上位との連戦での連敗は避けたいところだ。 試合は清水が序盤から優勢。4分には、FKからの山原怜音の絶妙なクロスを最後は鈴木義宜がヘッドもクロスバー。6分にはボックス内で中山克広がシュートも、熊本GK田代琉我が横っ飛びでセーブし、ゴールを許さない。 12分には清水がボックス手前左でFKを獲得。山原が直接狙うが、GK田代が再びセーブ。清水は最初から圧をかけていくと、熊本のミスを誘発。17分にはパスカットから清水がビッグチャンスを迎えるがチアゴ・サンタナのシュートは枠を捉えられない。 押し込まれ続けていた熊本は21分に決定機。左サイドからのFKで伊東俊がクロス。阿部海斗がヘディングで合わせたがオフサイドの判定でゴールは認められず。阿部はオンサイドだったが、オフサイドポジションにいた岡崎慎がGK権田修一の邪魔をしたという判定になった可能性がある。 互いにチャンスを作った中、スコアが動いたのは26分。左サイドでダイレクトパス交換を行うと、リターンを受けた乾貴士がドリブルで運びパス。これをボックス内で受けた中山がターンからゴール左に流し込み清水が先制。中山は2試合連続ゴールとなった。 劣勢の熊本は37分にアクシデント。古巣対決でもあった岡崎が接触した際に左ヒザを捻る形となり、座り込んでしまい交代。江崎巧朗が投入。それでも前半アディショナルタイム2分に熊本がゴール。平川怜の左CKをニアサイドで阿部がヘッド。これが枠に飛ぶもGK権田がなんとかセーブ。ポストに跳ね返ったボールを最後は伊東が執念で押し込み1-1のタイスコアで前半を終えた。 後半に入ると両者ともに攻め込む中で熊本のアグレッシブさが増す展開に。すると56分、高い位置で島村がボールを奪うと、スルーパスに走り出した平川がGK権田を出し抜くループシュートを決め、熊本が逆転に成功。さらに67分、熊本はカルリーニョス・ジュニオの持ち出しを止めると、こぼれ球を拾った伊東が遠目の位置から右足一閃。強烈なシュートがゴール右に突き刺さり、熊本がリードを広げる。 清水は選手を代えて得点を目指すがフィニッシュ精度を欠いてしまいタイムアップ。1-3で敗れ、今季初の逆転負けに。一方の熊本は今季初の逆転勝利となった。 <span class="paragraph-subtitle">◆自動昇格圏目指す対決は痛み分け【磐田vs東京V】</span> ヤマハスタジアムで行われたジュビロ磐田(3位/68pt)vs東京ヴェルディ(4位/68pt)は、1-1のドローに終わった。 共に勝ち点68で並ぶ3位の磐田と4位の東京Vによる自動昇格争いのシックスポインターは、2018年J1参入プレーオフ決定戦の因縁もあり戦前から大きな注目を集めた。 試合はホームの磐田が押し込む入りも、思わぬアクシデントが発生。接触プレーで負傷したジャーメイン良がプレー続行不可能となり、9分に後藤啓介がスクランブル投入された。 互いに負けられない試合だけにセーフティーなプレーが目立ったが、時間の経過と共に球際での激しいバトルに加え、切り替えの局面からチャンスを作り合う。ただ、良い形でポケットを取る場面はあるものの、最後のところで相手の粘りの守備に遭う。 以降も膠着状態が続くなか、前半終了間際の43分にはボックス中央で足元に収めたドゥドゥがゴール前の密集を抜く右足のシュートを枠の右隅へ飛ばしたが、ここはGKマテウスの好守に阻まれた。 ゴールレスで折り返した後半、前半同様に入りは磐田ペースも先にゴールをこじ開けたのは東京Vだった。 51分、磐田の右CKを撥ね返した流れからロングカウンターを発動。中央を持ち上がった中原輝がボックス手前まで運んで左の齋藤功佑に預けてゴール前に飛び込む。グラウンダーの折り返しに合わせた左足シュートはGK三浦龍輝に弾かれたが、ファーでこぼれに反応した林尚輝が右足で蹴り込んだボールがクロスバーの内側を叩いてネットを揺らした。 これで追う展開となったリスクを冒して前に出る。さらに、60分には古川陽介、藤川虎太朗とフレッシュなアタッカーを同時投入すると、ここから一気に攻撃のギアが上がる。 そして、幾つかの決定機を経た後半半ばに同点ゴールが生まれる。69分、相手陣内右サイドでドゥドゥとのパス交換でボックス右に侵入した上原力也が狙いすました左足のコントロールシュートをゴール左上隅へ流し込んだ。 これで一対一の振り出しに戻った試合は、ここからさらに白熱。ボールの主導権を握る磐田が中央で相手をうまく寄せながら、空いたサイドを効果的に使って決定機を作り出す。対する東京Vも高い位置でのボール奪取や鋭いロングカウンターからゴールを脅かす。 共に勝ち点1では自動昇格圏内に届かないため、最後まで勝ち点3を目指して攻め合う両チーム。だが、前半からの激しい攻防の影響によって決定機から一歩手前の局面でのミスが目立ち、勝ち越しゴールが遠い。 そして、死力を尽くした激闘は1-1の痛み分けに終わり、両者共に清水との勝ち点差を「1」に縮めるにとどまった。 その他、残留ラインに位置するレノファ山口FC(20位/43pt)はアウェイでベガルタ仙台(14位/47pt)と対戦。試合は19分、後方からのパスを繋ぐと、ボックス内に飛び出した郷家友太が浮き球を強振。鋭いシュートがネットに突き刺さり今季10点目。2試合連続のゴールで仙台が先制した。 山口は押し込まれて苦しみ続けた中で78分についにゴール。吉岡雅和の縦パスを受けた梅木翼がボックス右からクロス。これをシルビオ・ジュニオールが潰れながらも合わせて同点に追いつく。 勝てば今節にも残留が決まる可能性がある山口だったが、最後まで勝ち越せず、1-1のドローに終わった。 ◆明治安田生命J2リーグ第40節 ▽10月28日(土) 清水エスパルス 1-3 ロアッソ熊本 ベガルタ仙台 1-1 レノファ山口FC ジュビロ磐田 1-1 東京ヴェルディ 藤枝MYFC 1-0 水戸ホーリーホック V・ファーレン長崎 1-2 徳島ヴォルティス ▽10月29日(日) 《13:00》 大分トリニータ vs ブラウブリッツ秋田 《14:00》 モンテディオ山形 vs ザスパクサツ群馬 ファジアーノ岡山 vs 栃木SC FC町田ゼルビア vs ツエーゲン金沢 大宮アルディージャ vs ヴァンフォーレ甲府 ジェフユナイテッド千葉 vs いわきFC 2023.10.28 16:05 Sat

町田が大分との上位対決制す!2位から6位が3pt差の団子、大宮は待望16試合ぶりの白星【明治安田J2第24節】

5日、明治安田生命J2リーグ第24節の11試合が各地で行われた。 首位のFC町田ゼルビアは、3位・大分トリニータとアウェイで対戦し、上位対決を制した。 町田は38分、古巣戦となった下田北斗の左足から先制点を奪う。ハーウウエーラインをやや越えた右サイドからのFKでゴール前に長いボールを送ると、エリキが頭で流し、デルランが処理をミス。こぼれたボールをチャン・ミンギュが蹴り込んだ。 勝ち点差を詰めたい大分はハーフタイムで2選手を交代して反撃に転じると、54分にはゴール前で続けざまのシュートを浴びせる。だが、町田も分厚い壁を築いてこれをしのぐと、63分にはエリキがカウンターからの独走弾を沈め、87分には再び下田のFKから翁長聖が沈めて勝負あり。守っても5試合ぶりの完封で3ポイントを積み上げた。 味の素スタジアムでも2位・東京ヴェルディと5位のV・ファーレン長崎の上位対決が行われ、アウェイの長崎が逃げ切った。 増山朝陽の加入後初ゴールで29分に先手を取った長崎は、後半開始早々にカイオ・セザールがこの日2枚目の警告を受けて退場となるも、68分にフアンマ・デルガドの一振りで突き放す。 東京VもJデビューとなった特別指定選手の新井悠太が見せ場を作り、89分にいきなりの初ゴールも記録したが、反撃及ばす1-2でタイムアップを迎えている。 4位・ジュビロ磐田は古川陽介のPKなどで18位・ツエーゲン金沢を振り切り、6戦負けなしとする3試合ぶりの白星。6位・ヴァンフォーレ甲府は鳥海芳樹の先制点を皮切りに大量5得点を奪い、13位・ブラウブリッツ秋田に快勝している。 7位・清水エスパルスはカルリーニョス・ジュニオの2ゴールと乾貴士の得点で、12位・ベガルタ仙台とのアウェイゲームに勝利し2連勝。8位・ファジアーノ岡山は11位・藤枝MYFCと顔を合わせ、3点のビハインドから2点を返すも、反撃及ばなかった。 また、下位の4チームの揃って勝利。19位・水戸ホーリーホックは16位・徳島ヴォルティスを破り、4試合ぶりの白星。20位・レノファ山口FCは9位・モンテディオ山形を退け、直近4試合を2勝2分けの負けなしとした。 21位のいわきFCも長期離脱から復帰した岩渕弘人の3試合連続ゴールで栃木SCを撃破。そして、15位・ジェフユナイテッド千葉と対戦した最下位の大宮アルディージャも、90分にセットプレーからアンジェロッティが劇的な決勝点を挙げ、実に16試合ぶりの勝利を手にしている。 ◆明治安田生命J2リーグ 第24節 ベガルタ仙台 0-3 清水エスパルス いわきFC 1-0 栃木SC 水戸ホーリーホック 3-1 徳島ヴォルティス ザスパクサツ群馬 1-1 ロアッソ熊本 大宮アルディージャ 2-1 ジェフユナイテッド千葉 東京ヴェルディ 1-2 V・ファーレン長崎 ヴァンフォーレ甲府 5-1 ブラウブリッツ秋田 ジュビロ磐田 2-1 ツエーゲン金沢 ファジアーノ岡山 2-3 藤枝MYFC レノファ山口FC 1-0 モンテディオ山形 大分トリニータ 0-3 FC町田ゼルビア 2023.07.05 21:32 Wed

磐田MF古川陽介がプロA契約締結「ここがスタートライン」

ジュビロ磐田は16日、MF古川陽介(19)のプロA契約締結を発表した。 滋賀県出身の古川は、昨シーズン静岡学園高校から磐田に加入。昨シーズンのYBCルヴァンカップ・グループステージ第2節の湘南ベルマーレ戦で、プロデビューを果たした。 今シーズンもコンスタントな出場機会を得て、ここまで公式戦9試合に出場。7日に行われた明治安田生命J2リーグ第14節のジェフユナイテッド千葉戦に出場したことで、プロA契約締結条件をクリアした。 順調なキャリアを歩む古川は、クラブを通じて決意を新たにしている。 「A契約になれて嬉しく思います。まだまだここがスタートラインだと思って頑張ります。応援よろしくお願いします」 2023.05.16 18:40 Tue

17歳FW貴田遼河が圧巻2発で名古屋の公式戦最年少得点記録更新!4連勝導き同じく無傷の横浜FMとともにGS突破【ルヴァンカップ】

JリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節の10試合が19日に各地で行われ、横浜F・マリノスと名古屋グランパスのグループステージ突破が決定した。 各グループの1位に加え、各グループの2位のうち成績上位3チームがプライムステージに進出。4戦目を迎え、一部の組ではグループステージ突破や敗退の可能性も生じ始めている。 突破の可能性を持つのが、3連勝中のグループAの横浜F・マリノスとグループCの名古屋グランパス。いずれも勝って他会場の結果次第という状況下、横浜FMはジュビロ磐田とのアウェイ戦に臨み、7分に右CKからヤン・マテウスがヘディング弾を沈めて先制に成功すると、これが決勝点に。4連勝でグループステージ突破を決めた。 3連敗中だった磐田は小川大貴が負傷してピッチを離れているなか、1人少ない状況で迎えたセットプレーから痛恨の失点。グループステージ敗退が決定したが、古川陽介と藤原健介の19歳コンビや17歳FW後藤啓介が存在感を発揮し、途中出場した2種登録の16歳・川合徳孟は山本康裕の持つクラブ公式戦最年少出記録を塗り替えるなど、若手が将来に期待を抱かせた。 また、同グループの北海道コンサドーレ札幌vsサガン鳥栖は、タイの至宝、スパチョーク・サラチャートが家族の見守る中で加入後初得点を挙げ、8分に札幌が先制。23分に小野裕二に同点ゴールを許すも、53分に再びスパチョークがネットを揺らすと、菅大輝、ミラン・トゥチッチにも追加点が生まれ、4-1と快勝した。 4チームが勝ち点差「3」にひしめくグループBでは、川崎フロンターレが前半の早い時間に遠野大弥の連続ゴールでリードを広げると、後半にも4得点を奪って清水エスパルスを6-0で一蹴。浦和レッズと湘南ベルマーレの一戦は、古巣対戦となった2人、岡本拓也のクロスから山田直樹のラインで湘南が3分に先手を取ったが、浦和は育成組織出身で前述2人の後輩にあたる17歳の新鋭・早川隼平が43分にJ初ゴールとなる同点弾を決め、1-1の引き分けに終わっている。 グループCの名古屋は17歳のFW貴田遼河がヒーローになった。3連勝中の横浜FCの敵地戦で先発起用されると、酒井宣福のPKが止められる不穏な空気の中で、直後の41分にCKから先制点。河面旺成のキックをニアで酒井がフリックすると、大外へ顔を覗かせ、力強く蹴り込んだ。 17歳9カ月4日での公式戦ゴールで名古屋のクラブ史上最年少記録を塗り替えると、マルセロ・ヒアンのポスト直撃砲で肝を冷やした直後の52分にも再び貴田。見事なファーストタッチで対峙相手の逆を取り、ペナルティアーク右から右足の鋭い一撃を沈めた。名古屋はレオナルドもPKを失敗したが、若鯱の2発で2-0と勝利を収め、プライムステージ進出を決めている。 グループCのもう1試合、サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸は、神戸がリンコンのPKで先制するも、広島は佐々木翔、中野就斗がゴールを奪い、2-1と逆転勝ちを収めている。 グループDでは最下位・柏レイソルが首位のアルビレックス新潟に3-2で勝利。17分の武藤雄樹の一発後、前半のうちにに逆転を許すも、後半開始直後の細谷真大と山田康太の得点で再逆転。打ち合いを制している。一方、同勝ち点で並ぶアビスパ福岡と鹿島アントラーズの一戦は、福岡が城後寿の今季初得点で14分に試合を動かし、鹿島は31分にアルトゥール ・カイキが同点弾を決めると、同点で迎えた後半のアディショナルタイムにセットプレーからウェリントンが得意のヘディングを叩き込み、福岡が2-1で競り勝った。 グループEでは、2勝1分けと無敗のガンバ大阪をFC東京が塚川孝輝の決勝点で退け、セレッソ大阪と京都サンガF.C.の一戦は山崎凌吾と山田楓喜の得点で京都が勝利を飾った。 上記の結果、横浜FMと名古屋がグループステージ突破を決めている。 ◆第4節 [グループA] 北海道コンサドーレ札幌 4-1 サガン鳥栖 ジュビロ磐田 0-1 横浜F・マリノス [グループB] 川崎フロンターレ 6-0 清水エスパルス 浦和レッズ 1-1 湘南ベルマーレ [グループC] 横浜FC 0-2 名古屋グランパス サンフレッチェ広島 2-1 ヴィッセル神戸 [グループD] 柏レイソル 3-2 アルビレックス新潟 アビスパ福岡 2-1 鹿島アントラーズ [グループE] FC東京 1-0 ガンバ大阪 セレッソ大阪 0-2 京都サンガF.C. 2023.04.19 21:45 Wed

日本が8強の壁を超えるために必要な個の成長。三笘、堂安に続くタレントの出現を熱望

約1カ月間にわたって熱戦が続いた2022年カタールワールドカップ(W杯)も18日のファイナルで幕を閉じた。頂点に立ったのは、36年ぶり3度目のタイトルを手にしたアルゼンチン。MVPを受賞したリオネル・メッシ(PSG)の凄さは誰もが認めるところだが、ヤングプレーヤー賞に輝いたエンソ・フェルナンデス(ベンフィカ)、中盤を支えたマク・アリスター(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)、メッシの相棒として活躍したフリアン・アルバレス(マンチェスター・シティ)など若いタレントたちの活躍も大いに目を引いた。 彼ら上位進出国には必ずと言っていいほど「違いを作れる選手」がいた。フランスのキリアン・ムバッペ(PSG)、クロアチアのルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)、モロッコのハキム・ツィエク(チェルシー)らがその筆頭だ。クロアチアのイバン・ペリシッチ(トッテナム)などは突破力もヘディング力も高く、点も取れて、左FWだけでなく左SBもこなせる。マルチな能力には3位決定戦を解説した中村俊輔(横浜FC)でさえも目を丸くしていたほどだ。 翻って日本代表を見た時、過去のW杯よりは個の能力が上がっているのは確かだ。1大会2ゴールを挙げた堂安律(フライブルク)、高度なドリブル技術で敵を凌駕できる三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)らは4年後も期待できるタレントだ。だが、彼らが封じられた時の次の手がないのも事実。ボール保持を捨て、カウンターに徹してドイツ・スペイン戦は戦術がハマったものの、主導権を握ったコスタリカ戦で攻めあぐね、クロアチア戦でも決め手を欠いたことを考えると、まだまだ強国に肩を並べるレベルには至っていないと言うしかない。 4年後に向けては遠藤航(シュツットガルト)ら多くの選手が口を揃えている通り、個のレベルアップは急務の課題だ。「選手のほとんどがUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント進出チームか欧州5大リーグの上位クラブにいるようになれば、日本は強くなる」と鎌田大地(フランクフルト)も口癖のように話していたが、それに近い状況を4年間でどれだけ作れるかがポイントになる。 目下、日本で欧州ビッグクラブである程度の結果を残しているのは鎌田と冨安健洋(アーセナル)の2人だけ。鎌田はバルセロナやドルトムントから熱視線を送られていて、来夏にももう一段階ステップアップが実現しそう。そこで中心的存在として活躍できれば4年後のエースという野望も現実になる。 本人は「次(2026年)がホントに勝負。代表への考え方も変わったし、自分が代表を引っ張っていけるような存在になりたい」と目の色を変えていた。今回は守備的戦術の犠牲になった部分も否めないが、本当に決め手を持った選手なら、コスタリカ戦の決定機などでもゴールを奪えていたはず。その勝負強さを身に着けることが重要だ。 冨安にしても、この1年間はケガ続きで、まともに代表でプレーできなかった。カタールW杯も直前に右ハムストリング負傷を再発させ、リハビリの日々を強いられた。そしてドイツ戦に強行出場したと思いきや、頭からで出られたのはクロアチア戦だけ。その大一番で前半からペリシッチの決定機につながるミスパスを犯したりと、本来のレベルとはかけ離れたパフォーマンスにとどまったのだから、彼自身も納得できるはずがない。 「僕個人のパフォーマンスが本当によくなかったし、チームに迷惑かけた。自分に苛立ちしかないし、感情の整理をつけるのが難しい」と日頃温厚な男が怒りを露にしていた。この悪循環から抜け出すためにはまず体を万全に戻すところから取り組むしかない。状態がよければ彼はもっと高みを目指せる選手。今大会で評価を急上昇させたクロアチアのヨシュコ・グヴァルディオル(RBライプツィヒ)に負けじと奮起してほしい。 三笘と堂安ももう一段階、飛躍できる可能性がある。そのためにも各クラブで目に見える結果を残す必要がある。三笘は今季赴いたブライトンで10月からようやくリーグ戦でスタメン出場のチャンスをつかみ、現在に至っている。その地位を盤石にし、不可欠な存在にのし上がることで、CL常連クラブ行きが見えてきそうだ。 堂安にしても、フライブルクが目下、ドイツ・ブンデスリーガ1部で2位という好位置につけている今を逃す手はない。チーム最大の得点源は最前線に陣取るミヒャエル・グレゴリッtチュでここまで10ゴールを奪っているが、堂安にも数字を伸ばしてほしいところ。同じリーグの鎌田が注目されるのも今季前半戦公式戦12ゴールという結果が大きい。彼自身、PSVで挫折した経験を踏まえ、現在の環境で自己研鑽を図っているが、次なる挑戦は必ずモノにしてほしい。それができるだけの自信をカタールで得たはず。そこは期待していいだろう。 久保建英(レアル・ソシエダ)らパリ五輪世代の台頭も必須。重要なクロアチア戦を発熱で棒に振った彼自身はもちろんのこと、2001年生まれの斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)、藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)らにはブレイクしてほしいところ。ドリブルで敵を打開できる逸材という意味では、2003年生まれの古川陽介(ジュビロ磐田)や横山歩夢(サガン鳥栖)も面白い。 4年前、三笘がこうなるとは誰も予想できなかった。それだけに誰が出てくるか分からない。未知なる面々が次々と頭角を現し、しのぎを削るようなアタッカー大国になってくれれば、日本の未来も開けてくるはず。そして次こそ8強入りを達成してほしいものである。 <hr>【文・元川悦子】<br/><div id="cws_ad">長野県松本市生まれ。千葉大学卒業後、夕刊紙記者などを経て、94年からフリーのサッカーライターとなる。Jリーグ、日本代表、海外まで幅広くフォローし、日本代表は特に精力的な取材を行い、アウェイでもほぼ毎試合足を運んでいる。積極的な選手とのコミュニケーションを活かして、選手の生の声を伝える。</div> <span class="paragraph-title">【動画】三笘の1㎜、スペイン戦の奇跡のアシストを改めてチェック!</span> <span data-other-div="movie"></span> <blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr"><a href="https://twitter.com/hashtag/JPN?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#JPN</a> 2-1 <a href="https://twitter.com/hashtag/ESP?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ESP</a><br>改めて <a href="https://twitter.com/hashtag/%E4%B8%89%E7%AC%98%E8%96%AB?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#三笘薫</a> の折り返しから <a href="https://twitter.com/hashtag/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E7%A2%A7?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#田中碧</a> の逆転ゴール <a href="https://twitter.com/ABEMA?ref_src=twsrc%5Etfw">@ABEMA</a> で視聴中 <a href="https://t.co/Ufw1d831A4">https://t.co/Ufw1d831A4</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/ABEMA%E3%81%A7FIFA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#ABEMAでFIFAワールドカップ</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E3%81%AE%E8%A7%A3%E8%AA%AC?src=hash&amp;ref_src=twsrc%5Etfw">#本田の解説</a> <a href="https://t.co/uTRD8oSSRy">pic.twitter.com/uTRD8oSSRy</a></p>&mdash; 超ワールドサッカー (@ultrasoccer) <a href="https://twitter.com/ultrasoccer/status/1598430430151462915?ref_src=twsrc%5Etfw">December 1, 2022</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script> 2022.12.20 19:00 Tue
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移籍履歴
移籍日 移籍元 移籍先 種類
2022年2月1日 磐田 完全移籍
今季の成績
明治安田J1リーグ 9 223’ 0 0 0
YBCルヴァンカップ 2024 1 90’ 0 0 0
合計 10 313’ 0 0 0
出場試合
明治安田J1リーグ
第1節 2024年2月24日 vs ヴィッセル神戸 15′ 0
0 - 2
第2節 2024年3月1日 vs 川崎フロンターレ 26′ 0
4 - 5
第3節 2024年3月9日 vs 柏レイソル 28′ 0
0 - 1
第4節 2024年3月16日 vs ガンバ大阪 45′ 0
2 - 1
第5節 2024年3月30日 vs 鹿島アントラーズ 29′ 0
1 - 0
第6節 2024年4月3日 vs アルビレックス新潟 24′ 0
2 - 0
第7節 2024年4月7日 vs 京都サンガF.C. 4′ 0
0 - 3
第8節 2024年4月13日 vs 名古屋グランパス 45′ 0
0 - 1
第9節 2024年4月20日 vs アビスパ福岡 7′ 0
2 - 2
第10節 2024年4月27日 vs FC町田ゼルビア ベンチ入り
2 - 0
YBCルヴァンカップ 2024
2回戦 2024年4月17日 vs V・ファーレン長崎 90′ 0
1 - 0